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シドニー発豪ドル見通し(2013年2月25日)

 

”シドニー発豪ドル見通し”(毎週月曜アップデート)

(米ドル円日足)

(豪ドル米ドル日足)

(豪ドル円日足)

Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在Junax Capital,AT FUND,Sydneyでファンドマネージャーを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。

豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。

趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ

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今週の主な予定、イベント

2/25(月)イタリア総選挙、アトランタ連銀総裁講演

26(火)バーナンキ議長議会証言、米12月ケース・シラー住宅価格、米1月新築住宅販売件数、NZ1月貿易収支

27(水)英Q4GDP改定値、米1月耐久財受注、米1月中古住宅販売、ECBドラギ総裁講演、ダラス連銀総裁講演

28(木)スペインQ4GDP改定値、独2月失業率・失業者数、ユーロ圏1月CPI、米Q4GDP改定値、米新規失業保険申請件数

3/1(金)日本1月雇用統計、日本1月CPI、中国2月製造業PMI、ユーロ圏1月失業率、ユーロ圏2月CPI、米1月PCEデフレータ/個人所得・支出、米2月ISM製造業景況感指数、米2月自動車販売件数、米歳出強制削減の発動期限

マーケットの焦点

キーワード:日銀総裁人事、米国の歳出強制削減発動、イタリア総選挙、米Q4GDP改定値

円が主役のG20も終わり、先週は円相場主導の流れからユーロやポンドなどの相場に関心が移る展開となりました。

G20で日本を名指しにはしなかったものの、さすがに会議後は日本の当局からも露骨な円安誘導はなりを潜めドル円も一時93円割れまで調整反落しました。

一方FOMC議事録の内容が予想よりタカ派的であったことからドル相場自体は堅調となりました。

ユーロ相場は欧州指標が総じて軟調であったことや、欧州議会が成長見通しを下方修正したこと、更には週末のイタリア総選挙におけるベルルスコーニ前首相返り咲きの思惑もユーロの上値を重くして1.31台半ば、122円台前半まで下落しています。

ベルルスコーニ氏返り咲きとなれば、再びイラリア国債下落の憶測も聞かれます。

また英ポンドは格下げ観測や追加金融緩和観測などを背景に1月の1.62台、147円台から先週は1.51台、141円台まで軟調推移していましたが、金曜日のニューヨークタイムにムーディーズが英国債格付けを「AAA」から「AA1」に格下げしたことから、今朝のシドニー市場では一気に1.50台後半まで値を下げています。

また先週末は93円台前半まで調整反落していたドル円ですが、週末に”次期日銀総裁で黒田アジア開銀総裁が有力”との報道で一時94円台後半まで急反発し、その後は94円台前半にやや軟化しています。

日銀総裁/副総裁人事では現在黒田総裁―中曾日銀理事と岩田学習院大学教授の副総裁就任が有力視されていますが、やはり金融緩和派で固められれば、ドル円サポート要因となるでしょう。

また日米首脳会談では日本のTPP交渉参加を条件に米国は安倍政権のデフレ脱却に一定の理解を示したとの思惑もドル円をサポートしているようです。

先週発表された米FOMC議事録では量的緩和(QE)縮小が示唆されたことから米長期金利は上昇しています。

今週木曜日に発表される米Q4GDP(改定値)は貿易赤字の減少を受けて前年同期比-0.1%(速報値)が+0.5%に上方修正されるとの予想もあります。

既に大幅下落している円に加えてユーロやポンドが軟調地合いとなる場合には、ドル相場を更に押し上げる可能性も指摘されます。

また3月1日は米国の歳出強制削減の発動期限となりますが、オバマ政権と共和党の妥協が予想される上、複数のセーフガード措置も用意されているため、市場ではある程度楽観視されています。

豪ドルマーケット

先週の相場レンジ   AUDUSD 1.0221-1.0367 AUDYEN 95.06-97.08

今週の予想レンジ AUDUSD 1.0200-1.0400 AUDYEN 95.00-98.00

今週は引き続き豪ドルは揉み合い、豪ドル円は再び上値テストでしょう

先週の豪ドルはユーロに連動して下値1.02台前半、95円近辺をテストしましたが、下値は押し目買いでサポート。

むしろ発表されたRBA議事録の内容から金融緩和サイクルが終わりに近いとの観測も見られ、加えて金曜日のスティーブンスRBA総裁の議会証言では「資源投資はピーク後も大きく落ち込まない」、「中国の景気減速は終わった」などと強気の発言が見られ、豪ドルは1.03台を回復し、また今朝のドル円急反発を受けて豪ドル円は97円レベルを一時回復しています。

今週のどこかで発表予定のQ4民間設備投資(CAPEX)が資源投資動向を見る上で注目されます。

ただ本日発表された中国2月HSBC製造業PMIは50.4と前回の52.2から低下し過去4カ月で最低となり、金曜日に発表される当局発表の製造業PMIもやや懸念されます。

引き続き米ドル相場が堅調であれば、豪ドルの上値は抑えられやすく、また豪ドル円の動きはドル円次第といったところです。

今週もドル円相場の振幅が予想されますので、豪ドル円相場も一筋縄ではいかないものと思われます。

それでは Have a nice week in advance!!!

Junax Capital, Sydney

Joe Tsuda

 

☆豪ドルトレーディングにはFXマガジン「Joeの豪ドル道場」をお勧めします。

http://www.fxmagazine.jp/magazine_direct.php?uid=3Gl8j

サンプル例を添付させて頂きます。

「11 July_2012.pdf」をダウンロード

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当)

http://www.central-tanshifx.com/

☆外為どっどコム社の動画担当(毎週金曜日)

http://www.gaitame.com/gaitame/

 

ご注意!

本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、

それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

 

 

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1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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