みなさんオーストラリアで仕事をするとしたらどんな仕事がしたいですか?せっかくオーストラリアまで来たからにはやっぱりオージーや外国人と働く体験がしたいですよね。しかし、ご存知の通り日本人だけでなく他の国の人にも人気のカフェやレストランの仕事は、ハードルも競争率もかなり高いですよね。
実はハードルが低くなおかつ英語も伸びて良いことずくめの穴場的仕事があります。それは「アパレル」です!「ローカルのアパレルなんて絶対に英語ペラペラか運がよくないと無理でしょ!」と思った方、かつて私もそう思っていましたが、そんな私がZARAとUNIQLOで働けました。今回はきっかけから応募の仕方、実際働いた体験、感想まで徹底的に「ローカルアパレル」を解説していきます!これを読めばあなたもカフェからアパレルに応募したくなること間違いなしです!
ローカルジョブとは、日本人経営のジャパニーズレストラン等と異なり、ネイティブや他の外国人と英語環境で働く仕事場を指します。つまり外国で労働経験を積みながら英語も伸ばせる、ワーキングホリデーをする人にとっては、ワーホリ中に絶対に一度は体験したい憧れの仕事なのです。
しかしジャニーズレストランとは違い、ローカルジョブは英語が堪能な外国人もしくはネイティブとの競争になり、競争率が高くなります。その上求められる英語のレベルも高くなるため、ワーホリ中の日本人にとってはハードルが高い仕事でもあります。
名前:SAYUMI
年齢:21歳
ワーホリ期間:2018年7月~2019年2月 7か月
経験した仕事:チーズケーキ屋、ローカルのZARA、UNIQLO、ファームジョブ
住んだことのある地域:ゴールドコースト、シドニー、コフスハーバー
留学経験ある国:アメリカ、フィリピン、オーストラリア
おすすめスポット:バイロンベイの灯台
私の場合は大学を休学している上にファームも体験してみたかったため、シドニーで働ける期間は7か月しかありませんでした。その短期間のなかでも、ワーホリの目的の一つである「英語がペラペラになりたい」という気持ちだけは変わりませんでした。
「学校で座学で習う英語ではなく、スピード感と緊張感のあるリアルな英語に触れよう、そしたら絶対にペラペラになれる!」と確信し、ローカルジョブに狙いを定めました。
私の日本の出身地は残念ながら外国人がとても少ない田舎です。外国人と働くことはおろか、外国人のお客さんも滅多にいません。田舎出身ではなくても外国人と働いたことのある日本人は少ないと思います。
外国人と働く体験は外資系企業に就職しない限りはチャンスが少ないと思います。「自分の当たり前が当たり前じゃない、全く異なるバックグラウンドを持つ人と働いてみたい!」という刺激がある充実したワークライフに憧れを抱いていました。
初めに申しておきますが、ジャパレスを批判しているのではありません。しかし、一部のジャパレスは最低賃金以下の賃金しかもらえないのが現実です。オーストラリアは物価が高いためそれに見合った最低賃金をもらえないと生活がギリギリになってしまいます。多くのジャパレスで働くワーホリの人は、フルタイムで働くか掛け持ちをしていました。
せっかくオーストラリアにきてまでガシガシお金のために働きたくない、そんなことは日本でできる、もっとオーストラリアでしかできない経験がしたいと思いジャパレスには応募しませんでした。
ワーホリにきた日本人の多くが私と同じように英語を伸ばしたい、貴重な体験をしたいと考えてローカルジョブを狙います。そこでほぼ全員といっても過言ではないほど多くの人がカフェやレストランなどの飲食店に「resume(レジュメ、履歴書)」を配ります。
しかしバリスタの資格を持っていたり、二年以上の飲食店での経験に加えて上級レベルの英語力がないとなかなか採用されません。なので配っても配ってもなかなか受からず、生活の安定のためにジャパレスに落ち着くというパターンのワーホリの人が非常に多いです。
私もそのひとりでしたし周りの友達のワーホリの人でローカルジョブをゲットした人はいませんでした。しかし負けず嫌いでみんなと同じことが嫌いな私は、どうしてもみんなと同じ最終地点にはたどり着きたくなくてローカルジョブを狙い続けました。
ここまでくるともはやローカルをゲットしたいという「意志」ではなく「意地」でした。ただこの意地こそがローカルをゲットする秘訣です。
インターネットで調べると、ローカルジョブの仕事の紹介や体験談にはほとんどアパレルはありません。なので多くの人がアパレルの経験の有無に関係なく、飲食を狙います。私もその一人でした。しかし、みんな考えが同じなので結局さらに競争率が高いところにあえて自分から飛び込んでしまっている状態を作っているのです。
私は日本でアパレルでしかアルバイト経験がないにもかかわらず、来る日も来る日もカフェや飲食店に配り続けました。日本でウエイトレスの経験、調理の経験、バリスタの資格も何もないうえに英語は中級レベル、そんな人材が必要とれることはなく100件以上落ちました。
私には海外のアパレルで働けたらすごくかっこいいなあという憧れが常にありました。しかし、どうみてもレベルが高く思えて今の私には無理だと決めつけ視野にも入れていませんでした。
ところが、在住6年の知り合いの方に仕事が決まらないと相談したところ、オーストラリアでは経験が非常に重視されるから日本でのアパレルでの経験があるなら受けたほうがいいとアドバイスをもらいました。その後飲食店で100件以上落ちた私が一週間でZARAの面接をゲットし、合格出来ました。
ローカル=英語力が伸びると思われがちですが、実際には飲食店ではお客さんとの会話は同じフレーズの使いまわしで成り立つことが多いです。そうすると同僚との会話や、お客さんとの業務以外での会話でしか自分のスピーキングを試せるチャンスはありません。
しかしアパレルでは商品の案内、試着室、在庫の検索などどんな場面でもお客さんと会話し、お客さん誰一人として同じ内容を話すことがないのでスピーキングを伸ばす絶好のチャンスとなります。
またアパレルは単純作業ではないので同僚とのコミュニケーションが非常に大切です。なので、同僚との積極的なこコミュニケーションによりスピーキングを伸ばすこともできます。
飲食店はオーストラリア人のオーナーであったり、大きいフランチャイズチェーン店だと時給は最低賃金以上をもらえます。しかし中には、ローカルであってもアジア系のオーナーだと時給が低いこともよくあります。
実際に私が中国人のオーナーのローカルのハンバーガー屋でトライアルをしたときは、時給が低すぎて採用されるまで時給を教えてもらえないこともありました。採用後に聞いても口頭では教えてもらえず、テキストで聞くとなんとそこのお店の時給は$13でした。違法ですが平気で違法な賃金でやり通す飲食店は少なくありません。
一方でアパレルはと言いますと、個人の店ではない限り時給は最低賃金以上で時給が高いところが多いです!雇用形態によって差はありますが私の場合は、ZARAは時給$25、UNIQLOは時給$25以上でした。
オーストラリアでアパレルの仕事は「Retail(リテール)」と呼ばれるのですが、リテールの仕事の求人は一般的にインターネットからの申し込みになります。オーストラリアにはさまざまな求人サイトがあるのですが、私が使用しZARAとUNIQLO両方をゲットしたときに使ったサイトが、Indeedというサイトです。
そしてカテゴリーのところで「Retail」のフィルターをかけてリテールに絞って検索します。雑貨屋などアパレルではないものも出てきますが、ビザと地域などを確認し自分が可能である求人には片っ端からすべて応募しました。
その応募が直接各お店の採用担当の方に届き、審査され選ばれると面接の日程のメールが届きます。その面接が終わると再度審査されその後採用の場合に採用のメールが届きます。合格の場合はメール、もしくは電話で必ず連絡があるのですが、不合格の場合連絡があるかどうかは企業によって異なります。
ちなみにZARAの場合、平日の昼間に電話で連絡がありました。とてもうれしくて道端で飛び跳ねて喜びましたが、電話越しである上に相手がオージーだったため全然聴き取れなくてとても焦った記憶があります。
UNIQLOの場合はすべてメールでの連絡でした。ZARAの場合はわからないのですが、UNIQLOは合格者のみに連絡するようになっていました。ちなみにほかのリテールにもたくさん受けたのですが、落ちたうちの3割くらいからしか不合格通知は来ませんでした。なので応募して二週間以上たっても連絡が来ない場合は、待つよりも不合格なんだと思って切り替えたほうがいいでしょう。
皆さんが一番気になるのが、この質問内容だと思います。飲食店の場合は面接よりもトライアルという実際に働いてみてそこで判断される場合、もしくは両方という場合が多いのですが、リテールはほぼすべてが面接です。
そしてZARA、UNIQLOともにグループ面接でした。ZARAは10人くらいの候補者に対して面接官が一人、UNIQLOは40人くらいの候補者に対して面接官は六人ほどいました。時期や募集している雇用形態によって人数は異なりますが、グループ面接であることには変わりはありません。
ZARAでは自己紹介に加えて、フリー素材の写真を伏せた状態から一枚選びそれがどんなことを表しているのか答えるという審査、当社の商品を着ているモデルの写真を選び隣の席の人とお客さんとスタッフになりきって行うロープレ、前職に関する質問内容が書かれたカードをランダムに選び、質問に答える審査がありました。
UNIQLOでは、自己紹介は一人で起立して発表しますがその後はグループでのディスカッションが中心になります。グループの中で積極的に意見を言ったり、話し合いを円滑に回せるように促したり、発言者のはなしを聞いているかなどをチェックされていました。そして最後に、ディスカッションのテーマが発表されグループで話し合いながら紙にまとめて即興のプレゼンをみんなの前で各グループごとに発表するといった感じでした。
どちらもさまざまな人種やバックグラウンドをもつ人がいてとてもグローバルでした。ZARAはヨーロピアン、ネイティブ、インド人が多くて、UNIQLOは中国人、韓国人がとても多かったです。そして驚きなのがどちらの面接も日本人は私のみでした!年齢はZARAは年齢層も性別もさまざまでしたがUNIQLOは比較的に学生が多かった印象がありました。
私の経験したアパレルのグループ面接ではディスカッション中はとにかく積極的に自分の強みをアピールすることが大切な印象を受けました。周りの候補者との協調性もチェックされるのが日本ですが、こちらで協調性よりも、いままでの経験や自分の個性からどのような点で他の候補者よりも優れていて、それをどのようにしてその企業に貢献できるのか などが重視されていました。
ではまず初めに、初めてローカルという環境で働いたZARAについて紹介します!
大手アパレル企業ということもありますが、特にZARAは個人戦で結果重視の世界でした。具体的には、まず新人に対してオリエンテーションが二時間ほどしかなく什器の名称や基本的なルールなどを一度にすべて教えられます。しかしたった二時間はわからないことだらけです。わからないことは、自分から聞きにきて覚えなさいというスタンスなので、かなりの積極性がないとどんどんおいていかれます。
また売り上げは個人戦ではありませんが、仕事ができる人から積極的にシフトが組まれていきます。日本のようにみんなで協力して何かをするという雰囲気もないですし、シフトもそのようにして組まれるため、逆にいえば自分の仕事の成果はかなり見てもらえるのでそういうスタンスがあってる方には向いてる仕事になります。
同僚はヨーロピアン、オージー、ラテン系の人が8割以上でかなり白人の人が多かったです。そして残りの2割は中東の人でアジア人は4人くらいしか見かけませんでした。そして驚きなのは英語力。ネイティブではない外国人のスタッフもアクセントが多少ある程度でほぼみんなオージーのように流暢に話します。
定時ぴったりに全員退勤するあたりがまさにオーストラリアだなといつも感じていました。雰囲気もフロアではバリバリ働きバックヤードではみんなで、ランチやティータイムを楽しむなど、オンオフの切り替えがすごいです。
ZARAでは基本的にレジ打ちはしません。試着室の案内、試着後の商品の戻し、在庫検索、フロアの商品の畳みなおし、お客さんの接客が主な作業です。フロアではなく在庫管理のほうの仕事も選べますが、英語を伸ばしたい方はぜひフロアの仕事が良いとボスに伝えましょう。
今までトライアルも含め色んなところで働いてみましたが、ZARAが一番「ザ・ローカル」という感じをひしひしと感じました。日本人がいなかったこともそうですが、やはりこれだけ多くのヨーロピアン、オージーに囲まれて働くという経験は二度とない貴重な経験だったなあと思います。
はっきり言ってZARAの仕事は過酷でわたしは大変だなと思わない日はありませんでした。シドニーという観光地なのでお客さんの人数も非常に多く、試着の戻しの量などが多くて大変でした。
また、スペイン発祥のブランドということもあり、スペイン語で覚える内容がたくさんあり覚えるのに時間がかかりました。個人的に一番大変だったことは、ブロンドヘアでモデルのようなスタッフばかりで英語にも自分にも自信を無くしてしまい、さらには思ったことをストレートに言うこっちならではの文化にストレスを感じ、なかなか辛かったです。
UNIQLOもスタッフの国籍はさまざまでしたが、オージーもかなり多かったです。ですがZARAとの大きな違いはUNIQLOはオージーはオージーでも、アジア系移民のオージーがほとんどでした。よく聞く話ですが、やはり私も経験上アジア人同士のほうが話しやすさが格段に違うことを実感しました。
そして日本人が二割程度いるのでとても働きやすいです。困ったときにやはり日本語で聞けるのはすごく安心します。そして日本の企業なのでやはり日本のカルチャーに興味がある外国人が多いのも働きやすい要因でした。共通のトピックがあるだけで、話が盛り上がり、仲良くなりやすくなります。
仕事内容はZARAとほぼ同じですが、UNIQLOではレジ打ちもします。レジ打ちは難しいのでは⁈とよく聞かれるのですが、ぶっちゃけレジ打ちが一番簡単です。それとUNIQLOではすそ直しも行います。最初は緊張しますが、慣れればお客さんの足に針を刺す心配はなくなりますよ!
皆さん「ボクシングデー」という祝日をご存知ですか?ボクシングデーはオーストラリア最大の祝日の一つで、貯金をしないというオージーもこの日のために少し蓄えてこの日に爆買いをするというくらい大きいセールが行われる日になります。
クリスマスの翌日12月26日がボクシングデーなのですが、なんとレジの自分の番まで15分以上待つほど店内は混み合い商品棚は上から下までくしゃくしゃで収集がつかないほど混んでいました。おそらく満員電車のような混み合ってる中で働く経験は二度とないと思うので貴重な経験でしたが、一日で三連勤分くらい疲れるという恐ろしい体験をしました。
すそ直しから商品の案内、レジなどZARAよりもお客さんとの会話が多いため働いていて楽しいです。そして会話が多かったのでスピーキングとリスニングもかなり伸びました。また同僚も優しいひとが多く、日本の企業なのでルールがしっかりしていてそういった環境面でも働きやすかったです。
やはり英語の壁はとても大きかったです。お客さんの質問の内容が理解できず何度も聞き返して呆れられてしまったこともありましたし、ボスの指示が私だけわからず悔しくて泣いてしまうこともありました。英語も話せず新人で右も左もわからなかったので、働き始めた最初の数か月は自分の取り柄がわからず落ち込んで楽しく働けなかった過去もあります。
先ほども述べた通り、ボクシングデーでは大セールを行います。そのためものすごい数のお客さんが来るためその日のために人を募集するのですが、その募集が8月から始まります。つまり8月から多くのリテールが人を募集するため、この時期がねらい目になります。実際にZARAは9月、UNIQLOは10月に採用されました。
アパレルはワーホリビザでは働けなさそう、英語のレベルがすごく高そうと思われがちです。しかし私は7月にオーストラリアにきて9月と10月に受かったのですが、最終の英語レベルは「inter-mediate(中級レベル)」でした。
学校では「upper-inter-mediate(中上級レベル)」以上でないとローカルジョブは難しいといわれていました。ましてやアパレルなんてさらに難しいよと言われていました。しかし、それを聞きすぎて挑戦した人の前例がなかっただけで、実際は来て二か月の中級英語だった私でも受かったのです。
ネットにはローカルのカフェやレストランでの体験談はあるのにアパレルの体験談はないんです。でも実はアパレルは、飲食店よりも競争率も低く日本人がめったに狙わないので、受かりやすくて英語も伸びる、まさに夢のようなローカルジョブなんですよ!
英語に関しては基本的なスピーキングも伸びますが、ネイティブの独特なフレーズや言い回しに触れ、覚えることができます。例えば、カード支払いで支払いが終わったあとは“Thank you”ではなく“Perfect!”と言います。
このように働きながら、スピード感と緊張感のあるリアルな英語にたくさん触れることができ、自然に英語を伸ばせるのはおそらくアパレルしかないでしょう!
「海外でアパレルで働く」、やはり響きはとてもいいですが実際はかなりハードなこともあります。しかし、この経験はこれからの就職活動、自分のキャリアにプラスになること間違いなしです!個人的にはUNIQLOで英語以外にも、たくさんのことを学び成長出来ました。
日本人であることが強みになり、日本の文化に興味がある人たちと一緒に働くことでさらに日本のすばらしさを実感できます。また、就職する前に海外の働き方を身をもって体験できたのもとても大きい財産になりました。
あなたもぜひ、アパレルに応募してほかのワーホリの人と英語も経験も差をつけてみませんか⁈
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