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シドニー発豪ドル見通し(2012年11月26日)

 

”シドニー発豪ドル見通し”(毎週月曜アップデート)

(米ドル円日足)

(ドル米ドル日足)

(豪ドル円日足)

Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在Junax Capital,AT FUND,Sydneyでファンドマネージャーを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。

豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。

趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ

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今週の主な予定、イベント

11/26(月)日銀議事録、白川日銀総裁講演、ユーロ圏財務相会合

27(火)スペイン10月財政収支、英Q3GDP、米10月耐久財受注、米9月ケースシラ∸住宅価格

28(水)米10月新築住宅販売件数、ベージュブック、ブラジル中銀政策金利

29(木)東京都知事選挙、豪州Q3民間設備投資、独11月雇用統計、米新規失業保険申請件数、米Q3GDP確定値、米10月中古住宅販売成約件数

30(金)日本10月各種指標(雇用統計、CPI、鉱工業生産)、ユーロ圏10月失業率、ユーロ圏10月CPI、米10月個人消費

マーケットの焦点

キーワード:ユーロ圏臨時財務相会合(26日、ギリシャ支援合意?)、安倍トレード、米国材料(財政の崖、年末のリパトリ、シェールガス・オイル)

先週はギリシャ支援問題の解決は本日の臨時ユーロ財務相会合に持ち越されたものの楽観的な見方が強く、加えて安倍自民党総裁発言からドル円が今年4月以来の高値82円台まで上昇し円クロスも値を上げるなど総じてリスク選好の動きが強まり、世界的に株価や商品相場も堅調推移しました。

ギリシャ支援問題は本日開催される臨時ユーロ圏財務相会合で再々度協議されますが、先週金曜日もメルケル独首相が合意への楽観的な見通しを述べるなど市場の期待感は依然高い状態。

たとえ本日最終合意に至らなくても、修正を重ねつつ合意に至るまで協議が継続されるでしょう。

また昨日行われたスペインのカタルーニャ州選挙の出口調査では独立支持派が三分の二以上を占めており、この結果を持って即同州独立とはならないまでも、スペイン財政問題に加えて新たな問題が加わることになります。

先週ドル円は4月以降の高値82円台後半まで上昇しクロス円も軒並み高値を更新しています。

安倍自民党総裁は日銀法改正や日銀への大幅金融緩和要請、更には国防軍の創設などを選挙公約に盛り込む意向であり、この安倍総裁の言動を受けた”日本株買い、円売り”の動きは「安倍トレード」と呼ばれて今週も注目されます。”賞味期限は12/16の衆院選挙まで”との見方もありますが、世論調査では現在自民党が25-26%と民主党の15-16%を大きく上回っており、選挙で自民党が勝利する場合には更に安倍トレードが持続する可能性があります。

今週からはオバマ大統領も外遊からホワイトハウスに戻り、財政の崖問題の協議が再開します。オバマ大統領は再任以来ベイナー下院議長(共和)やペロシ下院院内総務(民主)などと鋭意話し合いを持っており、崖の回避に向けた協議が本格化します。

またドル高要因としては、そろそろ始まる米系企業の年度末の本国送金のためのドル買い需要にも注目。

更には、最近注目を浴びているのが米国のシェール・ガスオイルで、これによる米国の原油生産がサウジを上回る場合には、中期的に米国の貿易赤字の削減や、中東関与の減少から財政赤字改善にも寄与するものとして注目されます。

日本の景気後退懸念や貿易赤字の恒常化というファンダメンタルズ面からの円安要因に加えて安倍トレードやリスク選好の動きが円安地合いを支持していますが、一方再び円高に振れる要因としては:

・ギリシャ第二次支援合意が暗礁に乗り上げること

・米財政の崖問題の難航

・自民党の劣勢   などが考えられます。

 

豪ドルマーケット

先週の相場レンジ   AUDUSD 1.0338-1.0470 AUDYEN 84.16-86.24

今週の予想レンジ AUDUSD 1.0250-1.0550 AUDYEN 84.50-87.50

今週の豪ドルは乱高下しつつ上値テストでしょう

先週は豪ドルは対米ドルでは、RBA議事録やスティーブンス総裁発言で更なる利下げ示唆や”豪ドル高”が指摘されたこと、更には中国株式市場の軟調もあり対米ドルでは1.03台前半に下落する局面もありました。

しかし週後半はドル円の急反発から円クロスが全般的に上昇したことやユーロの反発に助けられて豪ドル自体も反発に転じました。

結局1.04台後半、86円台前半の高値圏で越週しています。

今週も上記のようにリスク選好要因が目立ちますが、反面それらの市場材料は裏目に出る可能性もある訳で、やはり”乱高下”は避けられないでしょう。

豪ドル円などはRSIが70%を超え、かなり”買われ過ぎ状態”です。

ただ、再びリスク要因がぶり返すことがない限り、ポジション調整一巡後は再び堅調地合いを取り戻すでしょう。

国内では29日(木)発表されるQ3民間設備投資が資源産業への投資趨勢を占う上でも注目されます。

今週も特に豪ドル円など円クロスの動きが豪ドル相場をリードする展開でしょう。

 

それではHave a nice week in advance!!!

Junax Capital, Sydney

Joe Tsuda

 

☆豪ドルトレーディングにはFXマガジン「Joeの豪ドル道場」をお勧めします。

http://www.fxmagazine.jp/magazine_direct.php?uid=3Gl8j

サンプル例を添付させて頂きます。

「11 July_2012.pdf」をダウンロード

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当)

http://www.central-tanshifx.com/

☆外為どっどコム社の動画担当(毎週金曜日)

http://www.gaitame.com/gaitame/

 

ご注意!

本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、

それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

 

 

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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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