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海外留学やワーホリの時に奨学金返還をどうしたらいいか解説!継続返還から止める手続きまで

海外に留学やワーキングホリデーしてみたい!英語の勉強がしてみたい!だけど奨学金返還してるし・・・。やっぱり海外に行くのは難しいかも。

でも、諦めないでください!奨学金は返済を一時止めることや返還をを事実上延ばすことができます!

この記事では、海外に留学してみたいけど奨学金返還中だし無理だな。と考えている方へ奨学金を返還しながら、または海外にいる間の奨学金返還期限猶予(返済の一時停止)してもらう方法を簡単にご紹介します。

独立行政法人「日本学生支援機構」について

高校進学や大学進学・専門学校のために独立行政法人「日本学生支援機構」の奨学金にお世話になった方は多いのではないでしょうか?

独立行政法人、日本学生機構(以下JASSOと表記)の奨学金は、経済的困難のある学生に奨学金を貸与または給付する制度です。

奨学金の種類

  1. 貸与型奨学金 第一種奨学金(無利息)と第二種奨学金(利息付)の2つの貸与体制があります。
  2. 給付型奨学金 原則返還義務のない奨学金です。

この記事を読んでいる方は貸与型奨学金の貸与を受けていた、もしくは現在貸与を受けている方だろうと思います。第一種でも第二種でも借りてしまったものは返さなければいけません。

海外留学するときにぶち当たる障害、奨学金返還

私がオーストラリアへ行くのを決めたのは大学4年の8月のことでした。出発は翌年の8月と決めて卒業論文とバイトに明け暮れていた時、最初に直面したのが、奨学金の返還どうしよう(汗)という問題でした。

大学卒業間際になると大学の教務科などが主催して「奨学金返還義務についての説明」が対象者に行われます。「借りたものはちゃんと返してくださいね、そうじゃないと大変なことになるよ!」という脅しが9割。おまけ程度に猶予や返還額減額制度についても触れるのですが説明が少なすぎて私にはどうすればよいのか分かりませんでした!説明者の方に質問にいっても「配布した冊子を確認してください」ってそれだけです。正直、奨学金を受けた人が返還猶予申請や返還額減額申請を行うのを防ぐため、故意に制度を難解にしているようにとられてもおかしくはないと思います。

当時の私の英語力はほぼ0、加えて社会人経験なし。それでも子供の頃から憧れていた海外での生活を叶えるため留学を決意しました。

自分に分からないことがあるから不安になる。問題は山積していましたが、それを一つ一つ手に取って解決方法を模索することから私の留学準備がスタートしたんです。

大学卒業後すぐに海外へ行く場合の奨学金返還手続き

奨学金返還の開始は貸与期間終了の翌月から数えて7か月目の27日です。

3月に大学を卒業した場合、その年の10月27日が最初の返還日。

つまり卒業後すぐに海外に行けば7カ月は返還しなくてもいいわけです。

7ヶ月という期間は短期留学する場合は十分かもしれません。
しかし、私の場合はオーストラリアのワーキングホリデー1年間の予定でした。返還開始から残りの5カ月間はもちろん返還しなければなりません。何が起こるか分からないオーストラリア生活、収入もどうなるか分からないし不安がたくさんでした。

そこで私は新卒者(対象:在学期間終了後1年以内で無職・未就職、低収入により返還困難な方)が申請できる、一般猶予の経済困難の事由申請を行い残りの期間をカバーしました。いわゆる返還を一時的に止めておく方法です。

詳しくはこちら
(JASSOホーム>奨学金>返還期限猶予>一般猶予>新卒等)

奨学金返還中に海外留学へ行く場合の手続き

奨学金返還中に海外へ行く場合は滞在期間にもよりますが、できるだけ返還金を貯めて日本のリレー口座(返還先口座)に振り込んでおくことをお勧めします。

なぜかというと、海外から日本へ送金する際、銀行を使うと海外送金費用やレートが銀行が設定している海外送金レート(TTS)になるからです。

既に奨学金を返還スタートしている方ができるプラン

  1. 海外から返還を継続する
  2. 海外滞在期間中の返還期限猶予を申請する

上記2つがあります。以下それぞれのパターンの手続き方法を解説します。

1. 海外から返還を継続する

返還金を日本に残していくことが難しい場合は、海外に行く前に、返還の為のリレー口座が海外からの送金を受付けているか確認しましょう。

もしリレー口座が海外送金を受け付けていない場合は

  • リレー口座を海外送金を受付ている口座に変える
  • 海外送金を受付ている口座をつくり、家族にお金をリレー口座に移してもらう

などの方法があります。銀行によっては海外からの送金を受けた時に確認の電話がある場合があるのでそれぞれの銀行に確認してください

海外送金に必要な情報

  • SWIFTコード
  • 受取銀行名/支店名
  • 銀行住所
  • 受取人名
  • 受取人口座番号
  • 受取人住所

以上の情報を英語で入力する必要があります。

銀行の英語名は銀行のWEBサイトで確認することができます。

またここで紹介していないJASSOに直接送金する方法はこちら(JASSOホーム>奨学金>返還中の手続き>
外国からの送金について)に説明があります。

手数料なども考慮して自分にあった最適な方法を選びましょう!

2. 海外滞在期間中の返還期限猶予を申請する

留学やワーキングホリデーで海外に行っている間の奨学金の返還を止めたり遅らせることができる制度です。

スカラシップパーソナル(奨学金貸与者用サイト、アカウントがない場合は新規登録から作成できます。)から返還期限猶予に必要なフォーマットを入手することができます。

海外でワーキングホリデーをする場合の出願事由は経済困難で申請が可能です。
学生ビザの場合の出願事由は外国の学校に留学で申請できます。 

  • スカラシップパーソナルをオーストラリア入国後も確認できるように、パスワードや奨学生番号は忘れずにメモをとっておきましょう!
  • 返還期間猶予申請はネットからは申請できないので、必ず海外に行く前に申請しましょう!
  • JASSOの返還期限猶予申請や月賦返還額減額申請などは非常に分かりにくくなっています。少しでも分からないことがあれば奨学金返還相談センターに電話して確認しましょう。

奨学金返還相談センター:0570‐666‐301(ナビダイヤル)

営業時間 月曜~金曜:8時30分~20時00分(土日祝日・年末年始を除く)

留学に持っていくべき重要書類

海外生活中に奨学金関連で問題が発生した場合に対処できるように書類のコピーや画像データは絶対に必要です!パソコンも持っていくか現地で購入するのがおすすめです。

  • 奨学金リレー口座の口座番号など
  • 海外送金を受ける口座の詳細
  • スカラシップパーソナルのパスワード
  • 奨学生番号

まとめ

奨学金返還は海外留学を考えている人には大問題ですよね。複雑で面倒な手続きも多いですが、安心して海外生活をおくるために日本にいるうちにご紹介した方法で問題を解決しましょう!奨学金返還についてに限らず、様々な問題から海外へ行くことを躊躇している方がたくさんいると思います。でも解決策はどこかにあります。この記事がそんな方々の海外留学を諦める問題を一つでもクリアする手助けになれば幸いです。

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