オーストラリアの専門学校の中には、ワーキングホリデービザでも国内で働ける資格が取得できるコースがあるのをご存知ですか?
日本でアルバイトを含めた医療関連の就労経験があり、将来海外でも働きたいと考えている方におすすめなのが、短期間でアシスタントナース(看護助手)の資格を取得できるコース。日本での経験を活かしながら、ワーキングホリデー中の期間でもアシスタントナースとして働ける資格が取得できて、実習を含めたオーストラリア国内での医療現場や介護施設で働くことができる充実したコースです。
今回は、そんなアシスタントナースを目指してオーストラリアにワーキングホリデービザで留学し、現在ノースシドニーにある専門学校「Charter Australia」で絶賛勉強&実習中のワーキングホリデーの日本人留学生3名に突撃インタビュー! 学校や授業について、オーストラリア生活についてなど、現地でしかわからない感想まで赤裸々に語っていただきました。
アシスタントナースを目指すHonokaさん、Kannaさん、Hinokiさんは、オーストラリアの学校に通いながら毎日どのように過ごしているのでしょうか?
Picture: ©︎Charter Australia
「Charter Australia」は2005年に創立された、ノースシドニー駅から徒歩3分のところにある専門学校。2011年に国のVET規制当局法に基づき、オーストラリア技能品質局(ASQA)によってオーストラリア留学生のための専門学校として登録されています。
そのため、国内外の学生に向けた短期間かつ少人数グループで受講できるアシスタントナースや介護の資格取得コースを設けていて、それぞれの業界における専門講師が各分野のクラスを担当し、民間部門、非営利団体、中小企業、政府機関と協力することで座学から実習まで手厚い教育を提供しています。
大きな特徴は、日本での看護経験を海外で活用するために、ワーキングホリデービザのみでの専門資格の取得も可能なところ。アシスタントナースや介護など医療に特化したコースでは、最短1年という短期間でコースの資格を取得できるため、日本での経験が無駄になりません。日本人スタッフも在籍しているので、日豪の医療の違いをくまなく学べます。
「Charter Australia」で、HonokaさんとKannaさん、Hinokiさんが通うコースはこんなところ!
英語+資格コースのCertificate III in Health Services Assistance Assisting in nursing work in acute care(ホスピタルストリーム)では、オーストラリア国内の病院や高齢者施設でのアシスタントナース(看護助手)のスキルを学べます。
アシスタンナースの主な仕事は、患者のケアと緊急の健康状態への対応、看護師をサポートなど。オーストラリアの医療現場で即戦力となるためのスキルを学習していきます。コースには地元の医療施設での実習が含まれ、正看護師から指示を受けて実際に働くこともあります。
医療現場であることから使用する英語も専門的で、ハードではありますが、将来国際的な医療現場で働きたいと志している方には最適でしょう。アシスタントナースはもちろん、ヘルスサービスアシスタントや在宅ケアワーカーを目指す人にもおすすめ。
移民国家のオーストラリアということに加えて、クラスでも医療現場でも多国籍の生徒や教師、患者と触れ合う機会があるため、多様な価値観や倫理観に触れられることもポイント。学習期間は約1年間(4ターム)、18歳以上でかつIELTS5.5相当の英語力が必要です。
英語+資格コースのCertificate III in Individual Support Ageing, Home and Community(エイジドケアストリーム)では、上記のホスピタルストリームよりも高齢者のケアに重点を置いたアシスタントナースのスキルが学べます。
エイジドケアのアシスタントナースの主な仕事は、高齢化や障がい者またはその他の理由でサポートを必要としている方を対象とした支援とサポート。コースには地元の医療施設での実習が含まれ、日常生活の英語力で同じレベルのスタッフと一緒に進めるため、ペアで助け合いながら実習を進められるのが大きなポイント。
支援を必要とする方への日常サポートが主となるため、多国籍の患者と関わる機会も多くあります。アシスタントナースはもちろん、介護施設のケアワーカー、在宅ケアワーカーを目指す人にもおすすめ。学習期間は約半年間( 2ターム)か約1年間(4ターム)、18歳以上かつIELTS5.5相当の英語力が必要です。
それでは、早速Honokaさん、Kannaさん、Hinokiさんに、ホスピタルストリームと介護ストリームの様子を伺ってみましょう!
Honokaさん
「月〜木曜日の医療英語授業では、テキストに沿って4技能の勉強をします。医療に関連する討論や話し合い、IELTSに関連したスピーキングやライティングもあります。私は講師に個人的にお願いして、IELTSのライティングの添削もしていただきました。
毎週木曜日にはモーニングティーの時間が設けられていて、みんなでパンやドーナツ、フルーツなどを食べながら交流の時間を持つことができました。
また、金〜土曜日の専門授業では、授業前に一人一人レッスンと呼ばれる課題を受け、その結果をもとに授業が進められます。実際の臨床現場はどんな状況なのか、など講師の経験も交えて説明がされるため、とても分かりやすいです。その後、タスクと呼ばれる課題を提出しますが、授業中に考え方のヒントが出されるのでそれほど難しくはありません」
Kannaさん、Hinokiさん
「月〜木曜日の医療英語授業は15時までなので、アルバイトをいている人でも授業後に仕事へ向かうことができます。また、金〜土曜日の専門授業では課題が出たり、3週間の介護施設での実習もあります」
Honokaさん
「就職サポートでは、CVやレジュメの書き方を無料で丁寧に教えてくださるだけでなく、添削までしていただけます。まだ卒業前なので就職サポートは受けていませんが、就職先の紹介もあるそうです。日本人スタッフの方には授業や実習に関する不安や疑問をたくさん聞いていただきました」
Kannaさん
「学校で何か困った時のレスポンスが速く、日本人スタッフだけでなく他のスタッフの方もとても感じがいいです。私書箱を利用できたり、授業や学校のことで改善点があれば、きちんと話を聞いてくださいます」
Hinokiさん
「医療英語の授業が多く学費を3回に分けて支払いますが、その分フォローが手厚く日常英会話も教えていただけます」
Honokaさん
「オーストラリアで仕事を見つけられるかどうか、の点です。日本ではアルバイトを含めた看護師や病院関連の就労経験しかなく、経験重視とされるオーストラリアに対して不安がありましたが、渡豪して3週間目には無事に仕事を見つけることができました。
また、授業についていけるかどうかも心配でした。IELTS 5.5レベルが入学条件と聞いていて、私はギリギリのレベルで入学したのですが、講師の方々が優しく丁寧に教えてくださったので、なんとか授業にもついていけました」
Kannaさん
「自分の英語が本当に通じるかどうか心配ではありましたが、待って待ってようやく実現できたワーキングホリデーだったので、楽しみのほうが大きかったです」
Hinokiさん
「不安に思うほど考える時間がありませんでした。とにかく早くオーストラリアへ行きたい一心で準備をしていました。コロナ禍で散々待った時間があるので、嬉しい気持ちのほうが大きかったです」
Honokaさん
「医療用語や略語に慣れるまでは辞書が手放せず、短い文を読むにも時間がかかっていましたが、今では単語も覚えてきて少し辞書を使う頻度が減ってきました。それから、日本で英語を勉強しているとアメリカ英語を耳にすることが多いと思うのですが、オーストラリアは移民の国なので、講師の方々も出身がまちまちです。ネパールやベトナムなど馴染みのないアクセントに慣れるまでは少し大変でした」
Kannaさん、Hinokiさん
「そもそもの英語の基礎力が低すぎて、最初は本当にクラスメイトについていくだけで必死でした」
Honokaさん
「オーストラリアのアルバイトの日本食レストランでは、アルバイトでも有給があり、消化されない内にアルバイトを辞める場合、その残った有給を買い取るというシステムがあります。日本の職場環境とは大きく違うところかと思います。
また、オーストラリアは物価がとても高く、スーパーでも卵やお肉が高くて買えないため、日本にいた時と食生活が大きく変わりました。物価が高い分アルバイトでも給与は高いのですが、学校にも通っているため収入が十分とは言い難いです」
Hinokiさん、Kannaさん
「仕事が終わると、即座に帰宅できます。残業はありません。実習でも基本的にゆるく、ストレスがありません。毎朝モーニングティータイムがあって、みんな手をとめて休憩します。こんな余裕は日本にはありません。張り詰めた日本の病院を経験した身からすると「こんなんでいいの?」と思えるのんびりさ。
精神的ストレスがないからか、一緒に働く看護師の方々も皆さん優しいです。あまり英語ができなくても全員でサポートしてくれますし、英語が聞き取れない時にはゆっくりと話してくれます。
また、患者さんの介助入浴の方法が日本と違ってお風呂に浸かる習慣がないので、シャワーであっという間に終わります。むしろ介助をする側の負担を軽減するために機械でやる作業が多いです。ただ、さまざまな人種の患者さんがいるので、食事の内容や習慣に対してケアしていく必要があるのは大変です。
一番驚いたのは、手袋について。日本だとこまめに手袋を替えて対応していくのに対し、オーストラリアではそう頻繁に手袋を替えません。エプロンをしている看護師も少ないことにも、カルチャーショックを受けました」
Kannaさん
「自分の選択した介護ストリームの英語授業に、日本人留学生しかいなかったことです。専門授業には他国の留学生もいますが、英語授業は日本人だけ。ただ、日本人同士だからこそ英語のわからない点も支え合って乗り越えられた気がします」
Hinokiさん
「介護ストリームの英語授業は医療英語オンリーで、基礎英語が一切学べなかったことに驚きました。他には、シェアハウスが見つかりにくく、物価も高いので最初は苦労しました。ただ、今は時給が高いこともあり気にならなくなりました」
Honokaさん
「とにかく英語を勉強してくることだと思います。私はIELTS 5.5まで英語力をつけてから渡豪しましたが、もっと英語を伸ばしてから来くれば良かった、と後悔の連続でした。学校では英語があまりできなくても講師陣が丁寧に教えてくださりますが、日常生活の面で英語ができれば、もっと選択肢が増えるのに…と思うことがあったので、アドバイスとさせていただきます」
Kannaさん、Hinokiさん
「基礎英語を真剣に勉強しておいた方がいいです。「学校の英語力テストに受かったから入学申請できるし大丈夫」は通用しません…医療現場で使う専門英語はレベルが違うので、早くから取り組んでいくことをお勧めします。
また、コースの最初から集中して授業が続くため、アルバイトをしている余裕がなく、日本の貯金を切り崩していました。もう少し貯めてくれば…と後悔したので、貯金も大事です。
最初は色々なことが初めてなので、圧倒されてしまい、精神的に落ち込むことも。ですが、授業には必ずついていけるようになりますし、クラスメイトと助け合っていけることもあるので、心配しすぎず一歩を踏み出してほしいです」
ホスピタルストリームや介護ストリームなど、短期間でアシスタントナースの資格も取得できる本格的な専門学校「Charter Australia」と、そこに通う3人の日本人留学生。皆さん生き生きとして、現実と理想のギャップに驚きながらも、オーストラリアで国際的なアシスタントナースを目指して奮闘しています。
渡豪前には実際のオーストラリア生活や学校のことに関するさまざまな疑問や不安がつきもの。オーストラリア現地の学校スタッフは、誰よりもオーストラリア留学生の日々や教育現場の現状を把握しています。インターネット上の情報や口伝ての印象だけを信じずに、希望する学校の担当者や留学エージェントを通して、まずは正確な情報と明確なプランを準備していきましょう!
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担当:Chika
電話:(02) 9268 0933
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メール:chika@study-au.com
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