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シドニー発豪ドル見通し(2013年5月20日)

 

”シドニー発豪ドル見通し”(毎週月曜アップデート)

(米ドル円日足)

(豪ドル米ドル日足)

(豪ドル円日足)

Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在Junax Capital,AT FUND,Sydneyでファンドマネージャーを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。

豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。

趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ

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今週の主な予定、イベント

5/20(月)シカゴ連銀総裁講演

21(火)RBA議事録、英4月CPI・PPI・小売物価、カーニーカナダ中銀総裁講演、NY連銀・セントルイス連銀総裁講演

22(水)日銀金融政策決定会合(黒田総裁会見)、日本4月通関ベース貿易収支、英中銀議事録、米4月中古住宅販売件数、米FOMC議事録、バーナンキFRB議長議会証言―上下両院合同経済委員会、EU首脳会議

23(木)5月日銀月報、米4月中古住宅販売、ドラギECB総裁講演、セントルイス連銀総裁講演、米新規失業保険申請件数

24(金)黒田日銀総裁講演、独5月ifo景況感週数、米4月耐久財受注、バイトマン独連銀総裁講演

25(土)黒田日銀総裁講演

マーケットの焦点

キーワード:日米景気格差(米新規失業保険申請件数)、バーナンキ議長議会証言、日銀会合、日本4月貿易収支、黒田総裁講演、北朝鮮の挑発

先週1週間の金融市場の特色は株高・商品相場軟調で日経平均は15,100円台に上昇し、NYKダウは15,300ドル台、独DAXは8,300台といずれも史上高値を更新。

一方金価格は再び1350ドル台に下落し、CRBインデックスは287と冴えない展開で、引き続きその他アセットから株への資金シフトが顕著です。

通貨市場では相変わらず米ドル全面高地合が継続しています。

米国景況感や財政赤字改善観測が高まり、量的緩和(QE)縮小の思惑が消えません。

その意味で今週22日(水)のバーナンキFRB議長の上下両院合同経済委員会での議会証言が注目されます。

先週はハト派のウイリアムズSF連銀総裁まで「指標改善が続けばこの夏にもQE縮小、期待通りに事が進めば年末ごろにはQE停止」などと発言しています。

バーナンキ議長の証言が従来通りの金融緩和路線継続であればドルの調整反落が、またハト派色が後退する場合には更にドル買いに拍車がかかることになります。

また米指標でも雇用指標への関心が俄然高い訳ですが、5月雇用統計の調査対象に含まれる5/18で終わる週の新規失業保険申請件数の強弱が従来にも増して注目されます。

日本サイドでは今週21-22日の日銀会合と会議後の黒田総裁発言がこれまた注目されます。

先週発表された日本のQ1GDPは前期比年率で+3.5%という強い数字となりましたが、日本の経済指標が強い場合にも円買いとはならず、より一層政府日銀の政策が肯定されることから円安に反応する点は留意すべきです。

日本の金融緩和も4月にアドバルーンを上げて、やっと世界的に認知され始めており、政府日銀としてもこれからが”勝負”であり、今後も緩和継続ないしは緩和拡大を推進するであろうとの思惑がドル円を支えるでしょう。

その他22日の日本の4月貿易収支は予想値-6,373億円(前回-3,340億円)と10カ月連続の赤字が予想され、ドル円上昇トーンは変わらないでしょうが、さすがに103円では調整売りも活発化しており、暫くは102-103円台での値固めが予想されます。

豪ドルマーケット

先週の相場レンジ AUDUSD 0.9711-1.0011 AUDYEN 99.59-102.04

今週の予想レンジAUDUSD 0.9700-0.9900 AUDYEN 99.00-102.00

今週豪ドルは対米ドルで底値模索、対円で弱保合でしょう

先週はかなり緊縮型の2013/14連邦予算案が発表されましたが、引き続き”財政緊縮/金融緩和”の思惑から6月追加緩和期待が高く、米ドルとの金利格差・景気格差の縮小から豪ドルは昨年6月以来の安値に下落、一方対円でもドル円の堅調をしり目に一時5月上旬以来の100円割れとなりましたが、週末にかけてはドル円の103円台乗せもあり、100円台を回復しています。

今週火曜日には5月のRBA議事録が発表されますが、継続利下げへの踏み込んだ議論があったかどうか注目したいところです。

週末に発表された世論調査において労働党と自由党の二大政党支持率は労働党46%(前回43%)、自由党54%(前回57%)と労働党がやや挽回しましたが9月の連邦選挙を前に依然厳しい状況です。

豪ドルは今回パリティー割れ、99円台半ばまで反落し、更に続落を予想する向きも増えています。

ただ一方では主要国の金融緩和継続が予想され、世界的に株価が最高値圏にあること、また客観情勢として欧州問題などリスクに対する許容度が増加しており、差し迫った大きなリスク要因が見当たらないこと、更に中国経済についても一方的な大減速の可能性は少ないことなどを勘案すれば、豪ドルが現レベルから大きく続落する可能性は少ないという結論に達するのですが。

 

それでは Have a nice week in advance!!!

Junax Capital, Sydney

Joe Tsuda

 

☆豪ドルトレーディングにはFXマガジン「Joeの豪ドル道場」をお勧めします。

http://www.fxmagazine.jp/magazine_direct.php?uid=3Gl8j

サンプル例を添付させて頂きます。

「11 July_2012.pdf」をダウンロード

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当)

http://www.central-tanshifx.com/

☆外為どっどコム社の動画担当(毎週金曜日)

http://www.gaitame.com/gaitame/

 

ご注意!

本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、

それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

 

 

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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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