こんにちは。ジャパンセンターオーストラリアです。
さて、実際にジャパセンの日本語教師養成講座420時間を卒業したスタッフである私だからこそ伝えられる内容を皆さんに共有できたらとブログに書いている『卒業生が語る!ジャパセンの日本語教師養成講座420時間』シリーズです。以下の内容どうぞご参考ください。
皆さんは外国人又は日本語学習者にこのタイトルにもある通り
「暑いから窓を開けます」
「暑いので窓を開けます」
は何が違うの?と聞かれてすぐに違いが説明できるでしょうか。日本語が第一言語である私たちはなんとなくこの表現をその時の場面によって無意識に使い分けていますよね。しかし日本語を0(ゼロ)から学ぶ外国人の皆さんは「どうしてだろう?」と感じる部分でもあるかと思います。私もこの質問を講座中、先生から投げかけられた時、正直頭の中が「・・・。」となりました。なんとなく言い方が違いだけで同じ意味なのではないかな、と思ったりもしました。
しかし、実際にはこの「暑いから」と「暑いので」には違いがあります。それを先生から解説されたときなるほど!そういう違いがあるんだ!と思いました。では実際にどんな違いがあるのでしょうか。
「暑いから窓を開けます」の「から」は【理由】(主観的)
「暑いので窓を開けます」の「ので」は【原因】(客観的)
となります。おそらくこれを読んでも頭の中は「???」であると思います。それでは少し詳しく説明します。
「暑いから窓を開けます」の「から」は【理由】(主観的)
今皆さんは学校の教室で授業を受けていることにしましょう。「暑いから窓を開けます」の「から」は一般的に主観的な表現として使われます。つまり、例えばクラスメイトのA君が手を挙げ先生に「暑いから窓を開けてもいいですか。」と聞いたとします。皆さんがもしこの言葉を実際の教室にいて耳にしたらどう思うでしょうか。きっと、「A君は暑いんだな~。」とおもと思います。
つまりクラスメイトのA君が先生に「暑いから窓を開けてもいいですか。」と聞いた場合、ただA君自身が暑いと感じるために窓を開けるということになります。もしかすると他のクラスメイトの人は少し寒いと思っているかもしれません。中には今の温度が丁度いいと感じている人もいるかもしれません。しかしA君はそういった周りの事は関係なく、ただ単純に自分が暑いと感じ、窓を開けたいという気持ちがあるので「暑いから窓を開けてもいいですか。」という表現が使われていることになります。
例えば、「のどが渇いたからビールが飲みたい。」「忙しいからテレビを見ない。」このような表現の時に「~ので」はあまり使いませんよね。実際に皆さん自身が主観的にそう感じる時には「~から」を使用をすることになっています。
「暑いので窓を開けます」の「ので」は【原因】(客観的)
それでは「暑いので窓を開けます。」はどうなるのでしょう。この時の「暑いので」というのは一般的に客観的な表現として使われます。つまりクラスメイトのBさんが先生に「暑いので窓を開けてもいいですか。」と聞いた場合、Bさんは他のクラスメイトもそう感じていることに気づいていることになり、クラス全体がそう感じていることを知っている。もしかするとそういった会話がクラスメイトの中でされていたのかもしれません。またもしかするとうちわで顔をあおいでいるクラスメイトがいるかもしれません。つまりBさんだけではなく、客観的にみてクラス全体が感じているのが分かるときにこの表現になります。
つまり「~から」というのはその人が感じる主観的な理由であるときに使用され、「~ので」というのはその人自身のみではなく客観的に見た時にそこに原因があるときに使用されます。
いかがでしょうか。もちろんこのこれを読んでも「のどが渇いたのでビールが飲みたい。」と表現することもあると思う方もいるかと思います。それはもちろんのことおっしゃる通りであり、そういった表現でも十分相手には伝わり会話も成り立ちます。しかし日本語を「文法的に」、また感覚ではなく「理論的」に見た時には厳密にはこういった違いがあるということになります。こう考えていくと、私たちが無意識に使用している「日本語」も理論的背景の観点からみると無意識に色々な間違いをしていることにも気づかされるかもしれません。
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今回挙げた例は本当にこの講座のほんのひと握りにも過ぎず講座の中ではこういった様々な日本語を「文法的」また「理論的」に学んでいきます。これからも私がこの講座を受けて感じたこと、また皆さんと共有したい!と思ったことをトピックとして挙げシェアさせて頂ければと思います!
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①「暑いから窓を開ける。」「暑いので窓を開ける。」違いが分かる?
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