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「学校や会社で人前に出て話すと不安を感じる」
「オーストラリア生活で初対面の人と接することに不安を感じる」
「せっかく海外に来たのに人前に出るのが不安で引きこもっている」
そんなふうに、人前に自分を出すのが不安な状態のまま、オーストラリアで暮らしている方はいませんか?
大勢の前に出て発表する時に緊張してしまう自分を「あがり症」だと思っている人もいますが、1対1の対人相互関係にも不安を感じる場合、それは「社会不安障害(SAD:social anxiety disorder)」の症状の一つかもしれません。
社会不安障害の症状には、他人が自分の不安に気づくのではないかとさらに不安になったり、人前に出る数時間あるいは数日前からその不安が生じたり、中には動悸、声や手の震え、赤面、気が遠くなる、大量に汗をかくなどの身体の症状が起きたり、パニック発作が起きたりして、日常生活に支障をきたしてしまうものもあります。
そんな時は、クリニックで心理臨床の経験豊富なサイコロジストに相談してみるのも一つの手です。
シドニーにある「こころクリニック」のやの先生は、心理カウンセリングルームを20年以上運営し、30年以上の日本の臨床心理士とオーストラリアの登録サイコロジストとして活躍しています。日本で近年成立した難関の「公認心理師試験」に合格し、日豪両国で臨床心理士の資格取得後も、心理臨床の専門家として技量向上を目指し、その専門性を維持していくために研鑽を積んでいるサイコロジスト。
今回は、そんな社会不安障害と、その治療にも対応しているシドニーの「こころクリニック」についてご紹介します。
「公認心理師試験」とは?
公認心理師は、2017年に心理職初の国家資格として新設された試験に合格した人が名乗れる資格。心の問題を抱えた人に対して心理学の知識と技術を用いて援助する専門家の中でも、公認心理師は「唯一の日本国家資格」です。
主な役割は、心理的な問題を抱えた人に対してカウンセリングを実施、問題を分析し、助言や指導をし、問題解決まで導くこと。それに加えて、心の健康に関する知識を一般に広げるために、積極的に教育活動や情報提供をしていくことも大事な役割としてあります。
社交不安障害(SAD: social anxiety disorder)は、人前で注目が集まるような状況で、強い不安、恐怖、緊張を感じる、不安障害の中でも一番多いタイプです。他人に悪く評価されることへの恐怖感が背景にあり、他人と会話をする状況、人前で何か注目される状況への強い不安感に加えて、その状況を避けようとする回避症状が特徴です。重症化してしまうと外出や人と会うことを避けるようになり、日常生活に支障をきたすことになります。
社会不安障害は通常、10代半ばから20代前半と比較的若い人に多く、社会不安障害の5割が11歳までに、9割が23歳までに症状を自覚すると言われています。25歳以降での発症はほとんどありません。そして、日本では10人に1人の有病率であるとも言われているため、珍しい病気ではありません。
若年層である理由は、学校へ行き始めて、家族以外の人との人間関係が作られていく中で、他者から自分がどう見られているかという自意識が形成されるためだと考えられています。社会不安障害の人は、大人しい、恥ずかしがり屋、内気などと思われる場合が多いようです。他者から拒絶された体験や、失敗や恥の経験がきっかけで発症したり、思春期の頃に自分の価値を認められなかったり自分に自信がもてなかったりすることから発症する可能性もあります。
社会不安障害の難しいポイントは、性格や気持ちの問題と混同されて軽視されることも多いこと。正常な範囲内の社交不安と、治療が必要となる社会不安障害の間に明確な境界線がないことでしょう。しかし、早めに治療すれば極度の不安を軽減できる、治療可能なものでもあります。
社会不安障害の方は、その不安や恐怖が合理的なものではないことが分かっていても不安感を抑えることが難しくなるので、不安を伴う活動を完全に避けてしまうか、強い恐怖に耐えながら無理をして人と接することになり、結果として日常生活に支障をきたす状態に陥ってしまいます。
うつ病やアルコール関連障害、摂食障害などといった別の急性の精神障害を発症してクリニックを受診することも多いそうですが、背景にある社会不安障害に気がつかないまま休息すると、ストレスな社交場面から一時的に回避できて症状は改善しますが、社会生活に復帰したとたんに再発や慢性化してしまうことも。
そのため、社会不安障害には根本的な治療が望まれます。
社会不安障害は重症化するにつれて社会生活において回避行動が増え、日常的な制約が増加してしまっている状態です。そのため、社会不安障害の治療の目的は、病的な不安を軽減すること」「回避行動を減らすこと」になります。そして、最終的な目標は、長期間にわたって「症状を軽快させて日常的な制約や回避を必要としない社会生活をキープすること」です。
そのためには、不安や恐怖を感じている段階から、早期に治療を開始することが重要です。
治療法は主に、精神療法と薬物療法があります。どちらがより優れているというデータはなく、一人ひとりの症状に応じて、薬物療法を中心に、あるいは認知行動療法などの精神療法を、適切に組み合わせていくことになります。
精神療法については、認知行動療法が他の精神療法に比べて最も効果があるという報告が出されており、長い年月をかけて思考や感情にネガティブな偏りや歪みがあることを自分が理解した上で、専門家との対話を通して、それらを認識して柔軟な物の見方に変えていくことになります。それと並行して、不安が生じる状況や環境を改めて見つめ直し、無理のない範囲で少しずつ慣れていくトレーニングもしていきます。
社会不安障害は、一般的には薬物治療と精神療法などを組み合わせて約1年間の治療を進めると、半数以上の方が治癒しています。しかし、症状は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら快方に向かいます。また、再度悪化してしまった場合、治療開始が遅くなると症状が慢性化してしまう可能性もあります。
このように気長に付き合っていく必要がある社会不安障害は、できるだけ早く専門家を受診して、その担当者と二人三脚でコミュニケーションをとりながら、適切な治療を受けることが重要です。
人前で緊張や不安を感じるのは当然の反応であり、異常なことではありません。誰でも感じるストレスは何も恥ずかしいことではありませんから、少しずつ自分ができることを増やしていくようにしましょう。
シドニーにある「こころクリニック」では、日豪で心理カウンセリングの経験豊富なオーストラリア公認サイコロジストが、上記のような社会不安障害の治療にも対応しています。専門医の薬物治療と合わせて、精神治療を進めていくのに役立ちます。
心理カウンセリングはオーストラリア人にとって身近な存在。「期待していたように物事が進まない」といった些細な行き詰まりからでも、悩みが深刻になる前に早めに相談するという、メンタルの健康維持のような位置づけです。
現在オーストラリアでは、テレヘルス心理カウンセリングを含めた遠隔医療サービスに、メディケアや学生保険による保険カバーが常時適用されます。クリニックまで行けない方やシドニー以外にお住まいの方も、遠隔の心理カウンセリングを受けることができます。
臨床心理士・やのしおり
電話:0416-006-835(受付時間8:00-22:00 シドニー現地時間)
Email:sydney@cocoroclinic.com「こころクリニック」新カウンセリングルーム
所在地:Suite 4543, Level 45, Regus, World Square, 680 George Street Sydney 2000フェイスブックで心理情報も発信中!
心理カウンセリングのサイコロジストは、悩みを抱える人々が良い意思決定という形で行動できるようになることを援助してくれます。心理カウンセリングを受ける人は自分の状況や気持ちを話し、サイコロジストはそれを理解するために耳を傾けます。そのプロセスの中で、「わかってもらえた」「すっきりした」などの感覚と経験を得られること、そしてサイコロジストとの信頼関係の中で自分を客観視できるようになり、直面している問題に取り組めるようになることが心理カウンセリングの良いところ。
また、サイコロジストからの的確なサポートから自分の考え方や行動パターンを変えていったり、今後のストレスにどのように対処していくか、自分をどのようにマネジメントしていくか、といったことも習得していくことができます。このようなプロセスをサイコロジストと一緒に歩むことは、現状の問題の改善だけでなく、社会の中でその人があるがまま、美味しいものを食べた時のように楽しく明るい気持ちで、より良く生きることにもつながるでしょう。
このような心理カウンセリングの効果を生むためには、サイコロジストとの関係の質、用いる技法はとても重要なポイント。
「こころクリニック」には、日本とオーストラリアの両国の臨床心理士の資格と経験がある、経験の長い日本人開業サイコロジストやのしおりさんが在籍。Australian Psychological Societyの正会員歴20年以上、臨床経験は30年以上、シドニーの心理カウンセリングルームも20年以上運営しています。
オーストラリアのクリニックで心理カウンセリングや心理療法が可能な職種には、サイコロジスト、サイコセラピスト、カウンセラー、ソーシャルワーカーがありますが、その中でもソーシャルワーカーと並ぶ「医療資格」であり、心理カウンセリングと心理療法を専門とする職種が、サイコロジスト。
医療資格がなく学会員メンバーシップのみで働くカウンセラーやサイコセラピストよりも、サイコロジストの修業年数はさらに長く、その信頼性と専門性は医療保険カバーの範囲にも現れ、サイコロジストはGPの紹介があれば、ほとんどの保険で費用がカバー可能に。
心理カウンセリングの効果は実証研究でも確認されています。例えば、うつの症状に関しては、約50の厳密な研究を通して認知行動療法での明確な効果が示され、うつ症状の改善に寄与し、再発の予防にも寄与しています。
このように心理カウンセリングには的確な技法も求められますが、心理カウンセリングが効果を生むためには、サイコロジストがどのように関われるかといった信頼関係も重要になります。そのため、実績があり相性の良いサイコロジストとの出会いは心理カウンセリングの効果に欠かせないものとなります。
「こころクリニック」の心理療法は、共感的カウンセリングを基本としています。何より大切にしている治療の根本は常に「共感」であり、このサイコロジストの共感力が相談者の自己治癒力を高めることにも一役買います。何でも話せて、気持ちに共感してもらえる関係の中で、サイコロジストとプランニングした現実的なゴールに向かい、一人一人に合ったプロセスを進めていきます。
一回や数回のカウンセリングで終結するケースもあれば、さらに回数を重ねるケースもありますが、カウンセリングを必要としなくなった時が、ゴール達成の時です。サイコロジストとのセッションは終結しても、「こころクリニック」のカウンセリングで得られたことを胸に、現実世界の中で存分に羽ばたきましょう。
上記以外にも相談者に合わせた心理カウンセリングに対応しています。
他にも子どものためのプレイセラピーや日本語の発達・知能検査を行った上での発達アセスメント、カップルまたは家族カウンセリングなども受付中。
「カウンセリングを受けてみたいけど、その前にサイコロジストと話して雰囲気を見てみたい」という方は、電話もしくはビデオ通話にて、5分〜10分程度の説明時間を設け、その際にやりとりしながらカウンセリングを検討していただくことは可能です。もちろん、その場合に料金は発生しません。
また、カウンセリングの費用を保険でカバーするためには、GPによる診断が必要になりますが、「自分の悩みをGPに英語で説明することに不安があり、サイコロジストからの紹介状がほしい」という方は、GPでプランを作られた後の本来の初回セッションをご予約いただける方には、サイコロジストからGPに紹介状を書くための45分無料セッションは設定できる可能性があります。同クリニックまで気軽に問い合わせてみましょう。
「こころクリニック」のカウンセリングの流れについてはこちら
新型コロナウイルスの感染流行が始まって以来、世界的に心理カウンセリングに対する需要が高まっています。これには新型コロナウイルスの直接の感染による身体的・心理的な影響に加えて、長期に及ぶロックダウンなどのパンデミック制限による精神衛生への影響も関係していると思われます。
全国1,400人以上のAustralian Public Service会員を対象とした独自の調査では、全体の88%にのぼるサイコロジストが、心理カウンセリングに対する需要が高まったと回答。また、サイコロジストの3人に2人は、パンデミック以後に新規の患者が増えたと言います。
オーストラリアのサイコロジストは、新型コロナウイルス治療後の患者を心理的にサポートし、長期的なLong COVID(Post COVID)の症状への適応と患者自身によるコントロールを、二人三脚で担ってくれる存在です。
新型コロナウイルスの治療後、その患者の心理的健康やウェルビーイングをモニタリングし、定期的なフォローアップをします。特に、うつ病、不安、社会的孤立、回復の過程に伴う神経的問題のリスク増加の要因を一緒に特定してゆき、認知行動療法、トラウマ焦点型認知行動療法、セルフモニタリングなど一人ひとりに合った対処を施すことになります。
【フォローアップできるLong COVID(Post COVID)の症状】
・抑うつ/不安症状
・恐怖
・PTSD
・疲労/不眠
・認知機能
・日常生活の乱れ
・新型コロナウイルスに感染したことによる社会的悪影響やスティグマ
また、オーストラリアの心理カウンセリングには医療保険カバーが適用されます。
オーストラリアにおけるサイコロジストは医療資格であるため、先に一般医GPの紹介があれば、ワーホリや留学生の海外旅行保険やOSHC(学生保険)、メディケアなどほとんどの保険で心理カウンセリング費用がカバーされます。メンタルケアの重要性を政府や社会が理解していることから、医療資格を持つサイコロジスト(臨床心理士)による心理カウンセリングにも医療保険が効き、永住者であればメディケア保険で診療費がカバーされます。
さらに、オーストラリアの国家資格を持つ「こころクリニック」なら、メディケアをお持ちの方は対面も遠隔もバルクビル(自己負担なし)で診察中。
新型コロナウイルスのパンデミック状況下、テレヘルス心理カウンセリングを含めた遠隔医療サービスにもメディケアや学生保険による保険カバーが適用されています。サイコロジストのテレヘルス・カウンセリングは、クリニックでの対面かテレヘルスか、常時いずれかの方法を選べるようになり、クリニックまで行けない方やシドニー以外にお住まいの方も、遠隔の心理カウンセリングを受けることができます。
カウンセリングルームは、シドニーシティの中心部のワールドスクエアにある、Regusというビジネスセンターの中。45階の受付にて「サイコロジストのやのしおりに会いに来た」旨を告げると、カフェのように快適なラウンジに通してもらえます。このラウンジからのシドニーシティの展望も良く、それだけでも心が開放的になります。カウンセリングルームは個室でプライバシーが守られますのでご安心ください。
臨床心理士・やのしおり
電話:0416-006-835(受付時間8:00-22:00 シドニー現地時間)
Email:sydney@cocoroclinic.com「こころクリニック」新カウンセリングルーム
所在地:Suite 4543, Level 45, Regus, World Square, 680 George Street Sydney 2000フェイスブックで心理情報も発信中!
所在地:Suite 4543, Level 45, Regus, World Square, 680 George Street Sydney 2000
電話:0416 006 835(受付時間 8:00 – 22:00)
メール:sydney@cocoroclinic.com
営業時間:月~土 8:30 – 20:00(日祝要相談)※予約制
ウェブ:http://cocoroclinic.com
英語ウェブ:http://en.cocoroclinic.com
Facebook:www.facebook.com/SydneyCocoroClinic
ワールドスクエアのビジネスセンターRegusの45階!
「こころクリニック」の実際の様子を知りたい方に
▶︎JAMSスタッフが心理カウンセリングをロールプレイで体験
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▶︎シドニーで唯一の日本人サイコロジストの相談室に密着
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▶︎シティに新オープン!「シドニーこころクリニック」を取材
メンバー一同こころよりお問い合わせ・ご相談をお待ちしております。
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