オーストラリアの有名大学はどこ? レベルは高い? オーストラ...
オーストラリアには、世界大学ランキングでも上位にランクインする有名大学が数多くあります。留学先の大学のレベルは、その後…
こんにちは。ジャパンセンターオーストラリアです。
さて、実際にジャパセンの日本語教師養成講座420時間を卒業したスタッフである私だからこそ伝えられる内容を皆さんに共有できたらとブログに書いている『卒業生が語る!ジャパセンの日本語教師養成講座420時間』シリーズです。以下の内容どうぞご参考ください。
さて最近のこのシリーズでは日本語のいろいろを「文法的」が視点からみていますが、そんな中で今回は日本人のほとんどが無意識に間違えた言い方をしていてなおかつ、もう私たちの日常ではそれが当たり前になっていることについてお話しができたらと思っています。皆さんは日常生活の中で、
「このケーキ、まだ食べれるよ。」
「今日はベットで寝れるね。」
なんて言葉の表現をすることはありませんか。この文をみて何とも思わない人は要注意かもしれません。この文を見て何が間違っているか皆さんは分かりますか?ここまでくると、もうほとんどの人が分かるかと思いますが、正しい文章は
「このケーキ、まだ食べられるよ。」
「今日はベットで寝られるね。」
ですよね。見て頂くと分かる通り、初めに挙げた文章はそれぞれ「ら」が抜けてしまっています。
この他にも私たちは当たり前のように「映画が見れる」→「映画が見られる」なんて言葉を使っていると思います。こういった言葉を【ら抜き言葉】と言ったりします。こういった言葉を使用しても意味は通じますし、こういった言い方が当たり前になっていますが、これも日本語教育的な側面からみるとアウトです。特に日本語を学んでいる外国人の方と話す時は、注意が必要となります。なぜなら彼らはこういった表現方法も「文法的」に学んでいるため、ネイティブスピーカーである日本人が間違えていると「なんで!!??」とパニックになってしまいます。皆さんも日本語をしっかり学んでいる外国人の方と話す時に注目して会話をすると、彼らがちゃんと「ら」を抜かずに発音しているに気づけるかと思います。また私もジャパンセンの日本語教師養成講師420時間を受講中、何気ない日常会話の中で「ら抜き言葉」を使ってしまって講師の先生から注意されてしまったことも多々ありました(笑)。今でも生徒さんと話す時に無意識に間違えないように、日常生活から「ら抜き言葉」を使わないように気をつけていたりもします。
皆さんも言われてみれば、上記の言葉には「ら」が入ることはもちろんのこと分かると思いますが、ではなぜ「食べれる」「寝れる」では間違っているということになってしまうのでしょうか。今日はその理由を日本語の「文法的」な部分から見ていければと思います。
初めに挙げた例文をみてもらえばわかると思いますがこういった「食べられます」「寝られます」というのは、そのことができるという【可能】を表す言葉となるかと思います。この他にも「泳げます」「遊べます」「できます」などの動詞が挙げられます。以前のブログで動詞が、その時々の状況で動詞の【ます形】からルールに基づいて【他の形】に変わっていくことをご紹介しましたが、(例えば否定の文章を作るときは、動詞は【ます形】から【ない形】に変化させるなど。)この【可能の形】もルールに基づいて【ます形】から変化させて【形】を作ります。そしてそのルールを見るとなぜ私たちが「食べれる」「見れる」といった表現をすることが良くないことなのかを紐解いていくことができます。では実際に【ます形】から【可能の形】の作り方をご紹介していきます。以前共有させて頂いた様に作り方は動詞の1グループ・2グループ・3グループによって作り方が変わります。
【ます形】→【可能の形】 1グループの作り方
動詞の1グループは「ーます」の前が「(i)の音」になる動詞であると紹介しましたね。例えば「行きます(Oyogi-masu)」「泳ぎます」「遊びます」などがあります。では作り方ですが、この動詞の「ーます」の前の「(i)の音」を、「(e)の音」に変えます。「行きます」は「Iki-masu」ですがその音を「Ike-masu」に変えます。このルールに基づくと「泳ぎます(Oyogi-masu)」→「泳げます(Oyoge-masu)」。「遊びます(Asobi-masu)」→「遊べます(Asobe-masu)」となるわけです。
【ます形】→【可能】の形 3グループの作り方
次に2グループの作り方へと進むのが普通ですが今回は先に3グループをご紹介していきます。しかし3グループは特にルールはなく、覚えてもらう必要があります。3グループに属する「します」と「来ます」はそれぞれ「できます」と「来られます」になります。
【ます形】→【可能】の形 2グループの作り方
では2グループはどうでしょう。実はこの2グループに、今回取り上げている「ら抜き言葉」に対する答えがあります。2グループの動詞は「ーます」の前が「(e)の音」になる動詞です。(※例外有 )例えば、「覚えます」「調べます」。そして今回注目する「食べます」「寝ます」なども2グループとなります。では【可能の形】の作り方ですが、2グループは「ーます」の前に「られ」を付け加えます。このルールに基づくと、「覚えます」→「覚えられます」、「調べます」→「調べられます」となります。そして今回の話題となる「食べます」も「ーます」の前に「られ」をつける必要があるので「食べられます」。「寝ます」→「寝られます」ということになるのです。なので上記のルールに基づくと、「食べれます」「寝れます」というのは正解ではありません。テストでこのような回答をすると✘(バツ)がつけられてしまうことになるわけです。
こういった様にルールに沿って日本語を見ていくといろんなことが見えてきます。以上が理由となるため皆さんも今後、また現在日本語を学んでいる外国人の方と話す時はこういった「ら抜き言葉」を気にして話してあげることで少しでも彼らのためになるかもしれませんね。今後のためにも少しでも気に留めてもらえたら嬉しいです!
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今回挙げた例は本当にこの講座のほんのひと握りにも過ぎず講座の中ではこういった様々な日本語を「文法的」また「理論的」に学んでいきます。これからも私がこの講座を受けて感じたこと、また皆さんと共有したい!と思ったことをトピックとして挙げシェアさせて頂ければと思います!
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