日本とは季節が逆のオーストラリアでは寒い日々が続いています。そんなときにはほっと一息温かいコーヒーが飲みたくなります。カフェ文化が盛んなオーストラリアでは本格的なコーヒーが近所ですぐに手に入りますが、夕方を過ぎるとほとんどのカフェが閉店します。頭が冴えない夜にも「美味しいコーヒーが飲みたいな」と思うことが多々あります。
どうにか自宅でカフェ気分が味わえないか考えてみたところ、実は家にある少ない材料で簡単にカフェにあるようなドリンクメニューが作れることが分かったんです! 今回はそのカフェドリンクの作り方をご紹介します♪
簡単にお家でカフェ気分が味わえるため、気分転換したい時にはうってつけ!インスタ映えのメニューもご紹介するので、日常の楽しみとして実践してみてはいかがしょうか?
まずメニューレシピをご紹介する前に、コーヒーの効能についてお伝えします。ふだん何気なく飲んでいるコーヒーは、意外とたくさんの良い効果があるのです!
疲れた時、一息つきたいときに飲むコーヒー。そうするとなぜだか心が落ち着いてリラックスできた経験がある方も多いのでは?
実はコーヒーの香りにはリラックス効果があるとされており、香りを嗅ぐと脳からα波(リラックスしている時に出る脳波)が多く出ることによりリラックス出来ると言われています。その香りの効果のみを利用して眠れない夜の入眠テクニックとして用いられることもあるほど。コーヒーは香りが強いため、アロマ感覚で使う際は心地いいと思う程度のコーヒー豆をカップに入れ、寝室のベッドから少し離れた場所に置いておくと良いと言われています。
またコーヒーの成分であるカフェインにもストレス減少効果があるため、リラックス効果が期待されています。さらにカフェインには集中力や記憶力を向上させる効果も。飲んだあと30分後から効果が発揮されるため、集中したいときに合わせて飲むのもおすすめ!
コーヒーに含まれているカフェインには、覚醒作用があり眠気覚ましやむくみ改善作用があります。利尿作用から体内の老廃物が排出されやすくなり、血管を拡張させる働きもあるため、基礎代謝を上げる効果も期待できます。
また、基礎代謝を上げる効果をより高くする方法として、コーヒーを飲むだけではなく、運動と組み合わせることが推奨されています。運動能力が向上すると言われており、2004年までは競技会において、ドーピングの検査対象とされていたほど。実際にコーヒーを飲んだあと、レースでのタイムが縮まる…といった研究結果も出ています。
外出制限がかかる現在では、自宅でできるストレッチや軽い散歩と組み合わせることがおすすめ!運動不足で体力低下しがちな今こそ、ぜひお試しあれ♪
もう一つコーヒーに含まれている成分で身体に良いとされている「クロロゲン酸」。ポリフェノールの一種であり、苦み、匂いの元となっている成分で実はカフェインより多く含まれています。
クロロゲン酸の効能は胃の消化を助ける、胃酸の分泌を促進させる働きがあり、この働きにより、消化機能の低下より引き起こされる肥満、肌荒れ、ニキビなどを防ぐことができます。また肝臓を活性化させて脂肪を分解し、エネルギーに変える…という嬉しい効果も。実はコーヒーはダイエットや美容にも良いとされているのです!
もちろん飲みすぎは逆効果。1日3~4杯と程よく飲むことで健康や精神的にも良い影響を与えてくれるコーヒー。この効果を日常にうまく取り入れてみては?
コーヒーの効果が把握できたところで、さっそくお家でカフェにいるような気分を味わえる簡単にできるお家カフェメニューをご紹介!
少ない材料で飲みたい時に時間もあまりかけずにサッと作れる簡単なレシピです。プラスアルファでアレンジも無限に広がるドリンク。ぜひお試しください♪
基本的に用意するものは、インスタントコーヒー、ミルク、砂糖のこの3つのみ。分量を変えたり泡立ててクリームにするだけで数種類のドリンクメニューが作れます♪
エスプレッソはコーヒー豆に高い圧力をかけて一気に淹れる抽出方法、
※クレマとはエスプレッソの最上層にできる濃密の泡のこと
【作り方】
1.あらかじめ温めておいたカップにインスタントコーヒー2gと砂糖4gを入れる
2.1にティースプーン1杯ほどのお湯を入れとろみがつくまでかき混ぜる
3.色がブラックからブラウンカラーに変わったらお湯60mlそそいで完成
エスプレッソにスチームミルク(温めたミルク)を加えたものをカフェラテと呼びます。まずは香りが高い証とされるクレマのあるエスプレッソを作り、そこに暖かいミルクを注ぐと濃厚かつまろやかな味わいのカフェラテが味わえます。
【作り方】
1.あらかじめ温めておいたカップにインスタントコーヒー2gと砂糖4gを入れる
2.1にティースプーン1杯ほどのお湯を入れとろみがつくまでかき混ぜる
3.割合がエスプレッソが2、温めたミルク8になるようをそそいで完成
ミルクを泡立てたものをエスプレッソに加えるのがカプチーノです。エスプレッソ、温めたミルク、泡立てしたミルク(ミルクフォーム)の割合が「1:1:1」となるように仕上げます。カプチーノの肝であるミルクフォーム、実は泡だて器で自分で作れるんです。ミルクフォーム作りさえマスターすれば、一気にワンランク上のカフェドリンクに仕上がります!
【作り方】
1.あらかじめ温めておいたカップにインスタントコーヒー2gと砂糖4gを入れる
2.1にティースプーン1杯ほどのお湯を入れとろみがつくまでかき混ぜる
3.カップにそそぐ量のミルク(70ccから100ccほど)を電子レンジで1分ほど温める
4.泡だて器できめ細かい泡の層ができるまでかき混ぜミルクフォームを作る
5.泡の部分を抑えながらミルクをそそぎ、最後に泡を盛り、完成
最近SNSや韓国で話題のふんわりとしたコーヒークリームがのったインスタ映えドリンク。ミルク、コーヒークリームの2層になったおしゃれな見た目も可愛く、ふわふわのほろ苦クリームとミルクの相性も抜群!
【作り方】
1.インスタントコーヒー、お湯、砂糖の割合を「1:1:1」でボウルに入れる(今回は大さじ1で統一)
2.泡だて器でクリーム状になるまで混ぜる
3.カップにミルクをお好み量そそぎ、クリームを盛って完成
コーヒーが苦手な方や甘いものが好きな方向けにミルク、チョコレートのみで簡単にできる本格ホットチョコレートをご紹介。これからの寒い時期にぴったりのおすすめドリンクです♪
【作り方】
1.チョコレート30gを細かく刻む
2.鍋にミルク200mlを入れ極弱火で火にかける
3.ミルクが温まったら 1 を入れ時々混ぜながらチョコレートを溶かす
4.沸騰しないよう注意し、チョコレートが全て溶けたら完成
自宅にいる時間が長くなる今だからこそ、日常に少しの工夫を加えることができるチャンス。美味しいドリンクが手軽に作れることを知って、創作意欲がわき、アレンジ次第で自分だけのオリジナルドリンクが作り出せたりなど、新しい発見もあるかもしれません!
その中で美味しいと感じる幸福感や、出来上がりの達成感がわたしの日常に活力を生み出してくれています。 自分で楽しむも良し、パートナーや家族にふるまうも良し。お家カフェでホッと一息ついてみてはいかがでしょうか?
(文/吉田友理)
オーストラリアで生活しているとフィジオセラピー(Physiotherapy)という言葉を見たり、耳にしたりすることもよくあるかと…