食事の時や口を開けた時に、「パキッ」「コキッ」「カクン」と音がする、耳の前にあるアゴの関節や筋肉が痛む、口を大きく開けづらい……。こうした症状が出ていたら、「顎関節症(がくかんせつしょう)」を起こしているサインかもしれません。
「顎関節症」は特別珍しい病気ではなく、人口の5〜12%で発症すると報告されている歯科で多い病気の一つ。実際には日本人の約80%の人々が、アゴ関節に何かしらの問題を持っているのだとか。
今回は、女性に多いと言われる「顎関節症」について、概要とセルフケアの方法、そして「顎関節症」を治していけるフィジオセラピー(理学療法)についてご紹介します。
顎関節症は、いわゆる「アゴが外れる」と言われる症状で知られる、筋骨格系疾患のこと。放置したまま悪化すると食事や会話に支障が出ることもあります。
じつは20~40代の女性に多く、女性の患者数は男性の2〜3倍。これは女性の方が骨格が弱く、男性より耐久性が低いためと考えられます。
アゴ関節は人体の中で最も頻繁に使われている関節の一つですから、「口(アゴ)の開閉時に痛みを覚える」、「アゴがカクンと鳴る」、「口(アゴ)を開け閉めしづらい」などが一般的な顎関節症の症状として起こります。
顎関節症の原因は十分解明されていませんが、上下の歯を長時間接触させる癖のほか、以下が主な原因として考えられます。
食べ物を噛む時以外、通常、人間の上下の歯の間には2~3ミリ程度の隙間があるそう。顎関節症の患者は、長時間集中して仕事をするなどストレスがかかった時、その上下の歯を噛み続けてしまう癖が出ることが多いのかもしれません。
これにより、アゴの関節や筋肉に負担がかかってしまい、アゴ関節の円板がずれたり、アゴの筋肉が疲労を起こしたりして、顎関節症の症状が出ると考えられるのです。
先述のように、顎関節症はちょっとした日常生活の悪癖が積み重なってアゴに負担がかかって発症します。
耳の前部に位置していて、耳の穴の前にあるくぼみに指を置き、口(アゴ)を開け閉めしながら、今すぐセルフチェックをしてみましょう。
自分のアゴに上記リストの数点の症状が見受けられたら、顎関節症の疑いが強いため、専門医の受診が望ましいとされています。
「もしかしたら顎関節症かも…」と思った方、先ずは自分で簡単にできるマッサージを施してみましょう。
顎関節症の患者は、アゴ周辺の筋膜が癒着してこわばることで痛みのもとになるため、アゴ周辺の筋肉をおおう「筋膜」を、マッサージでほぐしていくのが効果的だそう。自宅で簡単にできる3つのマッサージがあるので、生活の合間に取り入れていきましょう。
他にも、「パピプペポ」とはっきり発声し、歯を食いしばる癖で緊張したアゴ周りの筋肉や舌をリラックスさせる方法があります。発声後は、しっかりと唾液を飲み込むことで筋肉と舌が収縮し、アゴ関節が安定した位置に戻る手助けにもなります。
ストレスの多い生活習慣を見直したり、上下の歯を長時間くっつける癖をコントロールしたりすること。これだけでも、顎関節症の症状が緩和することがあるそう。
それでも症状が軽減しない場合、専門医の指導のもと、口を大きく開けるなどの運動療法によって改善する例は多くあります。放置して悪化する前に、アゴ関節と筋肉のプロに治療を相談しましょう。
顎関節症の専門医は誰になるのでしょうか?
GPでは痛みの薬の処方、歯科医ではマウスピースの処方などが可能です。しかし、顎関節症はそもそもアゴ関節に問題があるので、それだけでは顎関節症のアゴの症状の根本的な改善や完治は難しいでしょう。
そんなアゴの不具合にも対応できる治療法が、フィジオセラピー(理学療法)。
理学療法とも呼ばれるフィジオセラピーは、筋肉や関節の痛みや機能障害、神経系機能障害や呼吸器系疾患などの治療やリハビリの専門家。医療従事者であるフィジオセラピスト(理学療法士)が、患部の痛みを取り除き、運動機能の回復や関節の可動域を向上させる治療を施します。
シドニーにある「メトロフィジオセラピー」なら、腰痛、肩こり、首の痛み、頭痛、ヒジ・ヒザ・関節の痛み、腱鞘炎、スポーツでのケガ、筋肉や靭帯、関節など、筋骨格系疾患の診察、診断、治療を主に提供しているので、アゴの不具合にも強い味方! 評価、診断でアゴの不具合の主因を突き止めてアゴを治療します。
「メトロフィジオセラピー」のアゴの不具合における施術では、アゴ関節周辺の筋肉をほぐしたり、関節包や靭帯を正しい方法でストレッチをかけてアゴの可動域を回復させたりするそう。
さらに、学術的にも臨床的にも特に高い教育レベルを要求されている「オーストラリア理学療法学会(APA)」認定の筋骨系のスペシャリストである、フィジオセラピストの奥谷先生が担当。
アゴの不具合の治療効果を最大限にするため、自宅でのアゴ関節の不具合を解消するためのストレッチ運動の処方や、顎関節症の主因となっている生活習慣を根本から改善。症状が再発しづらい身体づくりを手助けしてくれます。
現代社会では、パソコンに向き合う生活習慣やストレスの影響で、顎関節症を誘発する要因があふれています。日本よりも男女平等を先に行くオーストラリアとて、多くの女性にとっていまだストレス社会であることには違いありません。
とにかくアゴ関節に違和感のある方は、大事な食事や会話に支障が出る前にフィジオセラピストに相談して、アゴの不具合を顎関節症になる前に解消しましょう!
「アゴの違和感、顎関節症の治療をお願いしたい」、「フィジオセラピーの根本治療に興味がある」という方は、以下の電話番号またはメールにてご予約・お問い合わせください。
メトロフィジオセラピー(Metro Physiotherapy and Injury Clinic)
所在地:Suite 406a, Level 4, 250 Pitt Street, Sydney
担当:奥谷匡弘/APA認定筋骨格系理学療法士
電話:0414 272 440
メール:info@metrophysiotherapy.com.au
ウェブ:metrophysiotherapy.com.au
営業時間:予約制/日祝休
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