豊かな自然が溢れるオーストラリアは観光地としてだけでなく、ワーキングホリデーの渡航先としても高い人気を誇る国です。
日本と比肩するほど治安が良く、アルバイトの最低賃金も日本より高いため、ワーホリで滞在している間でも快適に過ごしながらお金も稼げます。
しかし、渡航するにあたって、具体的にどのような準備や手続きが必要なのか、よくわからない方も多いのではないでしょうか。
今回はオーストラリアでワーホリをしたい方向けに、ビザの申請の流れや、渡航までの準備についてご紹介します。
滞在先で快適に過ごすための便利アイテムや、ワーホリの心構えについても取り上げるため、ぜひ最後までご覧ください。
ワーキングホリデーの計画の立て方、ビザの申請方法などについてご紹介します。
ワーキングホリデーを成功させるためには、渡航前に入念な準備を行うことが必須です。それぞれチェックしていきましょう。
まずは、なぜ自分がワーホリをしたいのかを明確にしておきましょう。
目的を持てばワーホリ中の過ごし方を真剣に考えるだけでなく、目標達成のために具体的な目標を立てやすくなります。
一方で目的のないワーホリは、ただ時間とお金を浪費する可能性が高いです。
参考までに、いくつか目的の例を紹介します。
ハードルが高い目標を立てる必要はないので、自分が達成できる範囲で考えてください。
ワーホリにありがちな問題が、渡航前の英語の勉強を後回しにしてしまうケースです。
「現地で勉強すればいいや」と思っていても、実際は現地でも英語の勉強をしない方が多いです。
英語力は現地で買い物をしたり、出会った人と仲良くなったりする中では必要であり、ワーホリ生活の楽しさや充実感に直結します。
また、仕事を探す上でも一定の英語力がないと雇ってもらえない求人が多く、働ける仕事の幅も限られてしまうでしょう。
渡航前には、最低でも高校の英語の学習範囲までは網羅するようにしてください。
高校卒業レベルの英語力は英検で換算すると2級、TOEICで換算すると600点以上になります。
ワーホリでオーストラリアへ行くためには、パスポートとビザが必要です。
この2つはワーホリに行く意思を固めたタイミングで、できるだけ早く申請するようにしましょう。
特にビザは、揃えるべき書類や煩雑な手続きが多く、ビザの申請に慣れていない多くの方は手こずります。
できるだけ余裕を持って申請を終え、残りの時間を語学学習や渡航の準備に回しましょう。
留学エージェントのタビケン留学ならパスポートやビザの煩雑な手続きのサポートに加えて、あなたの希望に合った語学学校の紹介も可能です。
もし一人で申請するのが面倒だと感じる方もぜひ一度相談ください。
パスポート申請の基本的な流れは、以下の通りです。
まず、パスポートを申請する際は、事前に以下の書類を揃えておきましょう。
書類を揃えたら、住民登録をしている都道府県のパスポート申請窓口でパスポートの申請をしてください。
18歳未満の方がパスポートの申請をする場合、申請書の裏面にある「法定代理人署名」に親権者、または後見人にサインが必要になるため、忘れずに記載しましょう。
また、パスポート申請書は本人以外による代理提出も可能ですが、その場合は代理人も自身の身分を証明できる本人確認書類が必要になるため、注意してください。
パスポートは申請を終えてから1週間ほどで受け取り可能になります。
受領をする際は、パスポート申請の際に渡される受領票と手数料を忘れずに持ってきてください。
パスポートの発行にかかる手数料は、申請者の年齢やパスポートの種類によって異なります。
種類と年齢の組み合わせによる手数料の違いは、以下の通りです。
パスポートの種類と年齢の組み合わせ | 発給申請にかかる合計金額 |
10年間有効なパスポート(20歳以上) | 16,000円 |
5年間有効なパスポート(12歳以上) | 11,000円 |
5年間有効なパスポート(12歳未満) | 6,000円 |
なお、過去5年以内に申請した前回旅券が未交付失効した場合には、費用が割増になるので注意してください。
オーストラリアでワーキングホリデーをする際は、Subclass 417と呼ばれるビザを申請しましょう。
ただし、オーストラリアのワーホリビザの申請にはクリアすべき条件がいくつかあります。
以下でワーホリビザの申請条件や費用、期間について記載しているので、ぜひご覧ください。
オーストラリアのワーホリビザを申請する条件は、以下の通りです。
年齢 | 18歳以上31歳未満 |
国籍 | 日本など約20ヶ国 |
利用方法 | オーストラリア国外からオンラインで申し込む |
残高証明 | オーストラリア滞在中に必要なお金(約46万円)に加え、帰国時に必要な費用がある |
健康状態 | 最低限の健康状態(ビザ申請時に審査される場合がある) |
保険 | OVHC(海外訪問者健康保険)への加入 |
その他 | ・犯罪歴がない ・性犯罪歴がない ・扶養家族と一緒に入国しない |
これらはあくまで基本となる条件で、ワーホリの審査過程で追加情報や必要な書類が増える場合もあります。
また、ワーホリビザには年齢制限があり、ビザの取得後は31歳になるまでにオーストラリアへ渡航しなければなりません。
ただし、31歳になってもビザ取得から1年以内であれば、問題なくワーホリビザでの渡航可能です。
オーストラリアに限らず、ワーホリビザを申請する際には510豪ドルの手数料がかかります。
日本円に換算すると約49,000円です。
ただし、豪ドルのレートによってワーホリビザの日本円での価格は変動するため、あくまで目安として覚えておきましょう。
ワーホリビザを申請してから、通常だと数週間から数ヶ月で審査が完了し承認されます。
ただし、申請書類や状況によっては短期間で済むパターンもあれば、追加で必要な書類や審査が必要となって長くなるパターンもあります。
そのため、渡航の期日までに余裕を持って申請するようにしましょう。
オーストラリアのワーホリビザを申請する際、健康診断の受診が必須です。
各種手続きをスムーズに行うためにも、ビザの申請前に健康診断を受けておくとよいでしょう。
検査内容は渡航目的によって異なりますが、胸部レントゲン検査(Form160)が基本的に含まれます。
他にも内科検診(Form26)や、HIV・B型肝炎・C型肝炎など特定の病気に関する検査が必要な場合もあります。
また、健康診断の結果は、以下の大使館が指定した病院で受診したもののみ有効です。
詳しくは事前にオーストラリアの移民局ホームページを利用して、指定の病院をチェックしておきましょう。
移民局ページで「Select a country」で「Japan」を選び「Panel physician」を開くと確認できます。
オーストラリアのビザを自力で申請する際の基本的な流れは、以下の通りです。
ここからは、それぞれの工程の詳しい説明をさせていただきます。
ビザの申請をするにあたって、以下の書類を揃えておきましょう。
残高証明書は、オーストラリアに滞在するにあたって十分な資金を有していることを証明するための重要な書類です。
提出する際は英文の証明書が必要ですが、普段から利用する日本国内の銀行や郵便局などに頼めば英訳した証明書を発行してもらえます。
この際、発行までに時間がかかる可能性があるため、早めに準備しておいてください。
なお、預金の表記は円・豪ドルのいずれでもよく、ビザ申請段階でオーストラリアの銀行口座は不要です。
また、書類に加えて帰りの航空券、または航空券を購入できる残高も必要なので、覚えておきましょう。
ワーホリのビザの申請に必要な書類を揃えたら、オーストラリア政府の公式HPから必要書類をアップロードしましょう。
サイト上では申請の途中で保存したり、追加情報や別の書類が必要な時にすぐ追加・修正したりできます。
公式HPの内容は英語で表示されているので、翻訳ツールをうまく使いながらチャレンジしてみてください。
ワーホリビザを申請する際には申請料金を払う必要があります。
金額は510豪ドル、日本円にして約49,000円です。
支払い手段は、以下の方法から選択できます。
ワーホリビザの審査に通過すると、オーストラリア政府からビザ承認書が発行されます。
申請からビザの発行までは、2週間から1ヶ月ほどかかるのが一般的です。
ビザ承認書は、通常ビザの申請時に登録したメールに添付して送られてきます。
通知内容として記載されている主な項目は、以下の通りです。
これらはオーストラリアに入国する際や滞在中に必要なので、プリントアウトして大切に保管しておくようにしてください。
また、入国時の審査などで提示するように求められる場合もあるため、基本的には手荷物と一緒に持ち運ぶようにしましょう。
事前に準備する書類の多さや手続きの煩雑さから、自力でワーホリビザの申請を行うのは時間がかかるし、ハードルが高いと感じる方もいると思います。
また、申請する際に記入事項や提出書類に漏れがあると、最悪ワーホリに行けない可能性もあるため、入念に確認する必要があります。
一人でビザを申請するのが不安な場合には、オーストラリアの留学エージェントタビケン留学へ気軽にご相談ください。
オーストラリア留学・ワーホリのサポート経験豊富なスタッフが書類の準備から手続きまで、しっかりサポートいたします。
ワーホリのビザの申請を終えたら、渡航に向けての準備を行いましょう。
ワーホリを成功させるためには、入念な準備が必須です。
続いては、具体的な渡航直前までの準備の流れについてご紹介します。
まずは、滞在する都市や時期、期間を決めましょう。
オーストラリアでワーキングホリデーをする日本人に人気が高いのは、シドニーやメルボルン、ブリスベンなどの大都市です。
各種インフラが整っており仕事も見つけやすい一方で、物価が高くて生活費が高くつく、日本人の比率が高めで英語を使う機会を失いやすいなどの欠点もあります。
逆に、都市部から離れた地域や離島へ行くと、豊かな自然を身近に感じながらローカルの仕事やアクティビティなどを楽しめますが、学校や求人の選択肢は都市部に比べて少ないです。
また、渡航時期はワーホリ中の過ごしやすさや費用を考慮するなら、6月または10月をおすすめします。
これらはオーストラリアの観光シーズンから外れているため、航空券も安く購入しやすいです。
そして、滞在期間は自身の目的に合わせる方がよいですが、長めに設定すると体験できる仕事の幅が広がります。
帰国後のキャリアプランや予算などを加味して、ワーホリを最大限に楽しめる計画を立ててみてください。
滞在する都市を決めたら、渡航手段と宿泊先を確保しましょう。
航空券は、主に直行便と乗り継ぎ便の2種類があります。
直行便は目的地までの到着時間が短く、身体の負担を減らせる利点がありますが、金額が高くなりがちです。
一方で、乗り継ぎ便は金額が安いという利点がありますが、別の空港で飛行機を乗り換える都合上、到着までかなり時間がかかってしまいます。
それぞれのメリットとデメリットを比較しながら、どちらの航空券を購入するか決めましょう。
宿泊先の候補としてホームステイやルームシェア、語学学校に通うのであれば学生寮も選択肢に入ります。
ルームシェアを考えている場合、一時的に格安のホステルに滞在しながら、日本人向けのルームシェアの掲示板でルームメイトを募集している方を探す方法もよいでしょう。
現地で通う語学学校、または大学の入学手続きも忘れずに行いましょう。
もし英語の集中的な勉強が必要なら語学留学、特に2ヶ国留学がおすすめです。
2ヶ国留学とは本命のオーストラリアに留学する前に、フィリピンなど渡航費が安く英語圏の国で集中的に英語を勉強する留学方法です。
安定した英語力を身につけてからワーホリに臨めるだけでなく、トータルの留学費を抑えられるメリットがあります。
ワーホリにあたって、海外旅行傷害保険には必ず加入しておきましょう。
加入したい保険の補償内容は、以下の3点です。
オーストラリアでは日本より医療費が高くなりやすいため、治療費・救済者費の補償は必須といえます。
また、相手へけが・物損が起きた時の賠償責任、私物が盗難された・破損した時の携行品損害に対する補償が付帯する保険をつけておくと安心です。
賠償責任・携行品損害が補償される保険は、日本で申し込み可能なので事前に申し込んでおくとよいでしょう。
ちなみに、オーストラリアのワーホリビザ(Subclass 417)の申請に必要な保険にOVHCという保険がありますが、治療・救援費用のみが補償されます。
その他、クレジットカードの海外旅行補償では対象期間が不十分なことが多いため、この際に海外旅行保険へ加入しておくのがおすすめです。
ある程度の生活必需品は現地でも調達できますが、常備薬や生理用品など使い慣れたものは日本で用意しておくのがおすすめです。
また、コンタクト(保存液・洗浄液)・メガネ・マスクなどは日本製が質が良く割安なので、これらも持ち込みを推奨します。
さらに、オーストラリアは紫外線が強くて入念なスキンケアが必要だったり、日本と季節が真逆で服装の調整が必要だったりするため、かさばらない範囲で持参してみてください。
上記以外にも用意すべき物・意外と不要な物に関して、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
オーストラリアの留学・ワーホリで必要な持ち物の詳しい情報を見る
オーストラリア滞在中も車が使えると行動範囲を広げられます。
公共交通機関を使えば移動に困ることは少ないですが、近場のドライブを楽しんだり、時間がある時に観光地へ出かけたりと、より多くの楽しみ方が可能です。
現地で車を運転したい場合は、あらかじめ各都道府県にある免許センターで国際運転免許証を発行しておきましょう。
また、日本の運転免許を切り替える際は現地での手続きが必要なので、オーストラリアに着いたら各州で指定された施設へ忘れずに足を運んでください。
無事に目的地に辿り着いたら、現地で生活を送るための準備をしましょう。
ワーホリでオーストラリアに訪れた方が必ずしなければいけないのは、タックスファイルナンバー(TFN)の発行と銀行口座の開設です。
それぞれの手続きについて、順番にみていきましょう。
タックスファイルナンバー(TFN)は現地で働くにあたって、給与をもらうために必要なオーストラリアの納税者番号です。
オーストラリア税務局の公式サイトから申請可能で、申請後28日以内に書類が郵送されます。
このとき、郵送先として住所を登録する必要があるのですが、オーストラリア国内の住所しか登録できないため、滞在住所が確定してから申請しましょう。
また、TNFは個人に対して1つしか付与されないため、オーストラリアで働く際には一生同じ番号を使うことになります。
忘れても再申請は可能ですが、なるべく忘れないように別で番号を控えておくなど対策しましょう。
タックスファイルナンバー(TNF)を忘れた場合の対処法を見る
給料を受け取るための現地の銀行口座も、忘れずに開設しておきましょう。
オーストラリアで銀行口座を作るために必要なものは、以下の通りです。
銀行口座は、現地の銀行の窓口で直接やり取りをして開設するのが一般的ですが、最近はオンラインでも開設できる銀行も登場しています。
また、銀行によっては日本語に対応できるスタッフが在籍している場合もあるため、英語力に不安のある方は事前に電話やメールで問い合わせてみましょう。
続いては、オーストラリアでワーホリする流れに関してよくある疑問について取り上げていきます。
ワーホリの準備期間は個人によって異なりますが、約1年取っておくと余裕をもって準備できます。
特に英語の勉強はやるだけ損はしないので、渡航前から計画的に勉強しておきましょう。
イギリスなど一部の人気の国ではワーホリのビザは抽選制ですが、オーストラリアは違います。
必要な書類を揃え、きちんと審査を通過できれば、誰でもワーホリに行くことが可能です。
申請条件を満たせばワーホリできるため、倍率も関係ありません。
ワーホリに必要な費用は、滞在期間と場所によって大きく変化します。
しかし、ワーホリ期間中に収入がなくても、最低限生活できるだけの貯金があると安心です。
具体的な金額にすると11,630豪ドル、日本円で約100万円あれば、少なくとも3ヶ月は問題なく過ごせます。
すでに仕事が決まっていて一定の収入が見込める場合は、収入の分だけ金額が少なくても大丈夫です。
資金の準備にあたっては、できるだけ具体的な金額でシミュレーションしておくとよいでしょう。
以下、日本から持参したいアイテムの一例になります。
クレジットカードは短期間ながら海外保険が付随しているものもあるため、積極的に利用したいアイテムの1つです。
また、日本から電化製品を持っていく場合、日本と電圧が異なったり、電源プラグの形が違ったりしてそのままでは使えないため、変換プラグや変圧器が必要になります。
携帯電話も現地で契約するより、SIMフリーの機種を日本で購入し、現地でSIMカードのみを購入した方が安上がりになる場合があるため、事前によく調べておきましょう。
オーストラリアでワーキングホリデーをしたい場合、ビザの申請を含めてさまざまな手続きを自力で行う必要があります。
ひとりで準備をするのが不安、時間的に厳しいという方は、オーストラリアの留学エージェントタビケン留学へ気軽にご相談ください。
パスポートやビザの手続きの補助や、滞在する地域や現地で通う語学学校の提案、仕事の紹介のサポートなど幅広く対応可能です。
また、現地に常駐するスタッフに相談いただければ、いつでも疑問点にお答えします。
オーストラリアでワーホリするのを検討中の方は、ぜひ一度お話を聞かせてください。
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