美容/健康

健康や美容にベネフィット!オーストラリアで人気のオイルを紹介

オーストラリアでオイルといえば、エッセンシャルオイルやホホバオイルなど、肌の保湿や保護を目的に使用されるスキンケア商品を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、食用のオイルも日本に比べると品揃えが多いほか、低価格で購入することができるのです。

今回は、日本でもテレビや雑誌などのメディアで紹介され、日本人の間でもそれとなく認知されている「ココナッツオイル」「マカダミアナッツオイル」「アボカドオイル」が持つ、健康・美容効果の高さを改めて紹介します。

ココナッツオイル

数年前に日本でも流行したココナッツオイルですが、独特の香りがあって、なかなか日本食には合わないという印象も。しかし、うまく食生活に取り入れることができれば、美容やダイエット、さらには、病気を防ぐ効果もあると言われており、注目されています。

①ココナッツオイルの効果:免疫力を高める

母乳にも含まれるラウリン酸を含むココナッツオイルは、強い抗菌作用を持ちます。ラウリン酸は口から摂取すると唾液に含まれる酵素の力によって、モノラウリンという成分に変化します。モノラウリンは腸内で悪玉菌を減らし、善玉菌を活性化させるため、結果として免疫力の向上に繋がります。

②ココナッツオイルの効果:糖尿病予防やダイエット効果

中鎖脂肪酸の割合が多いココナッツオイルを摂取する事で、肝臓で分解されるケトン体が糖質(ブドウ糖)の代わりにエネルギー源となります。インスリン分泌機能を低下させずに体質を改善し、糖尿病の予防をします。また血中のケトン濃度が上昇すると、エネルギー源がブドウ糖からケトン体にシフトします。体内の脂肪がどんどん燃えていくことになり、ダイエット効果が期待できます。

③ココナッツオイルの効果:便秘改善

ココナッツオイルに含まれる「中鎖脂肪酸」は腸のぜん動運動を促します。「ラウリン酸」は免疫力を高め腸内環境を整えるので、デトックス作用を期待することができます。

④ココナッツオイルの効果:コレステロール値を下げる

通常、脂肪を摂取するとコレステロールや体脂肪に代わるためコレステロール値が上昇しますが、ココナッツオイルは主成分が中鎖脂肪酸のため、コレステロール値が上がることがめったにないと言われています。

ココナッツオイルの注意点
ココナッツオイルはココナッツアレルギーにより、下痢や湿疹の症状がでる可能性もあります。また、添加物や化学物質を多く含む粗悪品も多く出回っているので、かならずココナッツオイルを購入する際には成分をチェックするようにしましょう。ココナッツオイルの1日の目安量は約30ml(大さじ2杯)とされています。

マカダミアナッツオイル

マカダミアナッツオイルは、マカダミアの種子から取り出されるオイルです。マカダミアナッツはハワイ産のイメージが強いですが、実はオーストラリアでも多くのマカデミアナッツオイルが生産されています。

マカダミアナッツオイルの特徴は、酸化しづらく、風味や効果を失いにくいこと。通常の食用油は熱が加わると酸化物質となり、体に悪影響を及ぼしますが、マカダミアナッツオイルは沸点が175度と高く、炒め物や揚げ物にも最適です。

①マカダミアナッツオイルの効果:肌の修復

人の肌にはパルミトレイン酸が多く含まれていますが30歳から急激に失われていくと言われています。マカダミアナッツオイルに含まれるパルミトレイン酸は、ヒトの肌の浸透圧と似ているので肌にすっと入り込み、肌の修復や乾燥を防ぎます。また、パミルトレイン酸は肌の修復を助け、皮脂や角質層の働きを正常に保ち、シワやたるみを改善することができます。

②マカダミアナッツオイルの効果:動脈硬化・高血圧の予防

マカダミアナッツに含まれているオレイン酸は、血液中の悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを守ります。オレイン酸は不飽和脂肪酸の中でも熱に強い脂肪酸の一つです。炒めものや揚げ物にしても、成分が失われることはないので料理にも最適です。

③マカダミアナッツオイルの効果:脳卒中や心臓病の予防

脳卒中は脳血管の栄養不足が原因で発症すると言われていますが、脳血管は限られた栄養素しか通過することができません。しかし、マカデミアナッツオイルに含まれるパミルトレイン酸は、血管内に入ることのできる脂肪酸なので、栄養となり、血管を太く丈夫にします。それにより、脳卒中や心臓病のリスクを低下させます。

④マカダミアナッツオイルの効果:胃腸の働きを助ける

マカダミアナッツオイルに含まれるオレイン酸は、胃酸過多や胃潰瘍を防ぐ効果があります。腸内の滑りもよくする働きもあるため、便秘の予防にもなります。

マカダミアナッツオイルの注意点
マカダミアナッツオイルを過剰摂取すると、肌を荒らす原因になります。マカダミアナッツオイルの1日の目安量は約30ml(大さじ2杯)。ナッツとして摂取する場合は1日4~5個が適量です。

アボカドオイル

アボカドオイルには、ビタミンE・ビタミンB・ビタミンA・カリウム・たんぱく質などが豊富に含まれています。アボカドをそのまま食べても栄養補給に有効ですが、オイルでもたっぷりと栄養を摂取することが可能です。

良質な脂肪分やビタミンEをはじめ、豊富に栄養成分が含まれており、好酸化力や浸透力、保湿力にも優れているアボカドオイル。しかし、アボカドオイルは熱に弱いため、ドレッシングなどで使用するのがおすすめです。

①アボカドオイルの効果:中性脂肪&コレステロールの減少

アボカドオイルに豊富に含まれている良質な脂肪酸が、中性脂肪やコレステロールの低下作用をもたらします。中性脂肪やコレステロールが減ることで、血のめぐりがスムーズになり、動脈硬化予防に効果的です。

②アボカドオイルの効果:身体全体のエイジング効果

アボカドオイルは、少量でも多くのビタミンEを含むと言われており、強力な抗酸化作用をもたらします。皮膚や血管、細胞などの衰えを防ぎ、血液の循環を促してくれるため、生活習慣病を防止するとも言われています。

③アボカドオイルの効果:高血圧やむくみの対策

アボカドオイルには、血圧低下作用をもたらすカリウムが含まれているため、高血圧の予防になります。また、カリウム不足によるむくみの対策にも役立てることができます。

④アボカドオイルの効果:腸内環境の改善

アボカドオイルには食物繊維も多く含まれています。食物繊維には腸内環境を整え、便秘や肌荒れのトラブルを解決する役割があり、便秘に効果があります。腸内環境の改善により、免疫力の向上にも期待ができます。

アボカドオイルの注意点
アボカドといえば、「世界一栄養価の高い果物」としてギネスブックに認定されるほど、豊富な栄養成分を持ちます。しかも、アボカドオイルは他の食用油と違って、果肉だけを絞って精製されるので、栄養成分が損なわれません。実は普通にアボカドを食べるよりも、効率的に栄養を摂取できると言われています。しかし、1日の目安量は約30ml(大さじ2杯)。栄養価が高い反面、摂取しすぎると、肌荒れなどの原因にもなります。

ちなみに日本では、2000〜3000円と高価なオイルですが、オーストラリアでは10ドル前後で購入することができます。ぜひ、オーストラリアにいる間に試してみてください。

 

今回は馴染みのある食用オイルを中心にまとめてみました。オーストラリアで販売しているオイルは、まだまだ種類があるので、それについても紹介していきたいと思います。

 

JAMS.TV公式ブロガー:Yui
日本では大学病院で看護師として消化器外科に勤務。学生時代より興味があった栄養学・予防医学をより深く知るため、その分野において先進的なオーストラリアに渡る。現在はシドニーでアシスタントナースとして働く傍ら、スーパーマーケットやカフェを巡り、オーストラリアの食文化を探求中。オーストラリアの大学で栄養学を学ぶため、日々英語に仕事に栄養学にと奮闘中!

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