オーストラリアで永住権を取りたいと思っている方々は多いと思います。オーストラリアの永住権には多くの種類があって、細かく言うととても長くなり、分かりづらい事となりますが、イメージ的にざっくりいうと以下の種類に分けられると思います。
※ジャパセンはビザエージェントではありませんのでビザに関わる内容を保証するものではありません、あくまでもイメージをつかんで頂くために記載したのみの内容です。
配偶者ビザ・家族ビザ
オーストラリア人やオーストラリアの永住権保持者と結婚すること等で取得できるビザが配偶者ビザで、オーストラリアの永住権保持者等が家族を呼び寄せて取れるビザが家族ビザで、いずれも永住権です。
投資ビザ
この中にもいくつか種類がありますが、代表的なのがオーストラリアやその州に定められた費用を一定期間投資することで取得できる永住権です。
ポイント制のビザ
技術独立永住権など、本人の年齢、学歴、職歴、英語力等がポイント化されて一定の点数をクリアーしていることが条件の永住権です。本人の技量のみで申請をするケースと州政府などがスポンサーとなって申請するビザなど多くの種類があります。簡単に言うとオーストラリアにとって必要な技能を持っている優秀な方に発給するビザという事が言えると思います。
雇用主指名ビザ
雇用主に指名を受けることによって取得できる永住権です。現時点では3つの種類がありますが、分かりやすいのは自分が就労ビザを取って働いている雇用主(スポンサー)から一定条件の下、指名されて永住権が取得できるビザです。
上記の永住権の種類のうち、雇用主からの雇用は必要となりますが、比較的自力で取得でき、尚且つ取得の可能性の高い方法として、雇用主指名の永住権があります。この雇用主指名の永住権は、Employer Nomination Scheme visaと呼ばれ、通称、その頭文字を取ってENSビザ(サブクラス186)と呼ばれています。文字通り、雇用主に指名をされて取得する永住権ですが、ご自身が働いている会社に指名され(スポンサーされ)、取得できる永住権のビザとなります。働いているという事は、事前に就労ビザで同じ会社で働いている必要があるので、その就労ビザを取得できるかが元をただすとカギとなりますが、それが伴っていれば比較的、取得しやすい永住権ビザと言えると思います。
最近上げているブログ記事の中で、シェフというスキルを持っていることで、未経験からでもこの雇用主指名の永住権が狙えるプロセスを紹介しています。
【雇用主指名の永住権を取得するプロセス】
ワーキングホリデービザ等でオーストラリアに入国
↓
学生ビザに切り替えてDiplomaコースに進む
※シェフの場合はここがコマーシャルクッカリーというコース
↓
そのコース修了後、卒業生ビザを取得し雇用主の下、1.5年間働く
↓
1.5年間の勤務態度や状況が認められて4年間の就労ビザを取得
↓
就労ビザで最低3年間の勤務
↓
その後、雇用主指名の永住権申請
オーストラリアに現在不足していると言われているシェフという職業を使って、この雇用主指名の永住権を取得するまで必要な年数は、最大6.5年間です。もちろん条件やたどる内容によって変わる可能性があるので、こちらはあくまでも目安の期間ですが、おおよそこれくらいの期間を考えておくといいと思います。その内訳を以下にサンプルとして記します。
※最大6.5年間としていますが状況や移民法改正によりそれ以上かかる場合もあり得ます
【雇用主指名の永住権を取得するプロセス】
ワーキングホリデービザ等でオーストラリアに入国
↓
通常2年間のコース
学生ビザに切り替えてDiplomaコースに進む
※シェフの場合はここがコマーシャルクッカリーというコース
↓
1.5年間の仕事の経験をする
卒業生ビザを取得し雇用主の下、1.5年間働く
1.5年間の勤務態度や状況が認められて4年間の就労ビザを取得
※4年間の就労ビザを取得には関連する職業で最低2年間の職歴が必要
↓
就労ビザで最低3年間の勤務
↓
その後、雇用主指名の永住権申請(合計6.5年間)
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日本で、シェフに関連する資格や職歴があることなどによってそれがオーストラリアで認められる資格や経歴であれば(スキルアセスメントをパスすれば)、上記の通りにせずして、いきなり就労ビザを取得して雇用主指名に行けるケースもあったり、上記プロセスの途中で技術独立の永住権が狙える状況の可能性があるなど、状況によってかかる年数などは、上記より短くなることもあり得ます。従って、上記はあくまでも未経験であった場合から、資格と経験を積み上げていくサンプルとなりますが、雇用をして頂く雇用主は必要ですが、こういったたどり方をすることで、自力(年齢、英語力、学歴、職歴など)でおおよそこれくらいの年数をかけて永住権が狙える可能性が高いプロセスという事です。
未経験からでも永住権が可能!シェフ、調理師コースを考える
学生ビザから卒業生ビザへ!より長く滞在する、働く
↑コマーシャルクッカリーのコース時の実習の様子
一見すると仮に上記の通りに6.5年間かかったとすると、その期間は長い期間と感じるかもしれません。また、その通りにプロセスを踏んでも、最終的なビザ申請時に予定していた永住権の申請条件が変わっているかもしれません。これだけの年数があればそれもあり得る話です。
従って、この期間をどうとらえるかによりますが、日本でも高校卒業後、専門学校、短大や大学に行ってその後、社会人となってと考えるとあっという間に6.5年間は経過します。上記のプロセスも就学している期間も含めての事ですし、それこそ日本の高校卒業からもたどれる方法です(英語力などいろいろな条件があります)。
永住権が取得できることを保証しているわけではありませんが、永住権が取得できると選挙権以外はオーストラリア人と同じ待遇で生活することができます。これって健康保険などのサポートを国から受けることもできますし、お子さんがいるのなら学校の費用も無料であったり安くなったり、仕事上も永住権を持っているかどうかで雇用されやすいですし、このシェフという職業は長年安定して仕事がある、不足がちな職種なので、取れてしまえば、多くの可能性を秘めています。
また、永住権という名前ですが、オーストラリアにずっといなければいけない事でもありません。日本に戻りたいと思ったら国籍は日本人のままですから、自由に日本に戻り生活をすることもできますし、5年間のうち2年間オーストラリアに合計でいることができるのならこの永住権も維持できますので、取得できるとその点でも多くの可能性を秘めています。
最新のビザ情報に目を光らせていることはいずれにしてもとても大事です。それによって、方向転換も余儀なくされながら何とか永住権への道を模索することもあるかもしれません。ただ、取りたいと思った場合、上記は十分にどなたでもたどれる道でもあるので、ご興味のある方は参考にして頂ければと思いますし、必要に応じてお気軽にご相談ください。
尚、前述していますが、永住権までたどり着けなかったとしても、少しでも長くオーストラリアにいることができる方法にもなります。また、その後に生かせる経験が積めることも事実です。大事なことは常にビザの情報に注目をしておくことや、オーストラリアが求めている職業がなんであるかなどを以下のリストから良く知っておくこととなります。以上どうぞ参考にしてみて下さい。
中・長期戦略職業リスト(MLTSSL:Medium and Long Term Strategic Skill List)
詳しくは以下の移民局のサイトに記載されています、ご参考下さい
移民局の職業リストのページ
※このページの中のSelect visaの中でTemporary Skill Shortage Medium Term Streamを選択して出てくるのがこのカテゴリーの職業リストです。
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◎ 授業料がとても安くコースが豊富なMercury College
ジャパセンは、長年、留学エージェントとして運営してきています。上記の様な必要な情報を多く兼ね備えていますし、その情報を基に皆さんのご希望に沿った適した学校の案内も得意としています。また、ビザエージェントではないのでお金を頂いてのビザサポートはしていませんが、当然、学生ビザ等に切り替えるにはそのビザを申請して取得しなければなりませんし、上記の様な雇用主指名を目指したビザのプロセスに関しては、知識がないと難しさが伴います。ジャパセンでは、これまでの経験等を通じて、学生ビザやその他のビザ取得に向けて皆さんへのアドバイスやその申請のサポートもしています。
そこには、ビザ申請にあたって知っておいた方がいい事など多くの知識と経験があり、多くの方の入り口である学生ビザに関して、実際にこれまで100%取得できていますので(注、学生ビザを取得することを保証していることではありません)、その経験等も生かして今後も学生ビザやその後のプロセスを期待されている方々のサポートもしていければと思っています。
今回のブログの中で大事なことは、永住権を目指しているにはそのプロセスがあり、そのプロセスの中には、オーストラリアで身に着けられる学歴や職歴なども影響をさせるプロセスがあるという事ととなります。そのためには、まずは専門学校など学生ビザを取得して狙うべき職業に関連した勉強をすることが重要で、それに沿った学校選びをしていく事が前提となります。皆さんのご希望などをお伺いしながら、そのご希望に沿ったプロセスやそれに関連する専門学校のコースなどを紹介していければと思いますので、何かあればお気軽にお問い合わせください。
まずは、上記の事をしっかり読んで参考とされるところからスタートすると思います。是非いいオーストラリアでの生活が送れるように目的をしっかりと持って、計画的に進めて下さい。
現在ワーホリビザを持っていて、その後、学生ビザでオーストラリアでの滞在延長を考えている方、また、その後の卒業生ビザや就労ビザそして永住権を目指している方は、是非、上記を参考に今後の準備を進めてください。もちろん何かあればどうぞお気軽にご相談ください。
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