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ワーキングホリデーや学生ビザなどでオーストラリアに滞在している人やこれからオーストラリアに何かしらのビザで渡航をしようとしている人などは、一度はこのオーストラリアの永住権に関して聞いたことがあると思います。オーストラリアの永住権保持者とは、簡単に言うとオーストラリア人(市民権を持つ)ではないですが、オーストラリア人とほぼ同じ待遇を受けてオーストラリアで生活できるビザです。
つまり、オーストラリアで普通に働くことや勉強をすることそして健康保険などの補償があることなどがその代表的な内容となると思いますが、よってこのビザを取得すると日本人が日本にいる様に、普通にオーストラリアにいることができるビザとなります。従って、このビザを取れることは、オーストラリアで長く生活をしていきたいと思っている人には本当に魅力的なビザになります。
細かく分けるととても多くの種類があるので、ここでは大まかに概要をお知らせします。尚、以下のカテゴライズは、永住権のアウトラインをイメージして頂きやすいように、ジャパセンが独自で紹介をしているのみですのでその点ご了承ください。大きくは以下の4つのビザに分けられるのではと思います。
※尚、ジャパセンはビザエージェントではありませんのでビザに関わる内容を保証するものではありません、あくまでもイメージをつかんで頂くために記載したのみの内容です。
配偶者ビザ・家族ビザ
オーストラリア人やオーストラリアの永住権保持者と結婚すること等で取得できるビザが配偶者ビザで、オーストラリアの永住権保持者等が家族を呼び寄せて取れるビザが家族ビザで、いずれも永住権です。
投資ビザ
この中にもいくつか種類がありますが、代表的なのがオーストラリアやその州に定められた費用を一定期間投資することで取得できる永住権です。
ポイント制のビザ
技術独立永住権など、本人の年齢、学歴、職歴、英語力等がポイント化されて一定の点数をクリアーしていることが条件の永住権です。本人の技量のみで申請をするケースと州政府などがスポンサーとなって申請するビザなど多くの種類があります。簡単に言うとオーストラリアにとって必要な技能を持っている優秀な方に発給するビザという事が言えると思います。
雇用主指名ビザ
雇用主に指名を受けることによって取得できる永住権です。現時点では3つの種類がありますが、分かりやすいのは自分が就労ビザを取って働いている雇用主(スポンサー)から一定条件の下、指名されて永住権が取得できるビザです。
尚、前述の通りに上記は概要を紹介したのみで、細かくはいくつもの種類に分類されています。それぞれ取得条件等は異なり、またそれによって表現している内容も厳密には異なる場合もありますのでその点もご了承ください。
さて、ワーキングホリデービザの人や学生ビザの人が永住権を狙う時に、上記においてもちろんのこと皆さんに可能性はあると思います。ただ、投資ビザは最低でも約1億5千万円くらいの投資が必要ですので、相当お金持ちの方となると思うので、あまり一般的ではないかもしれません。
技術独立の永住権など、ポイント制の永住権を取る場合は、年齢、英語力そして学歴と職歴など多くのことに条件があり、それが最初から伴っていることは簡単ではなく、現実的にはその条件をクリアーするためにいろいろとポイントを積み上げていかなければいけないプロセスがあると思うので、簡単なビザではありません。このポイント制の永住権で必要なことは、オーストラリアが不足しているのではないかと考えている職業に関連した学歴や職歴があるかどうかという事です。また、英語力もIELTS7.0ポイント以上などがないとポイントが取れないので、多くの項目において高いパフォーマンスが必要なものです。
ただ、このポイントも地方に住むなどで得点を稼げる方策も多々あるので、それらも利用しながらクリアー点までなれる様にポイント積み上げることが肝要なビザです。
先述の通りにオーストラリアが不足していると考えている職業をお持ちであるとか、地方に住むことでポイントが得られるなど、地方の人口を増やすことなどが目的のオーストラリアの政策が、この永住権の取り組みにも垣間見えるなど、密接に関連しているビザが多いと考えておいた方がいい永住権かなと思います。
それに比べると配偶者ビザの永住権に関しては、出会いとその後の継続したお二人の関係がキーとなるので、それさえこなせれば、学歴、職歴などの条件をクリアーする必要もないのでいい永住権の取り方にもなると思います。お二人の関係性が純粋なものでなければいけませんが、永住権を取りたいのなら、方法としては個人的にはありなビザだと思っています。
さて、最後の雇用主指名の永住権ですが、プロセスによっては多くの方に可能性がある永住権の取り方ではないかと思っています。日本でキャリアを積み上げてきた方も、オーストラリアに来てからキャリアチェンジをして目指す方も可能性を秘めている永住権の取得方法かと思っています。
雇用主指名の永住権は、Employer Nomination Scheme visaと呼ばれ、通称、その頭文字を取ってENSビザ(サブクラス186)と呼ばれています。文字通り、雇用主に指名をされて取得する永住権ですが、細かく言うと3種類あり、その内、Temporary Residence Transition streamというのが、自身が働いている会社に指名され(スポンサーされ)、取得できる永住権のビザです。働いているという事は、事前に就労ビザで働いている必要があるので、その就労ビザを取得できるかどうかもカギとなりますが、それが伴っていれば比較的、取得しやすい永住権ビザと言えると思います。
例えば、お寿司屋さんなどで、すし職人Chefとして就労ビザで雇われて、その後この雇用主指名で永住権を取るケースがこのビザの代表的な内容です。多くのケースがありますのでこの永住権が取れるまでのプロセスは様々ですし、雇用主指名の選択をせずして、ポイント制の永住権が申請できるかもしれませんし、働いている間に配偶者ビザで永住権が取れる可能性もあるので、本当に結果に至るまでは様々なのですが、以下に雇用主指名の永住権に至るまでのサンプルのプロセスを記したいと思います。
【雇用主指名の永住権を取得するプロセス】
ワーキングホリデービザ等でオーストラリアに入国
↓
学生ビザに切り替えてDiplomaコースに進む
↓
そのコース修了後、卒業生ビザを取得し雇用主の下、1.5年間働く
↓
1.5年間の勤務態度や状況が認められて4年間の就労ビザを取得
↓
就労ビザで最低3年間の勤務
↓
その後、雇用主指名の永住権申請
日本での関連する職歴があることなど状況によってこの通りにせずして、例えば卒業生ビザを介せずして雇用主指名に行けるケースもあるなど、あくまでも上記はサンプルですが、こういったたどり方をすることで、雇用をして頂く雇用主は必要ですが、自力(年齢、英語力、学歴、職歴など)で永住権が狙える可能性が高いプロセスとなると思います。
ここで抑えなければいけない点はいくつかありますが、一番大事なのが、雇用主指名ビザの前の4年間の就労ビザを取るためにオーストラリアに定められた職業でなければいけないというところがあります。簡単に言うと、この就労ビザはだれでも彼でも取れるビザではなく、最低限、オーストラリアが定める職業のリストに載っている必要があります。また、更に、このオーストラリアが定める職業リストも細分化されていて、4年間の就労ビザを取るためには、中・長期戦略職業リスト(MLTSSL:Medium and Long Term Strategic Skill List)という職業リストに載っている職業でなければなりません。
わかりにくいかもしれませんが、2年間の就労ビザもあって、その場合は、短期職業リスト(STSOL:Short-Term Skilled Occupation List)に載っている仕事内容となりますが、簡単に言うと、中・長期戦略職業リストに載っている職業の方が、その時点でオーストラリアが求めている職業と言えて重要な職業となり、また、その職業経験があることで、4年間という長い期間の就労ビザの発給対象となるという事となります。
話は元に戻りますが、この雇用主指名のENSの永住権を取るためには、事前に同じ雇用主から4年間の就労ビザのスポンサーになって頂かなければならず、その4年間の就労ビザを取得するには、中・長期戦略職業リスト(MLTSSL:Medium and Long Term Strategic Skill List)という職業リストに載っている職業でなければならないという事となります。
また、更に言うと、上記では卒業生ビザから就労ビザという流れですから、卒業生ビザで働いている際にも同じ雇用主で働いていることの方が、その後の就労ビザ取得につながりやすいので、その時から同じ雇用主でいることがいい流れを作ることにもなります。
さて、その中・長期戦略職業リスト(MLTSSL:Medium and Long Term Strategic Skill List)という職業リストには多くの職業が載っていますが、詳しくは以下の移民局のサイトを見てみて下さい。
移民局の職業リストのページ
※このページの中のSelect visaの中でTemporary Skill Shortage Medium Term Streamを選択して出てくるのがこのカテゴリーの職業リストです。
この中に載っている職業として日本人の皆さんに代表的なのがChefなのですが、このChefがこのリストに載っているので4年間の就労ビザを申請できる職種のサンプルとなります。また、当然それ以外のこのリストに載っている職種を持っていることによって就労ビザを申請でき、その後に雇用主指名の永住権につなげていく事ができます。例えば他に、Software and Applications Programmersのような日本人の方でも持っている可能性のある資格や経歴があり、認められることによって、このプロセスを期待できます。
つまり、一番大事なことは、この中・長期戦略職業リストに載っている職業に関連している経歴や学歴があること、または、その経歴や学歴をオーストラリアに着た後に積み上げられる事でこのプロセスにつながります。移民法が変わらず、その取り組み方をして、順番に狙っていく場合でたとえばChefのカテゴリーで攻めるのであれば、オーストラリアの専門学校等でChefに関連するコースがあり、そのDiplomaのコースを卒業して、それをすれば卒業生ビザが取得できる対象者となり、英語力などの条件をクリアーしていればそれで取得ができ、それにより働くことができるので、将来的に就労ビザの雇用主になってもらえる雇用主の下で働き、働き具合が認められれば就労ビザにつながり、その後の雇用主指名につながる流れとなります。
オーストラリアにできるだけ長く滞在をすると考えた時に、一番わかりやすいのは学生ビザを取ってその分滞在をしている方法ですが、永住権まで目指している場合、またはその可能性を見出している場合は、上記の雇用主指名を目指したプロセスをたどることは、結構現実的な方法となると思います。
今日お伝えしたいと思ったのは、永住権を狙う場合の一つのサンプルの方法として雇用主指名の永住権があり、それを取るための一番のキーポイントは、中・長期戦略職業リストに載っている職業に関連している経歴や学歴があるか、それを積み上げるかであり、積み上げる場合でもきちんと計画的に行動すれば可能性は十分、誰にでもある内容なので、こちらを目指した方法を考えてトライして頂ければと思いますし、上記の通りに分かりやすい職業としてChefを挙げましたが、中・長期戦略職業リストに載っている職業であればなんでも可能性がある話なので、他の職業に関しても十分に成り立つ方法であるという事をご理解頂ければと思っています。
ジャパセンはビザの会社ではないので、ビザの切り口から案内をしていい会社ではありません。ただ、上記の通りにこれまでの経験から、方向性を見ていく事はできますので、何かあればお気軽にお問い合わせ頂ければと思いますし、状況によりますが、中・長期戦略職業リストに載っている職業に関連している学歴を身に着けるために、学生ビザでそのコースに進むことが現実的な方が多いと思いますので、どのように進めていけばいいか等のご質問があればその点もお気軽にご相談ください。
上記の通りに、雇用主指名を目指して、専門学校等への進学が必要な場合、本道としては学習をしたいことからコース選択や学校選択となると思いますが、こういった永住権を目指してそのための学校選択ももちろんあると思います。よって、そういったことを考えている方はどういった方法があるか、是非お気軽にご相談ください。
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ジャパセンは、長年、留学エージェントとして運営してきています。上記の様な必要な情報を多く兼ね備えていますし、その情報を基に皆さんのご希望に沿った適した学校の案内も得意としています。また、ビザエージェントではないのでお金を頂いてのビザサポートはしていませんが、当然、学生ビザに切り替えるには学生ビザを申請して取得しなければなりませんし、上記の様な雇用主指名を目指したビザのプロセスに関しては、知識を持っています。ジャパセンでは、これまでの経験等を通じて、学生ビザなどその他のビザ取得に向けて皆さんへのアドバイスやその申請のサポートもしています。
そこには、ビザ申請にあたって知っておいた方がいい事など多くの知識と経験があり、多くの方の入り口である学生ビザに関して、実際にこれまで100%取得できていますので(注、学生ビザを取得することを保証していることではありません)、その経験等も生かして今後も学生ビザやその後のプロセスを期待されている方々のサポートもしていければと思っています。
今回のブログの中で大事なことは、永住権を目指しているにはそのプロセスがあり、そのプロセスの中には、オーストラリアで身に着けられる学歴や職歴なども影響をさせるプロセスがあるという事ととなります。そのためには、まずは専門学校など学生ビザを取得して狙うべき職業に関連した勉強をすることが重要で、それに沿った学校選びをしていく事が前提となります。皆さんのご希望などをお伺いしながら、そのご希望に沿ったプロセスやそれに関連する専門学校のコースなどを紹介していければと思いますので、何かあればお気軽にお問い合わせください。
まずは、上記の事をしっかり読んで参考とされるところからスタートすると思います。是非いいオーストラリアでの生活が送れるように目的をしっかりと持って、計画的に進めて下さい。
現在ワーホリビザを持っていて、その後、学生ビザでオーストラリアでの滞在延長を考えている方、また、その後の卒業生ビザや就労ビザそして永住権を目指している方は、是非、上記を参考に今後の準備を進めてください。もちろん何かあればどうぞお気軽にご相談ください。
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