知らずに乗ったら戸惑うかも? 知っておきたいオーストラリアの...
日本より広大な土地を持つオーストラリアは、日本よりも電車の路線数や本数が少なく、車を持使わない場合は、バスでしか行けな…
こんにちは。ジャパンセンターオーストラリアです。
さて、実際にジャパセンの日本語教師養成講座420時間を卒業したスタッフである私だからこそ伝えられる内容を皆さんに共有できたらとブログに書いている『卒業生が語る!ジャパセンの日本語教師養成講座420時間』シリーズです。以下の内容どうぞご参考ください。
本日は皆さんに私が個人的にジャパセンの日本語教師養成講座420時間 受講中に面白かった授業の内容について少しお話ができたらと思います。
さてジャパセンの日本語教師養成講座420時間では様々なトピックを取り上げて日本語を「文法的」に「理論的」に日本語を学んでいきますが、その中でも私がとっても関心深かったのは授業に一つに「対照言語学」という授業がありました。この言葉だけを聞いてもどんなことを学ぶのかあまり想像できないかと思います。私も「なんだか難しそうなトピックだな~。」くらいにしか思いませんでした。
簡単にいうとこの授業では、世界にたくさんある「言語」(日本語・英語・韓国語・中国語・スペイン語・・・)を比べていきながらそれぞれの言語で似ている点、違う点などを学んでいきます。ジャパセンの授業では私たちが学ぶ「日本語」とその他の言語を比べていきながら他の言語ではない、日本語の特徴などを学んでいきました。例えば、日本語と他の言語を比べてみて、文を作るときの組み立て方の違いや、日本語と他の言語のアクセントの違いなど、この他にもいろんな面から日本語と他の言語を比べていきました。これを学んでいくことによって、言語の違う様々が外国人の方が「日本語を学ぶときに間違いやすいポイント」や「注意して教えてあげるべき点」などを知ることが出来ます。今回はその中の一例を皆さんにご紹介したいと思います。
それは日本語と英語を比較して考えていた時のことでした。その中でのトピックは言語の時制(過去・現在・未来)でした。
皆さんは英語と日本語を比べてみた時に、言語の時制(過去・現在・未来)の分け方は一緒だと思いますか?それとも違いがあると思いますか?皆さんは小学校あるいは中学校から英語を授業で学んだかと思いますので英語に関してはすぐに答えられるのではないでしょうか。結果から言うと英語は、【過去】【現在】【未来】に分けられていますよね。具体的に言うと、過去形「walked」現在形「walk」未来形「will walk」の様にそれぞれ「昨日の事を話す時」「現在/習慣の事を話す時」「明日の事を話す時」では動詞を活用させることによって、過去の事を話しているんだな!未来の事を話しているんだな!という違いが分かってくると思います。では、皆さん日本語はどうでしょうか。日本語も、【過去】【現在】【未来】と分けられるでしょうか。率直にいうと、答えは「NO」です。英語を文法的に学んできた私たちは英語がなんとなく基準にあるので、日本語も同じようにして分けられていると思っている人もいるのではないでしょうか。しかし日本語を「文法的」にみると実は日本語はこういった分け方をしません。それでは日本語はどのように時制が分けられているのでしょう。
結論からいうと、日本語は【過去】と【非過去】の2つに分けられています。そのため【未来(形)】というものはありません。よく英語がネイティブである外国人の方が日本語表現について「この未来形は何?」という質問をし、どう答えて良いか迷ったということを耳にすることがあったり、何も知らない日本人のが外国人の方に「この表現で未来の事をはなすときは・・・となるんだよ!」という表現をしている人を聞きますが厳密には間違った教え方をしてしまっていることになります。確かに考えてみると、
例)私は昨日、寿司を食べました。
例)私は明日、寿司を食べます。
例)私は毎日、寿司を食べます。
となる様に日本語は未来の事を話す時に動詞が活用されることはなく、話しをしているその時点から見て「過去の事を話しているか。」「過去ではないことを話しているか。」ということを基準として時制が分かれています。このように日本語の時制は、【過去】【非過去】で分けられていているので「未来の形」がありません。私はこれを知った時、「だから外国人の友人にうまく説明できなかったんだ!」「間違えた伝え方をしていたな~。」と正直思いました。このことがわかれば外国人の方に聞かれた時も胸を張って説明ができるようになるなと思いました。
皆さんはいかがでしたでしょうか。無意識の間に外国人の方に間違えた伝え方、また捉え方をしたりしていませんでしたか。こういう発見が私の学ぶに対するモチベーションをさらに挙げもっともっと日本語が知りたい!と思うようになりました。
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今回挙げた例は本当にこの講座のほんのひと握りにも過ぎず講座の中ではこういった様々な日本語を「文法的」また「理論的」に学んでいきます。これからも私がこの講座を受けて感じたこと、また皆さんと共有したい!と思ったことをトピックとして挙げシェアさせて頂ければと思います!
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