SA州から多くの職業でスポンサーをしてくれています！

オーストラリアでできるだけ長く滞在をしたいという事の延長線上には、当然、就労ビザや永住権での滞在があると思います。特に永住権が取れてしまうと、オーストラリアの選挙権以外は、基本全てオーストラリア人と同じ待遇を得れるので、ご自身がいいようにオーストラリアで生活をしていくことが可能となります。

もともとオーストラリアで永住権を目指して準備していた人もそうですが、オーストラリアに長くいることによってこの辺の事も気が付き、計画立てたり、トライをされる方々は多いのではないでしょうか。

ジャパセンの最近のブログ記事では、留学を使ってその道のプロになるシリーズとして多くの職業に関しての就労ビザや永住権への可能性に関して記してきています。

≪留学を使ってその道のプロになるシリーズ≫

〇　英語教師編　〇　日本語教師編
〇　チャイルドケア（保育士、幼稚園先生）編　〇　シェフ（調理師）編
〇　看護師（正看護師）編　〇　看護師編２（アシスタントナース）
〇　マッサージ師編　〇　美容師（ヘアドレッサー）編　〇　自動車整備士編
〇　IT編　〇ビジネスマネジメント編

　オーストラリアへの留学は永住権への入り口になり得るリアル

そういった話の中でよく出てくるのが、地方Reginalを利用するという事です。

　オーストラリア地方Regionalで専門学校を選択するメリット

地方と言ってもパース、アデレード、ゴールドコーストとかあるので決していわゆる”田舎”という地域でもないところも多いのですが、それらの地域は、州政府がスポンサーしてくれて、積極的に永住権への道をサポートしてくれています。

≪留学に対するジャパセンの気持ち≫
ジャパセンのブログ記事で何度かお伝えていますが、ジャパセンは何も就労ビザや永住権を取ることのために留学事業をしているわけではなく、逆にそこのみを目的として案内してしまうことは、ちょっと違うと思っています。結果としていきつくことはあり得ますが、海外で、英語環境で、勉強したり、仕事の経験をする事がその方のその後の人生において一番大事だと思っているからです。よって、そこに焦点を当てていますが、どうしてもその先が絡んできますし、そこに可能性を感じてトライされる方もいますので、少しでも参考になればと記事を紹介していることはお含めおきください。

　留学を生かして就職に結びつけるブログ記事トップ
　オーストラリアの学生ビザで延長する時のブログ記事トップ

サウスオーストラリア州が熱い！永住権へのスポンサーへ

今日はその中でサウスオーストラリア州が、より積極的に海外からの移民に対してそのチャンスを提供している感がありますので、そのあたりを紹介していければと思っています。

永住権にはいろいろなタイプがあること、前にお伝えしました。

　【解説】オーストラリアの永住権、就労ビザ取得の概要を知る

その内、州政府がスポンサーとなってくれて（州政府が皆さんをサポートしてくれて）、永住権が取れるものがあります。それが今日お話をするものですが、Subclass190とSubclass491という、ポイント制の永住権です。

州政府がスポンサーしてくれるという意味は、雇用主がスポンサーしてくれるという事はお分かりになると思いますが、イメージとしてはそれを州政府がしてくるって感じです。州政府が、その州内で現在求めている技術を持っている外国人に対して、州がスポンサーとなってオーストラリアの移民として皆さんを受け入れようという内容です。

また、ポイント制というのは、その方の年齢、英語力、技術、職歴、学歴等がポイント化されて一定の点数を取れている人が取得できる永住権で、その方自身が永住権（＝ほぼほぼオーストラリア人）を与えるにふさわしい人材であるという事が評価をされて取れるものです。従って、州政府としては、一定以上の能力を持ち、その技術を持っているのであれば、その方を招待し、その後の、ここではサウスオーストラリア州に貢献（州にとって利益をもたらす）してもらう事が目的で、こういったスポンサーをしてくれるという事となります。

サウスオーストラリアのスポンサー職業リスト

さて、そのサウスオーストラリア州のスポンサーをしてくれる内容ですが、以下のページをご覧ください。

　サウスオーストラリア州の移住に関するサイト

この中で、Occupation Listsと書いてあるところがあるのでクリックして頂くと、2種類のリストがあることがわかり、そのうち例えば、South Australia’s Skilled Occupation Listの方をクリックして頂くと、今現在のSA州で州がスポンサーとなる職業一覧が出てきます（カテゴリーの中で該当する職種を選択すると早く見つけられます）。そしてお分かりの通りに、その量が半端なく多いです！多くの職業に対してこれだけのスポンサーをしてくれるというのが、サウスオーストラリア州が今熱い！とタイトルで伝えたことです。興味にある方はいろいろといじってみると、ご自身に該当する職業が出てくる可能性があると思うので是非見てみて下さい。

サンプルとしていつもの様にシェフを見てみましょう。Chefは、Food Trades Workersのカテゴリーの中に出てきます。曰く、

英語力：　Competent以上（IELTSであれば全て6.0以上）
ポイントテストの最低点：　65点
対象ビザのサブクラス：　190/491

190 eligibility – Currently working in your nominated occupation for the last 18 months in outer regional South Australia
491 eligibility – Currently working in your nominated occupation for the last 18 months in Greater Adelaide or 6 months in outer regional South Australia

という内容を見ることができると思いますが、つまり、Subclass190とSubclass491において、記載されている条件をクリアーするとスポンサーできる可能性がありますよ、と言っています。

190と491がもちろん違いがあります。190はいきなり永住権となり、491は暫定永住権なので、その後条件をクリアーしないとホンマ物の永住権にはなりません。でもそれでも普通に行けば取れますので、491でももちろん十分だと思います。

ポイントテスト的には190が追加で5点もらえて、491が追加で15点もらえるので、永住権のポイント計算をしていくときに491の方がかなりメリットがあります。つまりその点数を入れて65点以上獲得すれば、可能性があるという事を言っているのです。

　Points calculator（永住権ポイント計算）

実際に上記を使ってご自身の点数を出してみて下さい。それぞれのビザのサブクラスを選択するところからスタートします。Subclass491に限っては15点ももらえるので65点をクリアーする方は結構いらっしゃるのではないかと思います。これを見るとちょっと希望が見えてきますよね。

今回は、シェフという事ですが、ヘアドレッサー、マッサージ、ITとかいろいろとあるので、ご自身が考えている、または現在勉強している内容に近いものをどうぞ探してみて下さい。

さて、この様にサウスオーストラリア州がスポンサーとなってくれることがわかったら、具体的にどのようにしていくのだろうという事ですが、上記のシェフの場合だと

Subclass190の場合は
Currently working in your nominated occupation for the last 18 months in outer regional South Australia

Subclass491の場合は
Currently working in your nominated occupation for the last 18 months in Greater Adelaide or 6 months in outer regional South Australia

という事ですので、まずはSA州内で働いていないといけないという条件があり、SA州内でもGreater Adelaideとouter regional South Australiaの地域での違いがあり、491の方は、Greater Adelaide以外の地域でもし半年間働いていれば可能性があると書いてあります。（参考：Regional South Australia definition）

つまり、どこかのタイミングでSA州にいて、その技術を使った仕事を指定の期間以上していることが必要となります。これらがわかったら、各ビザの取得条件を見ていきましょう。ここではSubclass491に関してみてみます。

Subclass 491 Skilled Work Regional (Provisional) visa

このビザが取れる条件として詳しくはEligibilityを見て頂きたいのですが、概要として以下の通りです。

You must

ここで重要なのが、スキルアセスメントに通っていることとポイントテストを通過していることとなります。スキルアセスメントですが、Eligibilityのところで詳しく見るとその一部に

If your skills were assessed on the basis of a qualification you got in Australia when you held a student visa, the qualification must be from studying a course registered on CRICOS.

という表記があります。つまり、今回のシェフで行くのなら、

・CERTIFICATE III IN HOSPITALITY
・CERTIFICATE Ⅳ IN HOSPITALITY
・DIPLOMA OF HOSPITALITY MANAGEMENT

をしっかり勉強して頂ければ、そこからのスキルアセスメント通過でもいいですよと言っています。よって、コマーシャルクッカリーのコースをきちんと終えているのであれば、スキルアセスメントのところはパスする可能性があるという事です。

当然、上記の通りに、SA州で指定される期間の仕事をしていなければけないので、SA州以外でこの資格を取ったのであれば、その後に移動をしなければいけません。シェフは幸いに卒業生ビザが取れるので、それを取ってSA州で働けば、このビザの取得の可能性が出てきます。

もちろん最初からSA州のコマーシャルクッカリーのコースが取れるところで勉強をしてという事で対応をすることも考えられます。このSA州で最初から勉強していることのメリットとしては、スポンサーを学生ビザの時から見つけやすいので、その後がスムーズである可能性が高まります。

　QLD州でシェフを目指す場合のサンプルブログ記事はこちら

サウスオーストラリア州のコマーシャルクッカリーのコース

コマーシャルクッカリーのコースは、SA州以外で取ったとしても可能性があるので必ずSA州でなければという事ではないのですが、以下にSA州のこのコースの学校を紹介してみたいと思います。

SA州でのコマーシャルクッカリーの専門学校

Quality Training & Hospitality College（QTHC）

この専門学校は、28年以上の歴史のあるクッカリー専門の専門学校で、関連するコース持っています。シドニーとアデレードにキャンパスを持っており、もしアデレードでこのコースを目指す場合は、とてもお勧めの学校です。有名ホテルでの実習があるなど、もともとオーストラリア人対象で対応をしていた学校らしく、クッカリーの専門の学校と言ってもいいのではと思います。

・CERTIFICATE III IN HOSPITALITY　42週間
・CERTIFICATE Ⅳ IN HOSPITALITY　36週間
・DIPLOMA OF HOSPITALITY MANAGEMENT　22週間
上記コースパッケージ：　27850ドル（教材費など含む）

いかがだったでしょうか。今日は、シェフを一つの例としてサウスオーストラリア州がスポンサーとなってSubclass190と491に関しての可能性に関して、例を挙げて紹介してみました。それぞれのケースがあるので、あくまでも方向性であり、実際にはいろいろとクリアーする点はあるかと思いますが、印象としては十分に可能性がある州なんだなと感じました。今回はSA州の事で挙げていますが、これらの道筋はどの州であっても変わりありませんので、見方を参考とされて、いろいろとみてみるといいのではと思います。

いずれにしてもこれから始める方は、オーストラリアで認められているDiploma以上の資格取得が必要です。そちらを勉強することで可能性が出てきますので、是非参考とされてみて下さい。もちろん、永住権取得のみが目標ではないし、至らなかったとしてもそれまでの就学や就労経験は必ず生きてくると思いますので、そういった中でいい経験を是非オーストラリアで積んで頂ければなと思います。

いずれにしてもそれぞれ皆さんの状況や目的は異なると思いますので、どうして行きたいかなどで構いませんので何かあればお気軽にお問合せ下さい。いい形でプラン立てができるように動いていければと思います。

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