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シドニー発豪ドル見通し(2013年4月22日)

 

”シドニー発豪ドル見通し”(毎週月曜アップデート)

(米ドル円日足)

(豪ドル米ドル日足)

(豪ドル円日足)

Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在Junax Capital,AT FUND,Sydneyでファンドマネージャーを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。

豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。

趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ

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今週の主な予定、イベント

4/22(月)米3月中古住宅販売、NYK連銀総裁講演

23(火)中国4月HSBC製造業PMI、米3月新築住宅販売件数、RBNZ政策金利、OECD事務総長講演

24(水)豪州第一四半期CPI、独4月ifo景況感指数、米3月耐久財受注

25(木)シドニー休場、英Q1GDP速報値、米新規失業保険申請件数

26(金)日本3月CPI、日銀展望リポート公表、黒田日銀総裁記者会見、米Q1GDP速報値

マーケットの焦点

キーワード:ポストG20、ドル円100円トライ?日本のTPP交渉参加、日銀展望リポート、米Q1GDP、北朝鮮の挑発

先週はボストンテロやG20などの大きな出来事があり、金融市場のボラティリティーが高まりました。

週初に発表された中国のQ1GDPが市場予想(+8.0%)を下回る+7.7%となったことや、アジアタイム火曜日早朝のボストンマラソン会場での爆破事件の報を受けて市場のリスク回避の動きが一気に高まり、株価、商品相場は急落し、為替市場では”リスク回避の円買い”が急激に出回りました。

ドル円は火曜日早朝に一時95円台半ばまで、ユーロ円は125円割れまで、豪ドル円は99円割れまで急落しましたが、市場に溜まっていた”円ショートポジション”が一気に爆発した感じでした。

また欧州サイドでも月曜日のドラギECB総裁の「ユーロ圏の経済問題は依然深刻」やバイトマン独連銀総裁の「新たな情報次第では金利をさらに調整(下げ)する可能性」と言う発言に”また何か欧州から悪いニュースか?”と身構えた向きも多かったようです。

注目のG20では結果的に「日本は信頼できる中期的な財政計画を策定する」という条件付きながら「日本の最近の政策、デフレ回避と内需支援を目的とするもの」という判断がなされ、”最近の円安は金融政策の結果であって目的ではない”という日本の主張が受け入れられた形となりました。

今朝のシドニー市場早朝は先週のニューヨーク引け値に比べてやや円安ドル高の99.80近辺でオープンしていますが今のところ100円をテストする動きは見られません。

それにしても先々週の100円トライはあと数ポイントのとこで阻止されましたが、またまた飽きずに100円を壁にして売り倒そうというのでしょうか?

今週はファンダメンタルズ面でも需給面でも根拠のある円安継続でドル円100円突破と見ます。

日本のTPP交渉参加に関しては先週のニュージーランドに加えて週末には最後の保留国カナダも日本の交渉参加に同意しました。

日本が特別関税の障壁を低くする代わりに”ある程度の円安を容認する”という”にぎり”があってもおかしくはありません。

その他にも今週は円押し下げ材料が目立ちます。

・26日に発表される日銀展望リポートでは物価見通しを上方修正し、今後2年で2%の上昇を目指す物価目標の達成に向けた具体的な道筋が示されると予想されること。

・26日に発表される米国Q1GDP(速報値)は前回の+0.4%(前期比年率)が+3.0%に上昇予想であること。

・本邦の機関投資家が外貨建て資産への資金配分を増強するとの観測や政府系ファンド(SWF)が円下落リスクを回避するために円資産を縮小させるとの思惑。

・北朝鮮の挑発など。

一旦100円の壁を破った場合には、有象無象のストップロスの円売りを誘発して更に円が続落する可能性も否定できません。

豪ドルマーケット

先週の相場レンジ AUDUSD 1.0269-1.0502 AUDYEN 98.78-103.84

今週の予想レンジAUDUSD 1.0200-1.0400 AUDYEN 101.00-105.00

今週豪ドルは底入れから上値テストでしょう

先週豪ドルは上記のように中国の弱いGDPとそれを受けた商品相場の大幅下落、更にはボストンテロのリスク回避の動きも重なり4/15(月)一日で1.05台→1.02台、103円台から98円台と言う久々の暴落を演じました。

しかし豪ドル円についてはその後の押し目買い勝り、週末には再び102円台を回復、一方対米ドルでは中国景気不安や商品相場軟調の影響残り1.02台で軟調となりました。

週末に向けて中国銀行業監督管理委員会が銀行に対して内需や環境関連への融資を拡大するように指示したことから金曜日の上海総合指数は大幅にリバウンドしましたが、依然として警戒感はぬぐえません。

今週24日(水)にはQ1CPIが発表になりますが、エネルギー価格や住宅価格の上昇などから前回よりやや強めの数字が予想されます。

今年に入ってからRBA理事会声明ではかならず「必要とあれば更なる金融緩和」という文言が見られますが、小売売上や住宅部門に回復の兆しがあり、RBAはしばし様子見で昨年の大幅利下げの効果を注視するものと思われます。

先週下値をテストして荒い動きを見せた豪ドルですが、徐々に落ち着きを取り戻すでしょう。

それでは Have a nice week in advance!!!

Junax Capital, Sydney

Joe Tsuda

 

☆豪ドルトレーディングにはFXマガジン「Joeの豪ドル道場」をお勧めします。

http://www.fxmagazine.jp/magazine_direct.php?uid=3Gl8j

サンプル例を添付させて頂きます。

「11 July_2012.pdf」をダウンロード

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当)

http://www.central-tanshifx.com/

☆外為どっどコム社の動画担当(毎週金曜日)

http://www.gaitame.com/gaitame/

 

ご注意!

本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、

それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

 

 

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1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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