オーストラリアはエスプレッソマシーンで淹れるイタリア式のコーヒーを好むコーヒー大国で、カフェでは多くのバリスタが活躍しています。
オーストラリアのバリスタのスキルは世界トップレベルといわれ、バリスタの勉強をするには非常に恵まれた環境です。
この記事では、オーストラリアにバリスタ留学する方法や費用、学校選びや資格の取り方について詳しく解説しています。
バリスタの資格を取りたい、バリスタになってカフェで働きたいという方は、ぜひ最後までお読みください。
ここでは、バリスタの仕事内容やなぜオーストラリアがコーヒー大国となったのかを紹介します。
バリスタとは、元々はイタリア語でバーで働くバーテンダーを意味する言葉でしたが、現在はコーヒーに関する専門知識と技術を持ち、お店でコーヒーを提供する人のことを指します。
エスプレッソマシーンで入れるコーヒーの味はバリスタによって決まるといって過言ではなく、カフェではバリスタは重要なポジションを担っています。
ただコーヒーを淹れることだけが、バリスタの仕事ではありません。
お客さんの好みを聞いたり、季節によって最高のコーヒーを提案したりとお客さんとのコミュニケーションスキルもバリスタには必要不可欠です。
接客スキルが高いバリスタには顧客がつき、お店の売り上げを左右するほどの影響力を持っています。
オーストラリア人のコーヒーの年間消費量は世界的に見ても上位に入るほどで、コーヒーを愛飲する文化が浸透しています。
シドニー・ブリスベン・メルボルンなどの都市部では、数えきれないほどのカフェがありコーヒーを片手に出勤する姿が多く見られます。
特に、メルボルンには多くのカフェが立ち並び、オーストラリアのカフェ文化の中心地として有名です。
また、大都会シドニーにはおしゃれで洗練されたカフェが多く、一日中多くの人で賑わいます。
オーストラリアがイギリス領となってから紅茶が主流でしたが、1980代以降ヨーロッパからの移民、特にイタリア系の移民が増え、エスプレッソマシンが持ち込こまれると瞬く間にコーヒー文化が広まりました。
コーヒー文化が広まるにつれ、カフェの競争も激化し、優秀なカフェしか残れない構造ができあがりました。
イタリア式のコーヒーを好むオーストラリアでは、あのスターバックスさえ生き残れず2014年に撤退するほど激しい競争が繰り広げられています。
そんな激しい競争を勝ち抜いてきたカフェやカフェで働くバリスタのレベルは高く、世界一と称されています。
バリスタ育成に力を入れているオーストラリアでは、バリスタコースを終了するとバリスタ資格として政府または学校が発行する証明書がもらえます。
バリスタコースは、数時間の講習を受けただけで資格が取れるものから数週間かけて学ぶものまでさまざまです。
コーヒーの知識や淹れ方だけでなく機材の使い方や清掃法、接客に必要な英語や接客スキルなどが学べます。
コースによっては、実際のカフェでインターシップをしたり、仕事探しのサポートがあるものまであります。
自分のスキルに応じたコースを受講し、バリスタとして働けるスキルと英語力を身につけましょう。
参考:CBD College
オーストラリアでバリスタ資格の取得をおすすめするのには、バリスタの需要が高い、バリスタの給料が高い、永住権が取れる可能性がある、最短1日で資格が取れるという4つの理由があります。
バリスタが淹れるコーヒーが人気のオーストラリアでは、バリスタは需要がある職種です。
特に、人口の多いシドニーや2,000軒ものカフェがあるメルボルンでは求人が頻繁に出されます。
オーストラリア国内には、バリスタになる人材を育てるためにバリスタ養成コースを開講する語学学校も多数あります。
バリスタ養成コースで資格を取れば、地元のカフェやレストランで働けるチャンスが広がるでしょう。
オーストラリアのバリスタの年収を調べると平均で約530万円(※)、経験豊富なバリスタとなると年収は660万円以上にもなります。
日本のバリスタの平均給料が約384万円なのと比べると、いかにオーストラリアのバリスタの給料が高いかがわかります。
とはいえ、日本人が高時給の地元のカフェでいきなりバリスタとして働くのは難しいのが現実です。
まずは学校に通ってバリスタ資格を取り、地道に練習しながらバリスタのポジションを狙うというのが、バリスタの仕事を得るポイントとなります。
※2023年6月の豪ドル円レート(1ドル = 96円)で計算
人手不足を移民で補おうと考えているオーストラリアでは、需要があるが人手が足りていない職業に就いている人に優先的に永住権を与える措置をとっています。
そのため、永住権を取得するにはMLTSSL(中長期戦略技能リスト)やROL(地域職業リスト)に載っている職業に就くことが必須です。
残念ながらバリスタはこれらのリストには載っていません。
しかし、州よりも小さい地域レベルの職業リストに載っていることがあります。
永住権が取れる職業リストにバリスタが記載されている地域を見つけ、そこで働くと永住権を獲得できる可能性が高まります。
バリスタ資格が取れるコースの中には、1日数時間の講習を受けるだけで資格が取れるコースもあります。
コース料金は約200豪ドル(約20,000円)で、数週間通学するコースに比べると資格取得にかかる費用を10分の1程度に抑えられます。
バリスタやカフェで働いていた経験があれば、1日講習で資格を取りすぐに仕事探しを開始できるでしょう。
ただ、講習の内容は基礎的なもので、未経験者の場合は1日の講習を受けただけで仕事を見つけるのは難しいかもしれません。
自分の経験やスキルに合わせたコースを選びましょう。
参考:Barista Basics Coffee Academy
オーストラリアのバリスタ留学で資格を取得する方法は、語学学校のバリスタコースを受講する、もしくは、1日集中トレーニングに参加する方法があります。
未経験者がバリスタ資格を取るには、オーストラリアの語学学校が開講するバリスタコースを受講するのが最適です。
語学学校のバリスタコースは4〜5週間ものが多く、費用は入学金と教材費合わせて2,400豪ドル程度かかります。
バリスタになるには、コーヒーに関する知識だけでなく、お客さんの注文に対応するための高度な英語力も必要です。
語学学校では接客に必要な英語はもちろん、実習練習を繰り返すことで高い接客スキルを身につけられます。
語学学校でしっかりと専門知識・英語力・接客スキルを身につければ、カフェに就職できる可能性が高まります。
日本でバリスタやカフェの店員を経験したことがある方は、バリスタ資格が1日で取れる集中トレーニングを受講するのがおすすめです。
費用は約200豪ドル(約20,000円)と語学学校のバリスタコースより安価です。
1日トレーニングでは、コーヒー豆の選択と挽き方、エスプレッソの抽出方法と品質管理、エスプレッソ器具の洗浄方法などを学びます。
内容は基礎的なものが多いため、より詳しく勉強したい方には語学学校が開講するコースの受講をおすすめします。
参考:Barista Basics Coffee Academy
バリスタ資格を取得するには、集中プログラムに参加するのも1つの方法です。
BROWNS Englishのバリスタ育成5週間コースでは、コーヒーの作り方やラテアートなどの実践練習以外に、ホスピタリティ業界特有の英語を学ぶ授業や面接の練習などの座学もあります。
1日5時間みっちりとコーヒーを淹れる技術や接客に特化した英語を学べるため、バリスタとして着実にスキルアップできるでしょう。
Universal Englishの4週間マスターバリスタコースでは、校内のカフェを使い実践的なトレーニングを中心に授業が行われます。
コース終了後には実際のカフェで働くインターシップ制度があり、そのまま地元のカフェへ就職する人も少なくありません。
バリスタに特化した履歴書の作り方や仕事探しのサポートもしてもらえるので、カフェで働ける可能性が大きく広がるでしょう。
オーストラリアは全国的にカフェ文化が根付いている国ですが、カフェ文化を代表する街といえばメルボルンです。
メルボルンには2,000軒以上の個人経営のカフェがあり、バリスタのレベルが非常に高い街です。
オーストラリアのカフェ文化の火付け役となったシドニーも負けてはいません。
シドニーには、日本のコンビニに匹敵するほどのカフェがあるといわれ、平日の朝は出勤する前にコーヒーを買おうとする人たちで賑わっています。
ブリスベンやゴールドコーストでもカフェは人気で、コーヒー以外にフードも充実しているお店が多数あります。
この4都市はカフェが多いというだけではなく、バリスタ養成コースを開講している学校がいくつもあり、バリスタになるための環境が整っているといっても過言ではないでしょう。
ここでは、オーストラリアでバリスタ留学できる語学学校とおすすめする理由をあわせて紹介します。
ロケーション | ブリスベン・ゴールドコースト |
日本人比率 | 12~14% |
公式HP | https://brownsenglish.edu.au/ |
BROWNS Englishは、一般英語コース・進学英語コースなどの英語コースの他に有給インターシップ・ボランティアプログラムなどさまざまなコースがある学校です。
大人気のバリスタコースでは、ホスピタリティ業界特有の英語を学ぶ時間が週20時間もあり、接客で使う英語力がしっかり身につくでしょう。
実技ではコーヒーの淹れ方だけでなく、水出しコーヒーや紅茶の淹れ方、責任ある酒類の取り扱い、トレイサービスなども学びます。
また、週に1度実施されるジョブズクラブでは英語での面接や履歴書の書き方を学べるので、仕事探しに不安がある方でも安心です。
ロケーション | メルボルン |
日本人比率 | 6~9% |
公式HP | https://www.uit.edu.au/ |
Universal English(UE)は、ハイレベルな英語力を身につけられる私立専門学校です。
バリスタコースは実習や体験をメインに進められ、地元カフェへの就職率は90%以上を誇っています。
豆の種類やコーヒーの淹れ方などの基礎知識の学習はもちろん、メルボルン近郊の一流カフェを巡るツアーや焙煎工場見学などの体験学習もあります。
さらに、学校内のカフェで働き実務経験を積むことも可能です。
バリスタコースの中には、以下のように期間や学べる内容の違うクラスを選択できます。
クラス名 | 期間 | 内容 |
バリスタ・マスターコース | 4週間 | 実習/職場体験中心の実践型コース |
Barista Plus+ (バリスタ・プラス) |
4週間 | バリスタ・マスターコースに加えてビジネス・メディア・発音矯正の選択制クラスの中から選んで受講できる |
バリスタ3日間集中コース | 3日 | バリスタとして必要な基礎的知識を習得するためのコース |
他にも、4週間のバリスタコースを修了した方がチャレンジできる、3週間のカフェインターンシップも提供しています。
インターンシップ費として約2万円かかりますが、学校提携のカフェのマネージャーと面接して合格できた方だけが、本場の一流カフェで実践経験を積める貴重な機会です。
UEのバリスタコースで学べば、未経験者からでも自信を持ってバリスタとして働けるようになるでしょう。
ロケーション | シドニー |
日本人比率 | 5%以下 |
公式HP | http://www.sbta.com.au/ |
SBTAは、ビジネス・ホスピタリティ・ツーリズム・アカウンティング・クッカリーなどさまざまな分野が学べる学校です。
在校生は約900名と規模が大きいにも関わらず日本人比率は5%以下のため、集中して英語を学びたい方に最適です。
SBTAでは、ホスピタリティコースの一環としてバリスタのスキルを学びます。
エスプレッソコーヒーの準備・提供はもちろん、顧客への対応や食品の安全性確保の方法まで自身がバリスタとして働くときに必要なことを一貫して勉強できるのが特徴です。
また、ホスピタリティコースでは、バリスタとしての知識だけでなく運営やマネジメントなど幅広い分野が学べます。
コース修了後に受ける宿泊施設や飲食店などのホスピタリティ施設での実習もプログラムに含まれます。
就職先はカフェに限らずレストランやホテルなども含まれ、幅広い知識を身につけ仕事の選択肢の幅を広げたい方におすすめです。
ロケーション | ブリズベン・シドニー・メルボルン |
日本人比率 | 約15% |
公式HP | https://www.ilsc.com/brisbane |
ILSCは、入学後のクラス替えやコース替えの自由度が高く、自分の興味に合わせて学べます。
学校内と学校周辺の1ブロック圏内での母国語禁止という厳しいルールがあり、英語漬けの環境で学びたい方におすすめです。
ILSCにはCafe Work Skills Classというプログラムがあり、コーヒーの作り方を学び校内のカフェで生徒に提供するという実習が行われます。
Cafe Work Skills Classは英語コースに追加できるため、英語とバリスタ両方のスキルアップが可能です。
ロケーション | メルボルン |
日本人比率 | 7% |
公式HP | https://exploreenglish.edu.au/ |
Explore Englishは在校生180名と小規模ですが、その分生徒と先生の距離が近くアットホームな雰囲気の学校です。
Explore Englishでは、毎週開催されるバリスタショートコースが人気です。
バリスタショートコースでは、コーヒーの種類や歴史、ミルクの割合などバリスタの基礎知識を3時間の講習で学びます。
コース受講後には修了証が発行されるだけでなく、受講者は校内で何回でも練習できるので着実にスキルを身につけたい方におすすめです。
オーストラリアでバリスタとして働くカフェやレストランを探す方法には、留学エージェントにサポートしてもらう、求人サイトで探す、履歴書を持参する、知人から紹介してもらうという方法があります。
バリスタとして働くカフェやレストランを探す最適な方法は、留学エージェントに仕事探しをサポートしてもらうことです。
オーストラリアの留学エージェントタビケン留学では、バリスタとして働きたいという夢を叶えるために仕事探しのサポートを行っています。
仕事探しのサポート以外にも、バリスタ留学できる学校の紹介や入学手続きの代行も可能です。
バリスタ留学したいけど何から始めれば良いかわからない、仕事探しに不安がある方は、ぜひタビケン留学へご相談ください。
※タビケン留学では仕事の紹介・斡旋は実施しておりません
バリスタの募集は、求人サイトにも掲載されています。
「CHEERS」「日豪プレス」「Jams.TV」は日本人向けサイトなので、英語に自信がない方でも求人が検索できます。
地元のカフェやレストランで働きたいと思っている方は、英語サイトでオーストラリア人も使っている「Seek」「indeed」「Adzuna」で検索してみましょう。
英語サイトでの応募は難易度も倍率も高くなりますが、高時給の仕事を見つけるチャンスが広がります。
オーストラリアの仕事探しでは、履歴書を持参しオーナーに直接交渉する方法も一般的です。
働きたいと思ったカフェやレストランがあれば、履歴書を渡し、コーヒーの作り方やサービスのスキルなどを実際にチェックしてもらえる(トライアルを受けられる)か聞いてみましょう。
採用枠があり、バリスタとしてのスキルが十分なら即採用されますが、何十枚履歴書を配っても決まらないこともあります。
ただ、インターネットからの応募より人柄を理解してもらいやすく、合否の判断も早いため、積極的にチャレンジしてみましょう。
人との繋がりを重視するオーストラリアでは、知人からの紹介も仕事探しの1つの手です。
知人からの紹介であれば職場の状況や給料が事前に把握でき、知人を通しての信頼もあるため、採用される可能性が高まります。
仕事の紹介をもらうには、まずは知人へのアピールが大切です。
語学学校でできた友人やシェアメイト、ホストファミリーなど知っている人には、仕事探しをしていると積極的にアピールしておきましょう。
オーストラリアへバリスタ留学するには、学生ビザまたはワーキングホリデービザが必要です。
ここでは、それぞれのビザ申請の流れと費用を紹介します。
現地でも通用するバリスタになるため知識や英語力を身につけたいなら、学生ビザ(Subclass 500)を取得し語学学校に通うのがおすすめです。
語学学校が開講しているバリスタコースでは、コーヒーの専門知識やマシンの使い方、接客に使う特有の英語などがしっかりと学べます。
しかも、オーストラリアでは2週間で40時間という制限があるものの学生ビザでも働けます。(2023年7月からは48時間に変更されます)
学生ビザは、オーストラリア政府の公式HPからオンライン申請が可能です。
オーストラリア政府の公式HPでImmiAccountを作成したら、必要書類をアップロードし、最後にビザ申請料の650豪ドル(約62,000円)を支払います。
学生ビザの承認書は最短即日発行されますが、場合によっては1ヶ月程度かかることもあるので、余裕を持って申請しましょう。
すぐにでも働きたいという方には、ワーキングホリデービザ(Subclass 417)の取得もおすすめです。
ワーホリビザでは時間の制限なく働けます。
最大17週間の就学も認められているため、英語力を身につけたり、バリスタのスキルアップのために学校に通うことも可能です。
手続きはImmiAccountを作成し、必要書類をアップロードして、ワーホリビザの申請料は510豪ドル(約49,000円)を支払います。
ワーホリビザの申請は、31歳の誕生日の前日までと決められているので、期限が迫っている方は早めに準備しましょう。
コーヒー文化が発達しているオーストラリアは、バリスタ留学をするのに最適な場所です。
特に、シドニーやメルボルンには良質なカフェが多数ありバリスタ育成にも力を入れています。
バリスタ資格を取るには、数時間の講習を受けるものから数週間学校に通うものまでさまざまなコースがあります。
留学エージェントタビケン留学では、バリスタになりたいという方のために最適な専門学校・TAFEの選定や短期集中のバリスタ研修紹介のサポート行っています。
バリスタ留学をしてみたいという方は、気軽にタビケン留学へお問い合わせください。
※弊社は2023年6月よりサービス名を「Morrow World」→「タビケン留学」に変更しました
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会社名 | 株式会社Morrow World |
所在地 | Suite 605,Level 6 /68-70 Dixon Street, Sydney NSW 2000, Australia |
電話 | 0401 713 952(日本語対応 担当:ヨシ) |
メール | info@morrow-world.com |
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