日々の疲れからくる自分の身体への黄色信号、見落としていませんか?
仕事や学業、育児など毎日の活動で肉体的にも精神的にもストレスが溜まっている方も多いはず。
そんながんばる人の味方、体を癒すプロフェッショナルが集うシドニー指圧クリニックに、JAMSスタッフがお邪魔してきました!
シドニー指圧クリニックとは?
2004年にシティでオープンして以来、がんばる人の疲れを癒してきたクリニック。
タウンホールから徒歩5分程、ジョージストリート沿いにあるDymocksビルの9階、昼休みや仕事帰りに気軽に立ち寄れる、アクセスが非常に便利な場所にあります。
今回はこの経験豊富なプロフェッショナル揃いのクリニックに新たに加わったスタッフさんにお話を伺ってきました♪
柔らかな物腰が印象的な寺澤悠(てらさわ はるか)さん
◆ 経歴◆
1979年宮城県出身。東海大学体育学部卒。鍼灸マッサージ師、柔道整復師。
柔道で中学時代にスカウトされ、東海大相撲高校から東海大学に進学。高校時代には、同級生のシドニーオリンピックの金メダリストで現全日本柔道総監督の井上康生とともに、関東大会および、全国大会優勝。大学卒業後にイギリスBATH大学にてTEAMBATH柔道クラブコーチに就任。指導の傍ら選手の練習パートナーとして、2003年大阪での世界選手権や全英の大会などに帯同。帰国後に柔道整復師、鍼灸あん魔マッサージ指圧師として、アイクル株式会社取締役に就任。千葉県市川市および東京江東区に二軒の整骨院を開業し、院長として勤務。訪問介護サービスも展開。2016年4月に来豪、シドニー指圧クリニックにて勤務を開始する。
—今回はどういうきっかけで来豪されたのでしょうか—
寺澤さん:もともと夫婦で40歳までにはもう一度海外に住みたいという夢があったんです。子供が3人いるんですが、日本では月~土の週6で働いていて平日に子供と顔を合わせる時間がなかったので、働き方を見直したいというのもありました。来年こそは転職してでも海外へと考えていた時に、たまたま妻の転勤の話がありました。もともと3,4年かけて準備やリサーチをしていた際にこのクリニックのホームページを見つけて、転勤の話がだんだんと現実味を帯びてから川村院長に交渉したわけです。
じつはこの度オーストラリアで勤務するにあたり、シドニーに来る2日前にマッサージに関するオーストラリア政府公認国家資格試験を日本で受けてきたんです。
寺澤さんが受けたオーストラリア政府公認国家資格試験(Australian National Qualifications)とは、さまざまな文化的背景を持つ人々で成り立っているオーストラリアでプロフェッショナルとして働くため実力を証明する国家資格のこと。国家資格がなくてもエステティシャンとして活動できる日本とは違い、オーストラリアではこの資格がなければ美容や健康に関連するサービスに携わることはできません。オーストラリアの国家資格は世界54カ国で認知されており、この資格を日本でも取得できるサービスが、オーストラリアの美容健康総合学校AIAS(Australian Institute of Applied Sciences)の日本事務局(AIAS-JAPAN)によって提供されるようになりました。まだサービスが開始されて2年目というだけあって知っている人はごくわずか。ありがたいことに教科書は日本語に訳され、試験(筆記と実技)も日本語で受験できます。
寺澤さん:どうせオーストラリアに行くのならきちんとした資格を取ろうと思って試験を受けました。やっぱり資格やビザが取れなくて日本に帰ってしまう人の話はよく聞いていたので…。自分の名前に政府の番号が入っている、自分が何者なのかを証明するためにも必要だと思いましたね。
—日本ではどういった施術をされてきたのでしょうか—
寺澤さん:指圧は24歳のときから13年間やってきました。親の家業が整骨院というのもありますが、柔道をやっていたときに大分怪我をしてきまして。22,23歳のころにイギリスで初めて鍼治療を受けて、痛みが半減した経験があり、やっぱり鍼はいいな、と思い、日本に帰って専門学校に行きました。院では基本的には急性のギックリ腰などの怪我治療や鍼灸を施術してきました。私が膝や腰を痛めていた時代とは変わってきていて、今の日本では、首、肩、頭痛も含め内面的なものから直していかなければならない人が多かったんです。年配の方やお勤めの方など本当に幅広い層の患者さんを見てきたので、さまざまな症状に対応できると思います。
—どんなメニューで施術するんですか—
寺澤さん:自分がずっとやってきた経験を活かして、患者さん個人に合わせた施術をしていこうと思っています。主には指圧、骨盤矯正、姿勢矯正、そしてあん摩マッサージも行うのでリラクゼーションも得意ですね。正しい姿勢を皆さん忘れている、というよりできなくなっているのでそれを思い出してもらいます。筋力不足による姿勢の悪さや、「ストレス性」肩こり、O脚からくるひざの痛みなど、日本人特有の症状にも対応します。日本でも怪我を多く治療してきたので、こちらに住んでいる方の症状に柔軟に対応していきたいですね。
初めにコースではなく「お望みの施術をさせていただきますよ」とおっしゃっていた理由をスタッフがようやく理解しました。経験豊富だからこそお客様ひとりひとりに合わせた施術ができるのですね。
—それでは施術開始!—
一日中パソコンとにらめっこしているといっても過言ではないスタッフS。
果たしてどれほど体は歪んでいるのでしょうか…。
寺澤さん:まずは一回触ってもらって…
自分で触りながら先生に説明していただきじっくり自分の身体のことを学びます。
骨や筋肉の良い状態も悪い状態も知っているからこそ「本来ならここはこんなに硬くない」という客観的かつ専門的な診断ができるんですね。左右で硬さが違うことがすでに問題なんだとか…。
普通に座った時点で、首の位置と比べて肩がすでに前に入ってしまっているスタッフS。この姿勢が背中の僧帽筋が張っている状態です。僧帽筋とは背中の筋肉のことで、この筋肉が張って硬くなってしまうと肩こりになってしまいます。
寺澤さん:あごと手を後ろに引いて、肩甲骨を後ろにすることを意識してみてください。それが理想の姿勢です。もう一度僧帽筋を触ってみてください」
スタッフHも触ってみると…確かに違う!
先ほどの何も意識していない状態だと、しこりがあるかのように硬かった僧帽筋が、指摘通り姿勢を変えてみると、張りがなくなり柔らかくなりました。
が、しかし…
スタッフS:つ、つらい…!
普段パソコンの画面を見ているときの姿勢、つまりスタッフSの場合は猫背でお腹の筋肉を使用していない姿勢が「良い状態」であると脳自体が認識してしまったために、「私はこの姿勢が自然だ」と体が覚えてしまったそう。悪い姿勢が楽になってしまうと、お椀型の骨盤が下に引っ張られて下腹部に歪みが出やすくなります。正しい姿勢をしたときに痛みがある部分が、普段使っていない筋肉というわけですね。
お次はうつぶせで診てもらいます。
ここで骨盤を動かす筋肉の左右差を見て悪い部分を探っていきます。
座っていると腹直筋というお腹の筋肉が完全に休んでしまうため基本的には腰痛を患う人が多くなります。筋肉は引っ張られていて、それを縮めるために力が出ます。立って腹直筋が引っ張られて緊張しているほうが腹圧が高まり、体感を支えることができるため、腰痛の人は立っているほうが楽なんだとか。
スタッフS:あ~すごい…、ピンポイントで気持ちいいです。強いっていうよりじんわり、っていう感じ。届いてるって感じがします。
痛いだけだと体が緊張してしまうため、「快圧」という丁度「痛気持ちいい」くらいの強さが一番筋肉の反応にいいと言われています。
どれだけの圧、スピードが患者さんに合ってるのか、長年にわたって追求してきただけあって、絶妙な加減で絶妙な位置を押されているようです。
寺澤さん:強く押さなきゃ届いていない、っていうのは嘘でもともとは、すーっと触ってみて凹みがある、張れているって表面で見るんです。強い力だけで押すのではなく、患部まで垂直に力を伝えるのが大切。1cm押す場所が違うだけで効果もまったく変わってきますからね。
解剖生理学を専門に勉強してきたという寺澤さんは患者さんの体の問題箇所を丁寧に説明してくれます。
寺澤さん:結局解剖学的に診れば必ず歪みがあるんです。歪みがあるって言ってしまうのは簡単なんですが、ここがこうだから結果的に歪んでいるんですよ、って説明してあげると患者さんもわかりやすいですし施術後も意識しやすくなります。治療しながら患者さんの悪いところを見つけるのが仕事っていうのもありますね。感覚だけだと患者さんには伝わらないのでやっぱり解剖学からみた説明をちゃんとします。
なるほど、確かに知識と感覚の両方で説明してもらえると、とても分かりやすくすっと頭に入ってきますね。
体がおかしな方向に曲がっているように見えますが…
スタッフS:ぜんぜん痛くないですよー、え、痛そうに見えるんですか?
とまったく痛くない様子。これは今大腿骨と骨盤の骨で構成される関節、つまりお尻の横にある足を正しい位置に戻しているところ。位置が悪いとどんな人でもお尻が垂れてしまうので、骨盤を正しい位置に戻していきます。
寺澤さん:これをやっただけでも高さが違うのがわかりますか?
パっと見ただけでも高さがぜんぜん違っているのが分かります。
スタッフSも触ってみて「張りが違う!」とやや興奮気味。
両足を施術されて綺麗な山形のお尻になりました。
肩や首周りのストレッチを入念に行い、最後に深呼吸をしやすくなるよう胸を開くストレッチをして施術は終了。
初めに普通に座ったときよりも無意識状態で背筋が伸びています。
寺澤さん:この施術後の眠気というかボーっとする感覚が良い作用で、体に起こる主作用だけでなく副の作用、つまり「主ではなく副の良い作用」なんです。副作用って聞くと悪いイメージをお持ちになる方もいますが、じつは少し違うんです。
姿勢が良くなるとダイエットにも良いですし、風邪に対する免疫力なども高まりますよ。
—読者の方にひとことお願いします—
寺澤さん:日々の疲れが発する黄色信号はみんな持っているので、少しでもその信号を感じたら悩まずに一度来てほしいですね。人って我慢のレベルをどんどん上げてしまうんです。3回目で感じる信号が5,6回目になって慣れてしまいます。気づいたときにはもっと深刻な症状になってしまったりしています。一度施術した後の間隔は人それぞれですので、3カ月に1回でも3日に1回でも、何か違和感を感じたら来て見てくださいね。
13年が長いか短いかっていうと曖昧ですが、ずっと追及してきた日本の丁寧で質の高い指圧や、骨盤矯正、姿勢矯正をご提供できるかと思います。
物腰柔らかな寺澤さんは、スタッフSが唸るポイントを的確、かつ確実にマッサージされていました。施術後には、もともと170㎝あったスタッフSの背中がすっと伸びたことでさらに高くなったように感じ、160㎝にぎりぎり届く高さのスタッフHはいつもより見上げる形となりました。
姿勢が変わるだけでこんなにも変わるとは…。
ぜひ皆さんも一度受けに行ってみてはいかがでしょうか?
シドニー指圧クリニック
Level 9, Suite 3B, Dymocks Building, 428 George Street, Sydney
地図 : https://goo.gl/maps/3ENLq
電話 : (02)9223-3000 or (02) 9221-2225
Website : http://www.sydneyshiatsuclinic.com/
メール : sydneyshiatsuclinic@gmail.com
営業日時 : 月~金10:00-19:00 土・日10:00-17:00
メンバー一同こころよりお問い合わせ・ご相談をお待ちしております。
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