【気候・平均気温・服装】オーストラリアで何を着たらいい?都市...
南半球に位置する大国オーストラリア。広大な国土には海岸や森林、砂漠などさまざまな地域があります。 この記事では、オースト…
オーストラリア大陸の西海岸に位置し、オーストラリア第四の都市として近年大きく発展してきた西オーストラリア州の州都パース。
都会と自然が調和した落ち着いた街並みが美しく、世界で最も住みやすい都市ランキングで5年連続トップ10入りしたこともあるほど人気の都市となっています。
日本ではオーストラリア留学といえばシドニーやメルボルン、ゴールドコーストなどを選ぶ人が多いですが、パースは世界のさまざまな国から留学生が訪れる、日本人にとってはオーストラリアの穴場的な留学先です。
パースではオーストラリアの他の主要都市と比べて日本人が非常に少なく、街のいたるところで近代的な西洋の雰囲気が感じられます。そのためパースには、アジアの街並みも多くみられるシドニーやメルボルンとはまた違った魅力があります。
この記事では、パースの基本情報からパース留学のメリット・デメリットまで、パース留学について詳しく解説していきます。オーストラリア留学をしてみたいと思っている人は、ぜひパースも留学先の選択肢としてチェックしてみてください。
<パース基本情報>
正式名称:Perth
人口:200万人(2021年時点)
面積:約6,400平方キロメートル
日本との時差:-1時間(パースのある西オーストラリア州ではサマータイム制をとっていないので1年を通して日本との時差が同じ)
パースは、オーストラリア大陸の3分の1の面積を占める西オーストラリア州の州都です。
西オーストラリア州は鉱物資源が豊富なため、資源の発掘ラッシュで大きく成長してきました。多くの金融機関がパースに拠点を持っており、金融センターとしても知られています。
パースは全体的に交通期間が発達していて中心部は高層ビルが立ち並んでいますが、非常に整備されていて清潔感があり、洗練された都会という雰囲気を醸しています。
また、パース中心部を流れる大きなスワン川は街の象徴であり、野鳥などの自然動物も見られることがあるなど、都会の中にもゆったりした空気が感じられます。
パースの気候は地中海性気候のため、年間を通して晴れの日が約70%と晴天率が高いのが特長です。夏は乾燥しているので蒸し暑い日本と比べて過ごしやすく、冬も10℃以下になることはあまりありません。
また、日本のように四季があり、季節ごとに変化する自然の街並みを楽しめるのはパースに長期滞在する最大のメリットの一つと言えます。
このように、パースは都会でありながらも自然も感じられる落ち着いた街で気候も穏やかなため、住みやすい都市として人気があります。
オーストラリアの主要都市の中でもパースの最大の特徴の一つは日本人の少なさ。シドニーやメルボルン、ブリスベン、ゴールドコーストなどの都市では日系のレストランやサービスが多く、日本語でもなんとか生活できてしまいます。
しかし、パースでは日本語表記が非常に少なく、日本語が通じる場所が極端に少ないので、英語でなんとかコミュニケーションをとらなければいけない場面に多々出くわします。生活しているうちに英語でのコミュニケーション力が鍛えられやすいと言えます。
慣れるまでや英語が上達するまでは辛い思いをすることもあるかもしれませんが、街の人は親切でフレンドリーな人が多いので、心が折れそうになっても人の優しさに救われることもあるでしょう。
パースのある西オーストラリア州には、オーストラリアを代表する自然美がたくさんあり、人気の観光地をたくさん訪れることができます。
パース市内にも大きな川や緑があり、ビーチへもアクセスがいいので、それほど遠出をしなくても自然を楽しむことは十分可能です。パース中心部からバスで15分ほどの高台にあるキングス・パークでは、美しいワイルドフラワーに囲まれながらのんびり過ごしている人々をよく見かけます。
こうしたパース市内や近郊の観光地には電車やバス、フェリーなどの公共交通機関で行くことができるので週末などに日帰り旅行をするのもいいでしょう。
しかし、せっかくパースに留学するのであれば、長期休みを利用して北や南へ車でロードトリップをするのもオススメです。
例えば、パースから北に車で約8時間のところにあるシャークベイは世界自然遺産に登録されており、この中の数々の美しいビーチはジュゴンやイルカの生息地となっています。タイミングや季節によってはこうした動物を生で見ることもできます。
他にも、一面ピンク色に染まったピンクレイクやダイナミックな渓谷が見られるカルバリー国立公園など、一生心に残るような絶景が西オーストラリア州にはあふれています。また、広大な自然の中で美しい夕日を見られるのはオーストラリア西側ならではのメリットです。
このような場所へは、シドニーやメルボルンからだとわざわざパースまで来てからさらに移動をしなければいけませんが、パースからだと比較的簡単に行くことができます。
パースは中心部のエリアでも静かで落ち着いているので、都会のごみごみした感じに疲れたり遊びなどの誘惑に流されたりすることが少なく、勉強に集中するには非常に整った環境と言えます。
また、パースは図書館も充実しています。パースには市立図書館と州立図書館という大きな図書館の他、公共の図書館が複数あります。綺麗な建物で学習スペースも充実しており、快適に利用することができます。
特に留学生でシェアハウスをしている人は、課題や試験期間などに集中して勉強に取り組みたくても、他のシェアメイトが電話をしていたり家に友達を連れてきたりして集中できない、といった問題はよく起きますが、そういったときにも図書館は留学生の強い味方になります。
さらに、パースには西オーストラリア大学やカーティン大学など有名な大学がある他、幅広い専門コースを提供しているカレッジや専門学校も多数あり、レベルの高い教育機関を選ぶことができます。
しっかりと自分のペースで勉強に集中したい、という人にとってパースは最適な留学先の一つでしょう。
パースはオーストラリア第四の都市として、ショッピングセンターや交通機関が発達した非常に便利な街です。
シドニーやメルボルンほどアジアンスーパーが多いわけではありませんが、不二マートやダイソーといった日系のお店がある他、オーストラリアの2大スーパーのWoolworthsやColesのアジアンコーナーでも基本的な日本の調味料などは購入することができます。
また、近年オーストラリアでも和食ブームが到来しており、日本食レストランや日本の食材は少しずつ手に入るようになってきています。日本から長期間離れて暮らしていると日本が急に恋しくなることはよくあるので、日本食が手に入りやすいというのは安心です。
その他にパースの生活が快適な理由として、公共交通機関では留学生でも学割が適用されます(6週間以上フルタイムの学生として学校に行くなどの条件有)。他の都市では海外からの留学生は学割適用外となることも多いため、ほぼ毎日支払う交通費を節約できるのはパース留学の大きなメリットでしょう。
パースの交通系ICカードとしてはSmart RiderというSuicaのようなものが普及しており、これを使えば切符を買うよりも10~20%安くなります。
また、市内には10~15分おきに無料バスが走っており、市内の広いエリアをカバーしていることから、パース市内の移動にはとても役に立ちます。
このように、パースでは非常に快適な生活環境が整っていますが、都会の喧騒を感じることはなく、ゆっくりとした時間が流れる洗練された街なので、心に余裕を持てるような落ち着いた留学生活が送れるでしょう。
留学先に日本人が多いというのはそれ自体が問題というわけではありませんが、クラスに日本人が多すぎて英語で話すのが恥ずかしいと感じることや、せっかく留学に来たのに日本人同士でつるんでしまって英語が上達しない、などのデメリットがあります。
さらに、日本人と一緒にいて心地よくて安心できる一方で自身の英語力アップにはマイナスになる、など留学先での日本人との関わり方というのは実は多くの留学生にとって悩みの種となることがあります。
そのため、日本人が比較的少ないパースではそうした問題に直面することがほぼないので英語力向上には恵まれた環境です。
また、パースにはヨーロッパや中東を中心とする世界の様々な地域からの留学生が集まっていて、地元のオーストラリア人だけでなくグローバルな友達作りがしやすいと言えます。このような地域からの留学生は英語のスピーキング力がとても高い人が多く、一緒に会話をすることはスピーキング練習にもいい刺激となるでしょう。
学校のアクティビティや国際交流イベントなどに積極的に参加して多様なバックグラウンドを持つ友達と交流することで、更にグローバル感覚やコミュニケーション力を向上させる機会が得られるでしょう。
語学学校のほか、専門学校や大学、大学院など幅広いレベルの教育機関があり、進路の選択肢が広いのもパース留学のメリットです。
ビジネスやIT、チャイルドケア、デザイン、ホスピタリティ、社会福祉などの人気コースはもちろん、海洋学、海事学、環境学といったコースも選ぶことができます。
特に西オーストラリア大学は、オーストラリアの名門大学の総称であるグループ・オブ・エイトの一つで、数多くのコースの中でも鉱物学、スポーツ関連、海洋学、農林学などは世界的に高い評価を得ています。
このようにパース留学では、語学学校に通って英語力アップに専念することもできますが、さらに長期的な進学計画を立てて専門的な知識やスキルの習得を目指したいという人にも向いています。
パース留学の他のメリットとして、パース市内から電車やバスで1時間以内のところにたくさんの美しいビーチがある点が挙げられます。
例えば、コテスロー・ビーチはパースで最も美しいビーチの一つで、穏やかな波にきめ細かいブロンドの砂が平和でのんびりとした雰囲気を醸しています。付近にはオシャレなビーチやカフェが並んでいて、透き通った青色の海を眺めながらカフェで友達とおしゃべりしたり、揚げたてのフィッシュアンドチップスを食べたりするのは、これぞまさにオーストラリアという贅沢な体験です。
また、オーストラリアでは基本的に公共の場所での飲酒が禁止されていますが、パース中心地から電車で50分ほどのところにあるベイザーズ・ビーチは、酒類の販売が許可されている珍しいビーチです。この小さな隠れ家的なビーチでオーストラリア産のビールやワインをのみながら友達とワイワイ過ごすのもオススメです。
その他にも、パース付近のビーチではさまざまなマリンスポーツができ、週末に日帰りでアクティビティを楽しむことも可能です。サーフィンやシュノーケリング、ダイビング、カヤックといったメジャーなマリンスポーツに加え、レイトン・ビーチでは風の強い日にはウィンドサーフィンやカイトサーフィンをする人も見られます。
パース留学では、このようにマリンスポーツを始めやすい環境にあることから、留学中に新たな趣味にチャレンジできるといったメリットもあります。
パースに長期滞在していると、オーストラリア特有の動物に出会える機会に恵まれます。
まずはなんといってもロットネスト島に生息するクオッカ。「世界一幸せな動物」と言われていて、口角が上がっていて常に微笑んでいるように見えます。直接クオッカに触れることは禁止されていますが、近づいても怖がって逃げることはあまりなく、うまく行けば可愛らしい笑顔のクオッカと一緒に記念撮影ができるかもしれません。
ロットネスト島はフリーマントルからフェリーで25分、パース市内から45~90分ほどで行くことができます。8月下旬~11月の間はホエールウォッチングも人気のアクティビティです。
その他に、西オーストラリア州にある数々の国立自然公園では、野生のハリモグラに出会えたり目的地までドライブしている間にカンガルーに出くわしたりするかもしれません。
また、パース市内から北へ車で1時間ほどのところにあるヤンチェップ国立公園では、敷地内にカンガルーが数十と生息しており、元気よく跳ね回る姿や母子がじゃれ合う様子、コアラがユーカリを食べている様子も見ることができます。
このようにパースでは、広大な大自然と、その大自然の中に生息するたくさんの種類の野生動物が見られるというメリットがあり、オーストラリアらしい貴重な体験をすることができます。
パース留学だからこそ実現しやすい特別な体験としては、オーストラリアの広大な土地を旅し、海や山、南十字星の見える満天の星空などの普段見られない絶景を眺めたり、手つかずの自然が広がる山や渓谷へ足を踏み入れたりと、まさに「大冒険」をすることができます。
パースから車で北に2時間半ほどのところにあるピナクルズでは、砂漠の中に林立する無数の奇岩群が不思議な光景を作り出しており、特に夕暮れ時には別世界のような雰囲気を味わうことができます。
更に北側のシャークベイエリアにあるシェル・ビーチでは、全長100km以上の海岸一面に砂ではなく貝殻が敷き詰められた珍しい景色を目にすることができます。真っ白に輝く小さくて可愛らしい貝殻が海と空の青さを引き立てており、思わず何枚も写真を撮ってしまうような絶景が広がっています。
そして、なによりこうした体験を留学中にできるというのがパース留学のメリットです。ホリデー期間にレンタカーを借りて、キャンプをしながら留学中に出会った国際色豊かな友達と素晴らしい旅ができたら一生ものの素晴らしい思い出ができるでしょう。
パースは発達した都会で基本的に不自由なく生活ができる環境が整っていますが、娯楽施設が少ないため、時に退屈に感じてしまう可能性もあるというのはデメリットです。
ほぼ毎週末どこかでイベントがあり、テーマパークやカラオケなどエンターテインメントが多いシドニーやゴールドコーストなどと比べると、パースの生活は刺激が足りないと感じる人もいるようです。
パースでは、アウトドアアクティビティやホームパーティーをしたり、ビーチや公園で家族や友人とバーベキューをしたりするのが一般的な休日の過ごし方です。
都会っ子には向いていないかもしれませんが、それでもこうした生活も、長く住めば住むほど好きになり、自分のペースでゆったりと生活ができるパースでの永住を目指すようになる人もいるほどです。
パースは「世界一孤立した都市」と言われるほどオーストラリアの他のどの主要都市よりも離れた位置にあります。
東側にはシドニーやゴールドコースト、ブリスベン、メルボルンなどたくさんの人気都市がありますが、パースからだとこれらの都市へ日帰りや1泊2日で旅行に行くのは容易ではありません。
オーストラリアのたくさんの都市を訪れたいと思っている人にとっては、パースからだと航空券代が高くなってしまうというデメリットがあります。
パース留学もしたいけど留学中にいろんな都市に行ってみたいという場合は、留学の前半はパース、後半は東側の都市に滞在、というような2都市滞在型の留学を計画するのもいいかもしれません。そうすれば、パースにいる間は西オーストラリア内を旅行し、東側に来た時に比較的アクセスのいい他都市へ訪れるということもできるでしょう。
パース留学のデメリットとしては他に、仕事探しの難しさが挙げられます。パースは発達した都市とはいえ、レストランやカフェなど、留学生が就きやすい仕事の求人がそれほど多いわけではありません。
さらに、留学生の中でもパースに多いヨーロッパや中東からの留学生はスピーキング力が基本的に高く、こうした人たちの競争の中から仕事を勝ち抜くにはかなりの英語力やスキルが求められます。
また、オフィスの数もシドニーやメルボルンよりはるかに少なく、パースでの企業就職を目指すのは非常に厳しいと言われています。大学や大学卒業後に卒業生ビザを取得してオフィスワークを経験したいという人は、日系の企業が多く、日本人であることを活かして仕事を見つけやすいシドニーやメルボルンの方が向いているかもしれません。
しかし、パースにはファームの求人が多く、セカンドやサードワーキングホリデービザを取得したい人にとっては仕事が見つけやすく有利と言えます。他都市と比べて給料も比較的高いため、しっかりと稼ぎたい人にも魅力的です。
オーストラリア英語といえばアメリカ英語やイギリス英語とはまた違った特徴があり、オーストラリア訛りと呼ばれますが、オーストラリア内でも西オーストラリア州の地域ではこの訛りが強いと言われています。
そのため、留学当初は慣れるまでに聞き取りに苦労する人も多いようです。特にパースから郊外に離れたところだとクセが強く、英語に慣れてきた人でも何度も聞き返してしまうということもあります。
しかし、語学学校の先生は基本的に訛りの英語で授業をしてくれますので、パースに留学をしたら自分の英語が訛ってしまうのではなどと心配をする必要はありません。
この記事ではパース留学について、パース留学だからこそできることやメリット・デメリットをご紹介してきましたが、いかがでしたか。
オーストラリア留学と聞いてパースを一番に思い浮かべる人は少ないかもしれませんが、パースは世界一住みやすい都市ランキングで常連となるほど人気の都市で、日本人にとっては穴場のような都市です。
都会でありながらも自然環境もあり、落ち着いた雰囲気は留学生にとっても勉強に集中しやすい環境ですし、教育のレベルやコースの選択肢も他の都市に劣らないくらい魅力があります。
落ち着いた環境で自分のペースで勉強に取り組みたい人、日本人の少ないところで英語漬けの生活をしたい人、空いた時間にはオーストラリアの大自然やアウトドアアクティビティを満喫したい人などに、パースはぴったりの留学先でしょう。
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