朝起きて、先ずコーヒーを一杯飲んで一日がはじまる、という人は多いのではないですか?
オーストラリアではカフェカルチャーがここ10数年で急速に浸透しているようです。特にシドニーやメルボルンの街では、個性豊かなカフェが増え、毎日香り豊かなコーヒーを提供しています。
そこで今週の数字3kgです。これはオーストラリア人一人当たりのコーヒーの年間消費量です。3キロが多いのか少ないのか…。ちなみに紅茶の国、英国は2.8kgです。日本は3.3kgで、米国が4.2kg。お隣ニュージーランドは3.4kgです。まあ、大体似たようなものかと思いきや、北欧では8kg〜10kgです。イタリアが5.6kg、フランスが5.4kgと、ヨーロッパ諸国はかなりのコーヒー大国ですね。
そんなわけでオーストラリアの年間コーヒー消費量は世界で42位と、意外に低い順位です。でも順位よりも大問題は、コーヒー消費量の75%がインスタントコーヒーだということです。オーストラリア人は週に平均一人10杯コーヒーを飲んでいるようですが、そのほとんどはインスタントコーヒーなんでしょうか。
オーストラリアのコーヒー産業は50億ドルの経済規模で、年間7.4%の伸び率です。質の高いコーヒーを求め、身近にカフェがオープンしている現状は、カフェカルチャーの勢いを感じるのですが、それでもインスタントコーヒーの消費量が多いというのはなぜなんでしょう。背景には自宅にコーヒーメーカーを置く家庭が増えていることがあります。最近流行りのNespressoなどに代表されるコーヒーカプセルのコーヒーメーカーが手頃な値段で手に入るようになり、もちろん味も美味しいとなれば、確かにこれまでのインスタントコーヒーではないのですが、ただしプレミアムインスタントコーヒー、ラグジュアリーなインスタントコーヒーと呼ばれていることから、インスタントコーヒーの分類に入るのでしょうね。
ところで長時間労働をしているとコーヒーの消費が増えるようです。週平均35時間労働の人よりも、60時間労働の人のほうがコーヒーを多く飲むという調査結果があります。でも、長時間労働者はコーラもたくさん飲むんです。何にしても飲み過ぎは良くないのですが、コーヒーがコーラを駆逐し、カフェカルチャーがさらに花開く日がやってくるのでしょうか?
その昔イタリアからの移民がコーヒー文化をオーストラリアに根付かせたと言われています。そしてオーストラリアは、独自のflat whiteを生み出すほどにコーヒー文化が浸透した国です。これからもカフェカルチャーが大きく進展するのを期待したいですね。
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