教育/留学/習い事

英語での「メール・手紙」の表現方法と「過去形」の意味を解説

こんにちは。ゆうとです。

オーストラリアに来て9ヶ月が経ちました。相変わらず自分の英語力に満足することはありませんが…(笑)

それでも運良く職を得ることができ、今はこちらの留学エージェントでホームステイコーディネーターとして働いています。僕はとある語学学校の「English for Business」というクラスで3ヶ月間の間英語を学んでいました。そのクラスでは日常会話ではなくて、ビジネスシーンでの英語の使い方に焦点が当てられていて、その中で使えるテクニックや語彙を教えてもらっていました。

今回のテーマは「メール・手紙の書き方 in English」です。多くの人は、日本での授業や受験勉強で「Writing」に触れてきたことと思います。また、多くの日本人は「Written English」と「Spoken English」の間にあるギャップに悩まされていることと思います。

本題に入ると、英語での「メール」や「手紙」の書き方にも、独特の言い回しがあります。

日本語で言えば、「拝啓」「敬具」のような表現があるんです。

では、試しに問題です。

Q:次の2つの文の違いはなんでしょう。
・Yours faithfully
・Yours sincerely

これがわかったらなかなかなので、読まなくてもいいかも(笑)わからなければ、ぜひ読んでみてくださいね!

【書き始め】Dearだけでは終わらない、英語で手紙やメールを書くコツ!

Dear」を知っている方は多いと思いますが、今回はその一歩先に進みましょう!

ちなみにこの「Dear」は、ある程度関係が構築された人と人の間で使われることが多い印象です。

例えば、どこかの求人に応募したり、相手の名前が分からないけれどメールを送ったりする機会は、実際に結構ありますよね。僕の場合は仕事上銀行や携帯会社に質問メールみたいなのをガンガン送っている(それも練習だと割り切っています…笑)ので、結構しっかり覚えることができました。

“覚えたら使ってみる”、これはもう学習の鉄則ですよね。今日はそういう時の表現をご紹介します。

相手の名前が分かるとき

・男性……Dear Mr.○○,

・女性……Dear Ms.○○,

相手の名前が分からないとき

・相手が一人……Dear Sir or Madam,

・相手が複数……Dear Sirs or Madams,

というように、 「相手の名前が分かる・分からない」でまず区別されます。

ちなみに、以前は女性を「未婚(Miss)」「既婚(Mrs)」などで区別していたようですが、今は差別反対の世の中なので、もうMs.だけ覚えておけばよくなりました。ありがたいですね。

「本当に何も知らない相手」

さて、「本当に何も知らない相手」に対して手紙やメールを送るとき、例えば、相手の名前が全くわからないときには、次の表現を使いましょう。

  • To Whom it may concern

直訳すると、「関係があるであろう誰かへ:関係各位へ」という意味ですが、これが英語のメールを最初に相手に送るときの決まり文句です。

ただ、少し発展して、例えば採用担当者などに送る場合、「Dear」を使って、特定の部署の相手にメールを送ることもできます。

  • Dear Human Resource,
    「人事部担当者様へ」
  • Dear Customer Service,
    「カスタマーサービス担当者様へ」

一説には、「To whom it may concern」だとメールが読まれにくいという話もあります。そんなことはないとは思いますが…。心配な人は是非これで、第一歩を踏み出してみてくださいね。

また、日本語でいう「新緑の綺麗な季節となりました」のような表現は、英語では不要です! キーポイントは、 「短く、わかりやすく、正確に」。この三つを常に意識しましょう。

もう一つ、覚えておくととても便利な表現があります。自分も実際よく使う表現です。

  • Hope this message finds you better(well)

いわゆる「決まり文句」のような表現です。「うまく行っていることを祈っています」みたいな感じですね。これは使えるので、ぜひ使ってみてください。

【書き終わり】

これもいくつか方法があって、相手の名前がわかる、わからないで区別されます。

相手の名前がわかるとき

・Yours sincerely,

相手の名前がわからないとき

・Yours faithfully,

ある程度関係がある相手に対して

・Kind Regards,

・Regards,

日本語でいう、「敬具」です。

こちらも書き始めと同様、相手の名前がわかる場合とわからない場合で使い分けます。

 「sincerely」, 「faithfully」はともに、「心からの」「忠実に」といったような意味ですが、意味を正確に暗記するより、「この時に使う言葉なんだな」と覚えた方がいいと思います。

【本文の書き方】

もちろん内容によって変わります(笑)なので一般的に使える言葉をご紹介しますね。

基本的に手紙でもなんでも、  相手との距離を感じる時にはwould, couldといった「助動詞の過去形」を使います。

例えば、

  • I would like to know ……
    「……について知りたいです」
  • If you could do, ……
    「もしよろしければ、……」

このように過去形を使います。

さて、ここでもう一つ上のステップに行きましょう。

助動詞の「過去形」が好まれる意味について、ご紹介します。

【過去形の意味:距離】

過去形というと、皆さんは「昔のこと」を思い浮かべると思いますが、  過去形は「距離感」を表します。

いわゆる「昔」を表す過去形も、「今との“距離”」があるから結果的に昔を表しているわけです。

基本的に過去形の表す距離は3つ

①「今」との距離

②「人」との距離

③「現実」との距離

となります。これが結果的に…

過去:「今」との距離

  • I could make it(=but now I can’t)
    「昔はできた(今はできない)」

丁寧な表現:「人」との距離

  • I would call you later.
    「あとで電話をさしあげます」

非現実の表現;仮定法:「現実」との距離

  • If I were you, I would go there.
    「もし私があなたなら、そこに行ったよ」

私はあなたにはなれません(非現実) となるのです。

過去形を理解すると、それだけで表現の幅がぐっと広がりますよね。

いかがでしたか。今回は「メールの書き方」と関連して「過去形の使い方」を理解してもらえたらと思います。オーストラリアでの時間をぜひ有意義なものにしてくださいね。

 

JAMS.TV公式ブロガー:ゆうと
神奈川生まれの29歳。予備校講師5年、小学校教諭3年をへて、教育業界から心機一転、ドロップアウト。語学学校に3ヶ月ほど通ったのち、現在は某留学エージェントで働いています。頭でっかちになってしまった英語をどうスピーキングに活かせるか日々模索中。プライドを捨てて、今は毎日恥をかきまくる毎日。成果と苦労を共有しつつ、ここにいるみんなと一緒に勉強していきたいと思っています。
メール:yutomiyaji0911@icloud.com 知りたいことや書いてもらいたい記事があれば、ご連絡を!

 

▼関連記事

 

この記事をシェアする

この投稿者の記事一覧

その他の記事はこちら