オーストラリアでワーキングホリデーをしたいと考えているものの、英語が苦手で諦めようとしていませんか?
現地に渡航すると、学習や仕事を含めすべて英語で行う必要があります。そのため仕事が見つけられるのか、生活ができるのかなどさまざまな不安を抱えている人も少なくないでしょう。
そこで本記事では、英語に自信がない方に向けて、渡航するとどんな現実が待っているのか、その対策方法と実際に現地に飛び込んだ方の体験談を紹介します。
もし英語が不得意でワーホリを諦めようとしているなら、この記事から意外と諦めるのはまだ早いことがわかるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
オーストラリアには、イギリスの植民地支配を受けていた影響が根強く残っています。少し本来の形とは変わって「オージーイングリッシュ」となりましたが、人口の78.5%以上が英語を主な言語としているのです。
そのためワーホリでする仕事はもちろん、日常生活のさまざまな場面でも一定の英語力が必須です。英語力ゼロの状態で仕事探しを始めると、現地生活で苦労してしまうでしょう。
渡航する前に、少しでも英語を勉強することをおすすめします。
英語力がゼロの状態でオーストラリアに行くと、仕事を見つけるのは難しい可能性があります。
ここでは英語ができないと、仕事探しでどのようなデメリットがあるのかを見ていきましょう。
英語ができないと仕事先がなかなか見つからず、就職するのは難しくなります。
ワーホリでの求人は、接客を伴うものが大半です。そのため英会話が成り立たないと、お客様とのやり取りもできず、仕事になりません。
英語をなるべく使わない仕事もありますが、日本食レストランの調理や皿洗いなど黙々とする作業が主です。
せっかく新たなことに挑戦したいと思っても、仕事の選択肢はとても狭くなってしまうのです。
英語ができないと、履歴書が通ったとしても面接で落とされる可能性があります。
運よく採用されたとしても、日本食レストランの皿洗いやデリバリーなど、時給が低いものばかりに選択肢が狭まります。そのため、高い時給は望みにくいです。
オーストラリア政府によると、オーストラリアの最低賃金は23.23ドルです。1ドル90円で日本円に換算すると約2,090円で、東京都の最低賃金である1,072円の約2倍なので、日本よりも稼げる気がするでしょう。
しかしオーストラリアは最低賃金に比例して、物価も高いです。現地の生活は思っている以上に経済的に苦しいかもしれません。
参考:Worldwide Cost of Living 2022
英語力がない状態で、運よく仕事に就けたとします。しかし仕事場での注文や指示がわからなかったり、同僚やお客様とのコミュニケーションが取れないなど、苦労があることは否めないでしょう。
また意図せずとも、英語がわからないことで仕事中にトラブルを起こしてしまうかもしれません。職場でうまくいかなかったり、トラブルが起きてしまった場合、職場やオーナーによってはクビになってしまう可能性もあります。
英語ができない状態だと、英語でコミュニケーションを取る必要がある仕事には就きにくくなります。
特に日本人が仕事に就きやすい日本食レストランなどは、日本人がマネージャーをしていることが多く、同僚も必然的に日本人が多くなります。
周りが日本人ばかりになれば、オーストラリアにいたとしても英語を使う機会は少なくなるでしょう。
ただ、これではただ観光に来ただけの状態と変わりません。別の国出身の人と話せず、英語力も身に付かないまま終わってしまうと、せっかく渡航した意味がなくなってしまいます。
英文法や英単語が全くわからない、リスニングで理解できない、スピーキングができないなどの英語力だと、まずオーストラリアでのワーホリは難しいでしょう。
しかし「英語力」と一言に言っても、オーストラリアで仕事探しをする際にはどれくらいのレベルが求められるのか、わかりづらいという方もいると思います。
ここでは目標の目安として、2つのレベルを見ていきます。
オーストラリアで支障なく仕事ができるためには、TOEIC600点、英検2級、またはTOEFL iBT63点程度の英語力を身につけておきましょう。
英検2級は高校卒業程度のレベルとされています。高校を卒業するまでに学ぶことになっている3,400の英単語と英文法は、少なくとも理解できなければいけません。基準は洋画を字幕なしで半分理解できるくらいのレベルです。
また知識を詰め込むだけでなく、日常で支障が出ないレベルの英会話もできるようになっていると安心です。
TOEIC650点ほどのレベルになると、ローカルなレストランのキッチンなどで働く機会も見込めるようになります。
参考:英検について
参考:学習指導要領の改訂で大幅増! 英単語はどうやって覚える? 松本茂・東京国際大教授に聞く
オーストラリアで仕事中や日常生活に心配なく過ごすには、TOEIC730点、英検準1級、TOEFL iBT80点レベルの英語力があるのが好ましいです。少し上のTOEIC750点くらいのレベルになると、ローカルレストランのホールでの仕事で働けるようになります。
これはオーストラリアの仕事探しでも仕事中でも英会話でほとんど心配がないレベルです。
またTOEIC800点だと、英語ニュースを理解できたり、洋画を字幕なしですべて理解できるレベルになります。
ただ、試験で4技能すべてが測れるわけではありません。どのレベルでも、スピーキングとリスニングスキルの強化を怠らないように注意しましょう。
よく「海外に行けば英語ができるようになる」と聞くことがあります。
しかし実際のところ、英語力がゼロだと自然に話せるようになるのは厳しいものがあります。英語に自信がないからと積極的に現地の人と話すようにしなければ、もちろん話せるようにはなりません。反対に積極的な姿勢があれば、上達が見込めます。
ただ、少しも話せない状態の場合、いくら積極的に話しかけても現地の人に相手にしてもらえず、仲良くなれない可能性もあります。
オーストラリアでワーホリをすることに決めたら、渡航前から英語力を上げる必要があります。
ここではそれぞれのレベル別に、1日2〜3時間の学習時間で英語力をつけられる方法を紹介します。
高校を卒業してから英語に触れる機会がなかったなら、まずは6ヶ月ほどかけて中学レベルの英文法と英単語から学び直しましょう。
英語の基礎は中学英語に詰まっています。基礎が確立されないまま応用を復習しても、知識から抜けているところが多く、本末転倒となってしまうのです。
中学英文法、英単語共にそれぞれ1冊で復習できる書籍が数多く出版されているので、自分に合うものを見つけ、周回して基礎を確立します。
またスキマ時間にPodcastや洋楽を聴くなどして、日常的に英会話に必要なリスニング・スピーキングの練習をするようにしましょう。
中学レベルの英語で基礎を固められたら、それをベースに6ヶ月ほど高校レベルの英単語や英文法を学び直します。
高校レベルの英語をインプットしたら、知識を定着させるためにアウトプットも忘れてはいけません。アウトプットの方法として、「シャドーイング」がおすすめです。
「シャドーイング」とは、流れている英語の音声を追いかけるように発音する学習方法です。リスニングとスピーキングの2つを同時にトレーニングできます。自分のレベルに合った教材を使うと効果的です。
この段階でTOEIC600点、または英検2級レベル達成を目指しましょう。
高校レベルの英語が網羅できたら、9ヶ月〜1年ほどかけて応用力をつけていきます。
より高度な英語力を身につけるために、実践的なリーディング・ライティングの練習は不可欠です。自分の興味がある話題からでいいので、英字新聞やインターネット記事などを活用することをおすすめします。
ライティングは、なかなか独学では弱点克服が難しいこともあります。そんなときは、通信教材や英語指導のプロの添削を受けるのも1つの手です。
ここではTOEIC730点以上、英検準1級、そして大学受験レベルの英語を目指しましょう。
海外渡航後も、英語学習が終わるわけではありません。なぜなら、その環境に入って始めて知るリアルな英語がたくさんあるためです。
ここでは、海外に行ってからも効率的に英語力を高める方法を紹介します。
おすすめの方法はオーストラリアへ行く前に、フィリピンへ短期留学をして英語の基礎を確立することです。
フィリピン留学の特徴は、主に4つあります。
フィリピンで英語力をつけると、オーストラリアに行った後も英語でハードルを感じることが少なくなります。すでに英語力が上がっているため、仕事を見つけやすくなったり、時給が良い仕事に就きやすくなるのもポイントです。
タビケン留学には、2カ国留学をサポートするカウンセラーが在籍しています。相談をすれば、一人一人に最適な語学学校の提案をしてくれるほか、渡航前の準備・手続き、現地での起こった悩み事までサポート可能です。渡航前後で安心して留学できます。
ワーキングホリデーをする前に、現地オーストラリアで語学留学をするのもおすすめの方法です。
しっかりと英語力を上げて自信をつけてから、仕事探しを始められます。
例えば4ヶ月ほど語学学校に通う「王道のワーホリ!ワーキングホリデープラン」で渡航したとしましょう。初期費用はかかりますが、そこで得た英語力は必ず仕事に活かせます。そのうえ、時給が良い仕事にも就きやすくなります。
また、ワーホリを始める前から現地で過ごせるため、仕事を始める前から土地に慣れることができるのもポイントです。渡航して慣れないうちからいきなり仕事を始めるより、安心して取り組めるでしょう。
語学学校に通いながらワーホリをする方法もあります。例えば午前中は学校に通って、午後は仕事をするなど、メリハリをつけた留学スタイルです。
語学学校を選ぶときには、次の3つのポイントをまず押さえる必要があります。
現状の英語レベルから理想の英語力をつけるまで、どれくらいの期間が必要なのかを1人で決めるのは難しいでしょう。その場合、留学エージェントに相談するのがおすすめです。
また、学校ごとに開講しているコースは異なるので、自分のレベルとニーズに合った学校を選ぶようにしましょう。
現地の人と英語で話さなければいけない環境に身を置くことも、英語を上達させる方法の1つです。特にシェアハウスやホームステイなど、朝起きてから寝る前まで英語で過ごさなければいけない環境がおすすめです。
日本語が通じなければ、必然的に英語でコミュニケーションを取らなければいけなくなるので、否が応でも英語力は上がります。しかし英語力がゼロで全くコミュニケーションを取れないレベルの場合は過度なストレスがかかってしまう可能性もあります。
思い切って違う環境に飛び込むのは良いことですが、自分のレベルに合った方法を選ぶことが大切です。
いくら英語を勉強しても自信が持てないという人は少なくないでしょう。そんな人には、時給は低くなってしまいますが、接客以外で黙々とこなせる仕事がおすすめです。
ここでは英語力に自信がなくてもできる仕事を3つ紹介します。
日本人が英語力に自信がない場合、最も働きやすいと言われているのが、日本食レストランの調理や皿洗いです。ホールに出て接客する必要がないので、英会話をしなければいけない機会を最小限にできます。
キッチンのなかで職場の人と英会話をする場合でも、接客と異なりわからなければ質問できるので、英語が苦手でも安心です。
また日本人がオーナーをしている場合は、日本語で会話もできます。
「ハウスキーパー」と呼ばれるホテルなど宿泊施設の清掃の仕事も、英会話をあまり必要としません。
部屋の掃除やベッドメイキング、タオルの交換などを主に行うため、接客する機会はほぼないと言っていいでしょう。
黙々と決められた作業を1人でしていく仕事のため、必要最低限の英語力でも仕事に就くことが可能です。
ただ、想像以上に体力が必要です。また、孤独に感じることもあるかもしれません。
オーストラリアのワーホリには「ファームジョブ」と呼ばれる、農園や漁業、植林業などでで働く仕事もあります。
多国籍な環境であることが多く、体力があれば英語に自信がなくても働けます。とはいえ、女性と男性で仕事がしっかり分担されているため、女性の方でも安心して取り組めます。
ファームジョブはワーキングホリデー・セカンドビザを取得する権利にもつながる仕事です。また、田舎にあるためお金を使う機会が少なく、貯金もしやすいと言われています。
日本で専門的なスキルや経験が必要な仕事をされている方は、それらを現地で活かすこともできます。
主にワーホリでも就ける主な専門職は以下の3つです。
美容師の場合、日本で美容師になるためには、まず国家資格が必要です。つまりスキルが資格によって担保されているのです。そのうえ経験があれば、現地の美容院でも採用時に優遇されます。
看護師の場合、オーストラリアで正看護師・准看護師として働くには現地の資格が必要です。しかし「アシスタントナース」と呼ばれる看護助手や介護士としてなら、ワーホリビザでも働けます。日本での看護師経験は重宝され、待遇や時給も良いのが特徴です。
最後にバリスタですが、オーストラリアはコーヒー文化が盛んで、カフェが多数あります。すでに日本でバリスタとしての経験があると、現地のカフェで働きやすくなります。ただバリスタの求人は競争率が高いので、即戦力になれるバリスタ経験が必要です。
英語に自信がないと、オーストラリアで仕事をちゃんと見つけられるか不安になりますよね。
ワーホリの仕事探しの方法はさまざまありますが、英語に自信がない場合は留学エージェントを利用するとプロのノウハウを知れるので、安心できておすすめです。
オーストラリアでの仕事については、プロにまず聞いてみましょう。
ワーホリができる国は世界にいくつかありますが、留学エージェントを選ぶ際には行きたい国を専門にしているところを選ぶのがおすすめです。
なかでもタビケン留学は、オーストラリア、フィリピン、カナダ留学を専門に扱う留学エージェントです。海外留学アドバイザーが在籍し、最新の情報をもとにプランニングから手続き、仕事探しまでサポートしてくれます。
無料で受けられる基本サポートでは、1年間を通して仕事探しのアドバイスを受けられるのも特徴の1つです。オーストラリアにもオフィスがあるため、現地到着後もサポートを受けられます。
仕事が確約されたプログラムに参加をすれば、仕事探しの心配がなくなるので安心です。
このプログラムで確約されているのは、特に農園で働くファームジョブや看護師としての仕事、そして民間企業での仕事などです。
例えばファームジョブのプログラムに参加すると、以下の4つのメリットが得られます。
まず雨など天候によって仕事ができる日が左右されないため、収入が安定します。また天候に左右されないため、セカンドビザ申請の条件となっている期間をしっかり働けます。
提供されている宿泊施設は清潔ですべてエアコン付きです。そして充実のサポート体制も忘れてはいけません。ファームの紹介だけでなく、現地到着後のオリエンテーション、手続きまでまるっとサポートします。
ワーホリプログラムについて気になることがあれば、気軽にご相談ください。
オーストラリアで滞在経験がある知人や友人のネットワークもあなどれません。
現地に滞在したことがある方なら、仕事先のオーナーと仲が良かったり、信頼されていることも多いです。そのような方に紹介してもらえば、英語力に自信がなくても雇ってもらえる可能性が高くなります。
人づてで紹介された人は、紹介者によって信頼性が高まるため、雇う側も雇われる側も安心できるのです。オーストラリアに滞在したことがある知人がいたり、そういう経験を持つ方を知っている知人がいるなら、優良な職場を見つけやすくなるのでおすすめです。
日本ではあまりなじみがないですが、オーストラリアでは履歴書を持参して飛び込みで採用の要望を出すのは一般的です。
特に日本人が飛び込みで採用をお願いしに行く場合、日本人がオーナーの職場なら状況を理解してくれやすいでしょう。
しかし飛び込みをするときに、その職場のオーナーが日本人かどうか見極めるのはなかなか難しいです。オーナーが日本人であることを期待しすぎないようにしましょう。
ここで実際に英語力に自信がない状態でオーストラリアへ留学した2名の体験談を紹介します。
日本でヨガインストラクターをしていた鈴木さんは、2ヶ月ほどカナダに留学したことがありましたが、英語に再度慣れる必要性を感じていました。
そこで留学する年齢の懸念があったものの、2ヶ月間フィリピン留学をすることにします。絶対に話さなくてはならないマンツーマンレッスンが、オーストラリア渡航への良い準備になったそうです。
準備期間を経て渡豪後、見事シドニー・ボンダイビーチのローカルレストランで採用されます。ただ、ご自身の英語力のためにお客さんとのやりとりに苦労したこともありました。それでも自分の意見を伝える大切さを学ぶなど、良い機会になったそうです。
留学で苦労はあったものの、自然とチャレンジ精神が湧き、モチベーションにつながるという良いサイクルが出来上がったそうです。
食品卸会社に勤めていた杉山さんは、何か物足りない毎日を送っていたそうです。そんなとき友人がオーストラリアへ誘ってくれたこともあり、ワーホリに行くことに決めます。
英語力がゼロで不安だったため、フィリピンとオーストラリアでそれぞれ1ヶ月の間語学学校に通いました。オーストラリアでは現地カウンセラーに仕事探しの準備を整えてもらったそうです。
語学学校を卒業した後はラーメン屋さんで数ヶ月働いた後、セカンドビザのためにファームジョブを始めます。英語がうまく話せないながらも現地の人の輪に入れてもらったり、寝る前に3つのフレーズを覚えるなどして、たくさん英語の勉強をしたそうです。
そのかいもあって、ファームジョブ後にシドニーに戻った後は、元いたラーメン店で店長まで任せてもらえるようになりました。
本記事では、英語に自信がない方がオーストラリアにワーホリで行くとどのようなことが想定されるのか、またどんな対策ができるのかを紹介しました。
英語力がないと仕事に就きにくい状況に置かれやすいですが、だからといって諦めるのは早いです。オーストラリアへ行く前も後も、英語力を伸ばす対策方法はたくさんあります。またプロの力を借りれば、仕事探しも失敗しにくくなります。
もしオーストラリアへのワーホリ・留学をお考えの場合は、ぜひタビケン留学へご相談ください。
※弊社は2023年6月よりサービス名を「Morrow World」→「タビケン留学」に変更しました
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