ハイヒールを履いたり、立ち仕事で疲れが取れなかったり、デスクワークでむくみやすくなっていたり…。
がんばる女性たちに、脚の悩みはつきものです。
ストレッチやマッサージをしてもなかなか効果があらわれず、「脚の疲れはあたりまえ」だとあきらめていませんか?
あきらめずに、メトロフィジオセラピーの奥谷先生に相談してみてください!
身体の不具合を根本から改善していくフィジオセラピーは、あなたの脚の悩みにも効果的にアプローチすることができます!!
以下のような悩みをお持ちの方は、ぜひ奥谷先生に相談してみてください。
脚にまつわる、5つのセルフチェック
チェック①:週に2日以上ハイヒールを履く
チェック②:足がむくみやすい
チェック③:スネの筋肉がつりやすい
チェック④:運動不足だと感じている
チェック⑤:長時間立ち仕事をしている
今回はそんな悩みを抱える女性の代表として、JAMSスタッフKが奥谷先生のもとを訪れました。
スタッフKは、オフィスにいるときはデスクワークを、そしてお客様のもとにおうかがいするときにはハイヒールでシドニーの街を駆け抜けます。最近、脚が疲れ気味とのことで、被験者に大抜擢です!
それではさっそく、体験スタート!
まずは問診からです。
奥谷先生:
足の疲れやむくみなど、お困りのことはありますか?
スタッフK:
小さい頃からダンスをしていて、今でも毎晩のストレッチが日課なのですが、たまにサボると、朝起きたときのスッキリ感や重さなどが全然違うんです。2日もサボれば、ふくらはぎや太ももやふくらはぎがパンパンになってしまうんです。
奥谷先生:
いつ頃からですか?
スタッフK:
ストレッチの効果をよく感じるようになったのは高校生ぐらいからです。
運動は5歳からバレエをはじめて、13歳から15歳まではバレエとヒップホップをしていました。ヒップホップは今でもときどきやっています。高校生のときに練習のしすぎで膝が炎症を起こしてしまい、サポーターを巻きながら練習していました。この頃はストレッチもサボリ気味で、ヒールを履く機会も多かったですね。
奥谷先生:
過去の膝の炎症は、直接的ではないにしろ、間接的には脚のむくみと関係があると思います。膝に関してもあわせて診てみましょう。
ということで、今回は脚と膝の状態を診ていくこととなりました。
問診の後は、実際に脚と膝の動作を診ていきます。
①片足かかと上げ(脚の状態を見る)
壁に手を当て、膝をまっすぐにした状態で、片足でかかと上げをします。
これを数回繰り返し、限界までの回数を数えます。
回数を重ねるごとに、スタッフKの表情がツラそうになっていきます…。
奥谷先生:
両足とも20回を超えると、膝のカックンという状態がひどくなって、修正するのがむずかしくなっていますね。
成人女性の平均は、膝がカックンとならずに23~27回なので、ちょっと筋肉の貯金が減ってきている感じがありますね。ほんのすこし(筋力が)弱い状態です。ストレッチでむくみが回復する程度でしょう。
オフィスでイスに座っているときに貧乏ゆすりをしたり、意図して動かしたりと、普段から動かすようにするといいですね。ふくらはぎは第二の心臓といわれ、心臓から送られてきた血液を戻すためにとても大切な筋肉なんです。一度に30回ほどの上下運動をして、ふくらはぎのポンプ効果を使うといいでしょう。
②片足スクワット(膝の状態を見る)
つづいて、膝の状態を診ていきます。
鏡の前に立って腰に手を当て、片足で浅いスクワットを5回連続で行ないます。
奥谷先生:
安定感はいいのですが、膝が曲がるときにすこしだけ内側に入りますね。膝の位置を決めるのはお尻の側面の筋肉(中殿筋・小殿筋)なのですが、ここがうまくショックを吸収できていないために、内側に入りやすくなり、膝のお皿が大腿骨に摩擦して痛みが出やすくなります。
このような場合は、膝をすこし外に押す感じでスクワットをすると、まっすぐ下りるようになります。できれば膝頭、つま先が垂直になるのがベストですね。ジャンプして着地するときも、スキーのジャンプみたいにまっすぐ着地するのが理想です。
動作を確認した後は触診、そして具体的に施術を行なっていきます!
仰向けになって、脚の表面を診ていきます。
奥谷先生:
それでは、ちょっと押していきますね。そんなに突っ張っていないですね。
スタッフK:
今、足の裏がツリました…! そういえば、いつもツリやすいんですよね…。
奥谷先生:
たぶん扁平足からくるもので、後脛骨筋(こうけいこつきん)という筋肉が伸びるからだと思います。ここが痛いんじゃないですか?
そういって先生がある箇所を押すと「あぁぁぁ…、痛いです。痛いです!」という声がスタッフKから漏れてきます。
奥谷先生:
では、このあたりに鍼(ハリ)を打ってみましょうかね。
鍼治療(ドライ・ニードリング)の開始です!
奥谷先生の施術する鍼は、ドライ・ニードリングを指します。
鍼というと東洋医学の「鍼灸」を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、西洋医学のドライ・ニードリングは「トリガー・ポイント」と呼ばれる緊張が高い筋肉箇所(ツボ)や痛みの原因箇所の近くに鍼を打ち、痛みを和らげていきます。通常の治療にドライ・ニードリングを加えることで、相乗効果による早期改善を目指していきます。
オーストラリアのフィジオセラピーではよく取り入れられている治療法で、メトロフィジオセラピーに通う患者さんたちにも評判の治療法なんだとか!
ちなみに、ドライ・ニードリングを施術するには、フィジオセラピーの課程にプラスして鍼を学ぶ必要があります。また、鍼の施術を希望しない患者さんには鍼治療は行なわず、別のアプローチで施術を行なっていきますのでご安心を。
今回が鍼、初体験となるスタッフKは「楽しみですー!」とちょっと興奮気味です。
さっそく左脚から鍼を打っていきます。
奥谷先生:
ここは大丈夫ですか?
スタッフK:
大丈夫です。
スタッフKに打っているときの感覚を聞いてみると「ちょっとプツっとして、あぁ、打ったんだなーという感じです」とのこと。1本目、2本目、3本目と、順調に打っていきます。
4本目の鍼を打った瞬間、「あー、なんか来ました!」と、見るからに先ほどとは違う反応が! なんでも、テーブルの角にヒジを打ったときの、しびれるような感覚が「ズドーン」と来たようです。これがトリガー・ポイントに当たったときの感覚なのだそうです。
合計で5本の鍼を打ち、反応があったのは3、4本目。
スネの上部は筋肉が太く、神経までの距離も長いためトリガー・ポイントに当たりにくく、下の方になるにつれて「ズドーン」といった感覚が来ることが多いそうです。右脚に打った際も、3、5本目に反応がありました。
ハリをひと通り打ち終えると、鍼をトントンと指で叩いて、浅く深く刺激していきます。これを3周ほど続けます。
スタッフK:
動かすたびにジーンジーンって来ます! すご~い!!
奥谷先生:
筋肉は何層にもなっているので、どこかの層で神経に触るとジンジンときて、ツボのなかに入ると筋肉の緊張がなくなるんです。
老廃物が溜まっているところは緊張が強まっていて、そこに刺激を与えることで筋肉の緊張を解放して血が流れ、熱くなるんです。
スタッフK:
3, 4, 5本目はジーンという感覚が今も続いています。
刺激が終わったら鍼を抜いていきます。
スタッフK:
右側は抜く時の方がジンジンしていますね。さっきよりあたたかくなっている感じで、すこし突っ張っているのがやわらかくなってきたのかなと思います。
鍼を抜いたあとは、丁寧にマッサージをしていきます。
つづいて、後ろ脚を同様に施術していきます。
奥谷先生:
ジャンプするときはどちらを軸に着地しますか?
スタッフK:
運動のときは右が軸足になることが多いですね。
奥谷先生:
やっぱり。筋肉的には右の方が発達していますね。それでは、このあたりにハリを打ってみましょう。
「このあたり、来るかもしれませんね」と奥谷先生が言った箇所に鍼を打つと、「あー、来ました、来ました」と予想通りの反応が。さすが奥谷先生、お見通しです。ツボの真ん中に入り、ピクっとなった感覚が。皮膚が波打ち、視覚的にもその反応がわかります。
「あぁー。すごい来ました! 今足の裏までしびれてます! すごーい!!」と終始興奮気味のスタッフK。
脚の裏面では、3, 4本目に反応があり、とくに左側の最後のハリの感覚は際立っていたようです。
鍼を抜いて脚に触れると、奥谷先生から「さっきよりだいぶ柔らかくなったかな」という言葉が。スタッフKも違いを感じているらしく「奥谷先生に押してもらっている箇所、さっきとくらべて痛みがなくなりました。感覚が全然違います」とコメント。鍼を抜いた後もまだ「ジーン」とした感覚が残り、効果が続いていたようです。ちなみに、施術した当日もお風呂などには入ってOKとのこと。
脚の施術が終了! ここからは膝の施術に入ります。
膝は股関節から腸腰筋、腱、膝頭まで繋がっていて、骨盤まわりの筋肉が固くなることで膝頭にも大きく負担がかかります。
そもそも、歩くには臀部を使うのですが、長時間座ったままの状態だったり、ヒールを履いて歩幅を狭くし歩いたりすることで、可動域が極端に狭くなり、骨盤まわりの筋肉がこわばって膝の痛みにつながるんだそうです。
スタッフKの場合、右側の臀部の筋力が衰えていたため、膝やその他の筋肉が補強し、そのために他の筋肉がこわばっていたというわけです。
そこで、脚の付け根部分へのトレーニングとして、体重を腕で支えながら、足の付け根部分にイガイガボールを当てて、筋肉をほぐしていきます。こういった原因を解決して筋肉を柔らかくすることで、症状が出にくくなるそうです。
最後に臀部のトレーニングを行なっていきます。仰向けになって、お尻とかかとに力を入れて腰を浮かせます。このとき、足と膝はこぶし分離します。10回ほど幅を狭めにして上下に動かし、慣れてきたら、片足を宙に浮かせながら上下させます。
本日の診察終了です~!
今回は、脚、そして膝の治療を見てきましたが、基本的には脚のむくみなどは現在の生活習慣が大きく関わっています。鍼治療もあくまでも生活習慣を直すためのきっかけ作りで、やはり日々の生活習慣が大切なのだと奥谷先生は語ります。
かかと上げや貧乏ゆすり、またイガイガボールでの筋肉のほぐしなど、日常生活からこまめに対策をすることが大切です。
スタッフKに後日談を聞いてみると、施術当日・翌日はまだジーンとすこししびれるような感覚が残り、その翌日にはしびれがなくなり、脚が軽くなったことを感じたそう。以前よりも元気にヒールを履いて走っています!
脚にまつわる悩みのアレコレを「あたりまえ」だと決めつけず、ぜひ奥谷先生に相談してみてください。
たまにはがんばっている自分にご褒美をあげてみてもバチは当たらないはず。
奥谷先生は、がんばる女性のみなさんの味方です!
Metro Physiotherapy and Injury Clinic
メトロフィジオセラピー
APA認定筋骨格系理学療法士:奥谷匡弘
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