ネット社会がこんなに普及してきて、ますます海外が身近なものとなってきました。また、コロナ禍も悪い事ばかりではなく、これまでの生活様式を変えることとして、インターネットを介していろいろなことをすることが普通になってきた環境をもたらしてくれたのではと感じます。
教育現場における、このインターネットの介入としては、Zoomなどを利用した授業などは、日本の大学でも多く導入され、海外では大学ももとより、小中高校、語学学校、専門学校なども奮って導入しています。オーストラリアなどに留学をしようと思っていた方が今回のコロナ禍の関係で渡航ができない中、一時的にオーストラリアの語学学校からオンラインを使って授業を受けることなど経験した方も多いのではと思います。
そんな中、この日本語教師という仕事は、日本人が外国人相手にできる仕事の最たるものだと思いますがいかがでしょうか。やはり、外国人日本語学習者にとっては、ネイティブの日本人から学びたいと思っているのではと考えるからです。Face to Faceの授業もそうですし、それこそ上記の様なオンラインを使って世界中の日本語学習者に対して指導することも現実的な手段となると思います。
日本語教師に朗報!ますます増える世界の日本語学習者数
ジャパンファンデーション(国際交流基金)海外日本語教育調査
どうして外国人は日本語学習したいの?
さて、外国人相手に日本人がグローバルに仕事ができるものとしてあるこの日本語教師ですが、そもそも全く日本語がわからない外国人日本語学習者に指導をすることは簡単ではありません。
例えば、クラス用語と言って、教室でよく使う言葉がありますが、それらは教室でよく使うので覚えて頂きやすいです。その言葉を使いながらいろいろなルールを説明することもありますが、例えば、
すわってください、聞いてください、読んでください
などは、教室で聞きそうな言葉ですよね。これって、
すわる、聞く、読む
というところから、
『〇〇ください』と変形をしていっているのですが、上記を良くご覧頂ければわかる通り、「ください」の前の形って、『って、いて、んで』となっていてそれぞれ違います。私たち日本人は、こんなこと考えずに口を突いて出てきますが、日本語がわからない外国人日本語学習者は、どうしてそうなるのかがわかりません。そしてどうして一定でないのかなどに難しさを感じるはずです。
よって、そういった時に体系的にルールをもってこの場合はこうなるとわかりやすく指導できるスキルが日本語教師として必要なスキルであり指導方法となります。
ご存じの通りにこういったスキルが身についている日本語教師になるには
日本語教師になるための資格は3つ
①大学での日本語教員課程の主または副専攻終了
②日本語教育能力検定試験合格
③日本語教師養成講座420時間修了
のいずれかを取得していると日本語教師と仕事をしていく事ができます。どの資格でも問題ないですし、中には複数を取る方もいらっしゃいますが、いずれかの資格を持っていることで、上記の様な日本教師として必要なスキルや知識は身についているはずです。
ところが現実には、これらの資格を取ったり、その授業を修了したからと言って、どこまできちんと皆さん指導ができるのでしょうか。もちろん人によりますが、資格を取ることと、実際に指導をすることはやっぱり違うという事があるのではと感じます。いずれかの資格を持っていらっしゃる方は、よくわかると思いますが、資格を取ったものの教える自信がないという方は本当に多くいらっしゃいます。資格があったとしてもいきなり教えることは難しいからです。
日本語教師としての実践力って何だろう?
いろいろとあると思いますが、主には以下の事だと思います。
①教案を作ることができる
②教材を作ることができる
③それを基に実際に授業をする
資格や知識やそのスキルは、まずは知らないといけないのでその勉強は必要です。それが上記の日本語教師になるための3つの資格だと思います。ところがそれが使いこなせない事には、現実的には日本語教師としてデビューしてはいけないと思います。要はそういった知識を分かった上で、どう指導をしていくかの経験をたくさん積むことが大事だという事です。
日本語学校によっては、指導についてマニュアルがあり、その通りにすることで一定の授業を施しているところもあります。でもそれって実際に自分の力として指導していることとなりますでしょうか。いかに自分のものとして指導できる力があるかという事がとても大事だと思います。
その最初の作業が、①の教案を作るという作業です。教える内容や単元ごとに教案をしっかりと作れるかどうかが良い指導をするにあたってのスタートラインとなるためです。教案というのは概要を言うと、教える授業内容の導入から始まって、その練習のさせ方、そしてそれを使ったアクティビティーという3段階に分かれますが、単に自分が指導する内容を羅列するだけではなく、それによる生徒の反応なども記載したその授業におけるシナリオみたいなものです。
これを作る時には、明確にその授業で何を教えるのかのゴールを設け、それを教えるに必要な文法事項や進出単語などは何であるかなども捉え、その授業までに学習してきた既習の内容からどう結び付けて導入の授業をし、その理解をしてもらうために練習をいくつかさせ、最後にどこまで定着をしているかの確認のためアクティビティーを入れていきます。
クラスには、できる生徒とそうでもない生徒もいるはずなので、いろいろな質問もあり得るでしょうし、内容は同じでも表現の仕方や指導の仕方のバリエーションを持っておくことで、どんな生徒にもわかってもらうための準備をして臨みます。
こういったあらゆることを想像しながら作成していくのが最初のステップの教案づくりです。
そしてそれを補うための目で見てわかりやすいものが、バナー、イラスト、写真などの教材です。今はインターネット上で多くの良い教材も転がっていますが、それらもうまく利用しながら、自身でも作れるくらいなスキルがあると何かと便利と言いますか、ご自身の生徒の程度にあった、より理解して頂きやすい教材が作成できる技術があることはとてもいい事です。
これらを使って、まずは自主練習をして本当に問題ないか、生徒にとって足りている授業であるかなどを実践練習することもとても大事で、その後に初めて授業に臨める形となります。
こういったプロセスを各単元ごとにこなしていないと、なかなか、本物の日本語教師にはなりえないのではないかと思います。
つまり、資格等を取ることは間違いなく必要です。ただ、そこで終わったとしてもなかなか本格的に指導することは、きっと難しいと思います。それは上記の様な実践力を身に着ける訓練をしていないからだと思います。
本来は、たとえば日本語教師養成講座420時間などの受講において、こういった訓練をたくさんしていることで実践力を身につけることとなると思いますが、講座を受講された方はよくわかると思いますが、授業は、日本語教育史、言語習得論、評価法、音声学、音声表現法など(文化庁が指針とする日本語教員のための新ガイドラインのごくごく一部です)、机上で勉強をすることが多く、それらはもちろん大事なのですが、それらの知識を使っての実践はなかなかでききれていないと思います。もちろん模擬授業なども講座に含まれるので、対応をすることはすると思いますが、それに十分に時間が割かれないことと、上記の様なきちんと教案から作り上げて何度も練習した上で模擬授業をするというプロセスは踏めていないことも多いと思うので、表面的なところで終わってしまう可能性もあるのかなと思います。
もちろん、その人次第ですし、そういったこともきちんと行っている学校であればいいと思いますが(学校選びは本当に大事だと思います)、そうではないかもしれませんので、資格を取っても教える自信がないと皆さんおっしゃるのだと思います。
※弊社は有給日本語教師のプログラムもしていますが、その参加の志望動機がほぼ全員、資格があるものの教えることに自信がないとおっしゃいます
ましてや日本語教育能力検定試験はとてもいい資格ではありますが、いかに指導がうまくできるかを問える試験形態でもないので、実践力としてはなかなか厳しいところがあるのではと思います。
よって、どういったプロセスで日本語教師になるかなどはなんでもいいと思いますが、本気で本物の日本語教師になりたいのであれば、やはり
実践力を身に着けた日本語教師
として普段からの自主練含めて教えることの実践経験を多く積むという事がとても大事かなと思います。
日本語教師になるための資格を持った時に、既に実践力が身についている人は、どんどん就職活動をして日本語教師としてぜひデビューしてください。どこかの日本語学校に属することもいいですし、海外の日本語学校に行く事もいい事ですし、プライベートで教えてもいいと思いますし、それこそ冒頭で話したオンラインを使っての日本語教師でもいいと思います。
因みに、少し横道に逸れますが、日本の日本語学校などは、いきなり専任講師として採用されることは少ないです。非常勤講師からのスタートとなることも多いのですが、もしそうであれば、掛け持ちを多くしない限りは、なかなか日本語教師としての実践経験も積めません。もしこれが海外の日本語学校だと、一般的には最初から専任講師で採用されるケースが多いので、実践経験を多く積みたいと考えている場合は、海外でする方がそれができますし、また、ほぼ毎日授業があるので早くに多くの経験を積むことができるのではと思います。ある程度海外で経験を積んで日本で日本語教師としてデビューすることも一つの方法となると思います。その方が日本であっても非常勤からではなく採用されるケースが出てくると思いますので。
さて、資格を取った後に(また受講中から)どのように実践力を身につけるかというといくつか方法はあると思います。ただ、キーとしては、とにかく多くの実践を経験することとなると思います。その時に端に教える経験を積むだけではなく、しっかりと教案を作ったり、それを基に自主練をしたり、授業後に修正を施したり、トライアンドエラーの実践はあった方が良いと思います。
①プライベートで教える
資格取得中でも取得後でもいいと思いますが、身近な日本語学習者にまたはオンラインで募集などして、最初はボランティアでもいいので多くの指導を経験することが考えられます。学習したり覚えたことをアウトプットしないとご自身の実践力として定着はしないと思いますので、この方法は、取り掛かりやすいどなたにもできる方法かと思います。海外で暮らしている方などは、こういったチャンスはより多くあるのではと思います。
②日本語教師インターンシッププログラムを利用する
ジャパセンが、これを手掛けているから言うってわけではないですが、実際に、たとえば日本で、日本語教師養成講座を受講された方が、多くこのプログラムに参加しています。ジャパセンでは有給とボランティアの日本語教師インターンシッププログラムを手掛けていますが、特に有給日本語教師は、資格がある方が対象のものなのですが、皆さん資格があるものの教える自信がないという事で参加をされます。実際に現場に行って生徒を前に指導をする経験は、かなり有意義なものとなると思います。ましてや専任講師がついて指導などもしてくれる内容であればなおの事良いのではと思います。
民間日本語学校で経験を積む有給日本語教師インターン
現地小中高校で英語を使って指導する経験を積む日本語教師インターン
③実践が多く学習できる日本語教師養成講座420時間を選択する
日本語教師の資格には冒頭で挙げた通りの3つがありますが、そのうち、実践を比較的多く学習できるのが日本語教師養成講座420時間です。しかもこの講座は、年に数回の開講日があったりするので、受講しやすく資格も取りやすいものですので、年に1回の一発勝負の日本語教育能力検定試験と比べると、試験内容も含めて、実践力を養うという見地に立つと、この日本語教師養成講座420時間はとてもお勧めです。
日本語教師養成講座420時間を開催している機関は、基本的には、文化庁が示す日本語教員のためのガイドラインに沿って講座内容を提供しているので、どの機関もその意味では一緒と言ってもいい事なのかなと思いますが、講座内容には各機関の色があります。特に実践部分をどう指導しているか、どこまで時間を割いているかなどはまちまちです(文化庁からの指導で一定のルールはあります)。
そこで、この実践のところに多く時間を掛けているところや、一人で多くの実践をさせて頂くカリキュラムであるか(リレー形式と言って複数の人で一つの授業の実践をする形式を取っている講座機関も有)など、実践部分のところの講座内容がどうなっているかも確認をすることも大事かなと思います。そこに多くの時間を割き、また実際に実践力がつくような講座内容を提供しているのなら、卒業後はすぐにでも日本語教師として自信をもって就職活動ができるかもしれません。
よって、実践力を身に着けたい場合は、そういった日本語教師養成講座420時間機関を利用するという事も一つの手となると思います。
ジャパセンが手掛ける日本語教師養成講座420時間
日本語教師用背講座420時間に関するブログ記事
ジャパセンの母体は、留学エージェントとして運営してきています。ただ、単なる語学留学のみならず、立ち上げ当初から日本語教師、日本語という切り口でプログラムを運営してきており、それが、世界10か国に派遣をしている日本語教師インターンシップです。
その流れをくみ、留学会社でありながら、日本語教育に力を入れ、現在では、日本語教師を育成する日本語教師養成講座420時間を開講していますし、また、オーストラリアでは、日本語学校を運営しています。
従って、日本語教師として、日本語教育として必要な情報を多く兼ね備えていますし、その情報を基に皆さんのご希望に沿って案内をさせて頂いています。
オーストラリアはシドニーに、日本語学校や日本語教師養成講座機関(通学と通信)を持っていますが、日本には東京と大阪にオフィスを持っているので、日本でもオーストラリアでもサポートをさせて頂いています。
これから、日本語教師を目指したい、経験を積んでみたい、海外の日本語教育現場はどうなっているのか確認してみたいなど、日本語教師や日本語教育に関わることで何かあれば、ジャパセンでアップしているブログ記事やホームページなど参考に、何かあればどうぞお気軽にご相談ください。適切な内容を紹介させて頂ければと思います。
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ジャパセンは、留学会社でもあるので、一般英語、J-shineなどの英語教師の資格、ケンブリッジ検定試験、IELTS、ワーキングホリデーの方用のお得なコースなどの英語学校の紹介はもとより、上記の様な専門学校も対応をしています。ビジネス系の学校に行きたい、手に職系の学校に行きたい、永住権につながるコースの選択など、皆さんの現状と目的に沿った学校紹介をしています。
また、ジャパセンは、オーストラリアのTOEIC公式テストセンターに認定されており、TOEIC公式テストの運営や点数アップのためのTOEIC集中講座、オーストラリアでも加入ができる留学生保険・OSHC学生保険の代理店、帰国後の就職に向けての各種インターンシップ、日本の人材紹介会社、ホームステイの独自手配など留学に必要な多くの事を手掛けています。また、日本語教師を育てるための日本語教師養成講座を開講、オーストラリア人日本語学習者への日本語学校運営及び日本への留学についても取り扱っている会社です。
必要に応じてどうぞご利用くださいませ。
【ジャパセン(BBI)が適用する日本語教師養成講座420時間】
通学コース: BBICシドニーで日本語教師養成講座(全11週間)
通信コース: WJLC通信で日本語教師養成講座
≪ジャパセン(BBI)の学校部門≫
〇 ジャパセンのTOEIC集中講習及びTOEIC公式テストセンター
〇 日本語教師養成講座420時間
〇 BBIC Japanese Language School in Sydney
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【ジャパセンの語学学校・専門学校情報】
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