オーストラリアで働くにあたって、さまざまな職業が選択肢に挙げられますが、中でもおすすめの仕事がエンジニアです。
昨今はシステムエンジニアやインフラエンジニアなど、多種多様な分野でエンジニアが存在感を放っており、需要も高まっています。
オーストラリアでもエンジニアの需要は高く、給料も日本より高水準です。
今回は、オーストラリアでエンジニアとして働いてみたい方向けに、年収や求人の探し方、そしてIT留学におすすめの TAFEについてご紹介します。
オーストラリアのITエンジニアの平均年収は90,743豪ドル(約862万円)です。
他の職種と比較した場合や、国別のITエンジニアの年収ランキングもチェックしてみましょう。
参考:indeed
※1豪ドル=95円で換算
2022年のオーストラリアにおけるフルタイム職の平均年収と、ITエンジニアの平均年収は以下の通りです。
オーストラリアの平均年収 | 86,736豪ドル(約824万円) |
オーストラリアのITエンジニアの平均年収(※2) |
108,960豪ドル(約1,035万円) |
社会人の平均年収は、オーストラリア統計局が算出したオーストラリアの平均週給1,807豪ドル(約17万円)をもとに、1年を48週として換算して出しています。
また、ITエンジニア職が属する「information media & telecommunications」は平均週給2,270豪ドル(約22万円)として、同週数で計算しました。
ITエンジニアの平均年収は一般的な社会人の平均年収を上回っており、ITエンジニアの平均年収は年々上昇しています。
経済状況が冷え込むことなくITエンジニアの需要も高まり続ければ、今後も平均年収は上昇していくでしょう。
参考:Average Weekly Earnings, Australia
※1 1豪ドル=95円で換算
※2 参考資料の「information media & telecommunications」をITエンジニア職として採用
ITエンジニアの1つの職種であるソフトウェアエンジニアにおける、平均年収の国別ランキングは以下の通りです。
順位 | 国名 | 平均年収 |
1 | アメリカ合衆国 | $ 110,140(約1,597万円) |
2 | スイス | $ 97,518(約1,414万円) |
3 | イスラエル | $ 71,559(約1,038万円) |
7 | オーストラリア | $ 55,640(約807万円) |
– | 日本 | $ 36,024(約522万円) |
※ランキングは参考資料のデータをそのまま引用
2022年のソフトウェアの平均年収世界1位であるアメリカ合衆国と日本では、平均年収が約3倍も異なっています。
オーストラリアと日本のソフトウェアの平均年収の間にも250万円以上の金額の差があり、給与水準はオーストラリアの方が高いです。
引用:CodeSubmit
※1米ドル=145円で換算
オーストラリアでITエンジニアとして働く方法はいくつかありますが、主要な3つの方法について紹介しましょう。
現地の専門学校やTAFEの中には、IT専門のコースが用意されている学校が多数あります。
専門学校やTAFEではITエンジニアとして働くために必要な専門知識や技術、そして英語力を一度に養えるため、ITの知識や技術に乏しい方におすすめです。
また、コースを終了すると、提携を結んでいるIT企業へインターンできるプログラムを備えている学校もあります。
学んだ知識をもとに実務経験を素早く積めるだけでなく、企業側に気に入られた場合はそのままフルタイムのスタッフとして就職もできるため、インターンの機会に恵まれたら積極的に仕事に取り組みましょう。
ITエンジニアとしてある程度の実績を積み、技術も知識もある方はオーストラリアの求人サイトから条件に合う仕事をいきなり探すのもおすすめです。
以下、主要なオーストラリアの求人サイトになります。
求人サイト経由で気軽に、幅広い選択肢から仕事を見つけるのが可能です。
また、面談を通じて仕事内容や条件のすり合わせを行ったり、自身のスキルや実績などを適切にアピールできます。
就職SNSであるLinkedinもITエンジニアの仕事を探すのにおすすめなので、ぜひ活用してください。
日本にあるIT企業の中には、オーストラリアを含む海外に支社がある場合があります。
海外支社での勤務を希望し、申請が通れば現地での就労が可能です。
ただし、海外支社には日本人だけでなく現地のスタッフが多く在籍しているため、業務をスムーズに進めるためにあらかじめビジネスレベル以上の英語を習得する必要があります。
また、会社によって海外支社への派遣基準や条件が異なるため、事前に詳しく調べておきましょう。
オーストラリアでエンジニアとして働くのは、年収以外にもさまざまなメリットがあります。
どのような利点があるのか、順番にみていきましょう。
オーストラリアでは、プライベートの時間を大切にする考え方が一般的で、特別な事情がない限り定時退社が基本です。
また、長期休暇や育休、産休なども取得しやすく、家族の時間を大切にしたい方にとって働きやすい環境が整っています。
一方で、日本の会社は依然として残業文化が根付いています。
特にITエンジニアは業界全体の人材不足、急なシステムの仕様変更などの影響で激務になりやすく、納期直前は定時退勤できるケースはほとんどありません。
プライベートな時間を確保したい方は、オーストラリアでの労働がおすすめです。
オーストラリアの永住権の取得経路は以下の2通りです。
ポイント制は年齢や学歴、英語力などをポイントに換算し、その合計ポイントで永住権獲得の可否を決定する方法です。
65ポイント以上獲得できれば、永住権を申請する最低限の条件をクリアできます。
エンジニアはオーストラリア政府が指定している永住権に関わる職業リストに記載されている仕事のため、エンジニアとして就職できれば永住権獲得に近づくでしょう。
一方で、オーストラリアにエンジニアとして就職し、就労ビザをもらって永住権につなげる方法もあります。
オーストラリアの就労ビザは、2年間のフルタイムでの勤務経験や、一定のITスキル、給与水準などいくつかの条件を満たすと申請可能です。
ポイント制に比べて勤務期間や仕事のスキルによって申請の権利を得られるため、就労ビザからオーストラリアの永住権を狙う方も多いです。
オーストラリアでのエンジニアの需要は高いですが、誰もが高収入のエンジニアになれるわけではありません。
現地でエンジニアを目指す場合は、以下の点に注意してください。
オーストラリアで現地の企業にエンジニアとして採用されるためには、大学や専門学校、TAFEなどを卒業し、学位を取得している必要があります。
現地ではIT系やエンジニア関連はBachelor(学士)やMaster(修士)以上の学位を取得しているのが採用の条件となる場合がほとんどです。
日本では、特別な資格や専門知識がなくともエンジニアとして採用してもらいやすく、理系ではなく文系出身のエンジニアも日本の職場では特に珍しい存在ではありません。
しかし、日本でITエンジニアとして実務経験を積んでいても、学位が紐づいていない方はオーストラリアの企業からは採用を見送られやすいです。
現地でエンジニアとして働くためには、開発経験や職歴が求められます。
オーストラリアを含む海外では即戦力の社員を求める傾向があるため、実務経験がない新卒の採用情報も現地ではほとんど見かけません。
そのため、現地では就職する前にインターンシップなどを通じて実務経験を積む学生が非常に多いです。
もしオーストラリアでインターンシップに参加するチャンスがあれば、現地での就職活動を有利に進めるためにも、必ず経験しておきましょう。
現地の企業に就職すると、ミーティングやシステムの仕様の説明などをすべて英語で行う必要があります。
もし誤った英語で情報のやりとりを行い、会社でトラブルを起こした場合は、仕事をクビになったり、損害賠償を請求されるかもしれません。
業務を円滑に進めるためにも、最低限の英語は必ず身につけておきましょう。
具体的な数値を出すと、IELTS6.0以上の英語スキルを持っているのが望ましいです。
IELTS6.0は、TOEICのスコアに換算すると700点〜800点、英検では準1級に相当します。
IELTSのスコアは永住権の申請にも必要なため、就職する前から計画的に勉強しましょう。
オーストラリアでエンジニアを目指す場合、現地の専門学校やTAFEへ進学し学位を取得するのがおすすめです。
日本でのエンジニアとしての経験がなくても、学びたい意欲があれば誰でも入学できます。
エンジニアになるための専門知識や技術と一緒に英語も学べますし、学校によっては現地企業でインターンシップも経験できるでしょう。
タビケン留学では、エンジニアを目指すための専門学校やTAFEへの留学プランを用意しています。
経験豊富なスタッフが英語のスキルや留学の目的など、カウンセリングを通じて得た情報から総合的に判断して最適な学校を紹介します。
興味をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
オーストラリアでエンジニアを目指すのであれば、専門学校やTAFEに通いながら専門知識や技術の取得を目指すIT留学がおすすめです。
留学先として人気の専門学校やTAFEを、順番にみていきましょう。
TAFE NSWは、教育やトレーニングを提供するための最先端の設備を備えた教育機関です。
以下、TAFE NSWの基本情報になります。
ロケーション | シドニー |
日本人比率 | – |
公式HP | https://www.tafensw.edu.au/ |
1891年の設立以来、数多くの留学生を受け入れ専門教育を行ってきました。
ほとんどのコースで実践的な体験学習を積めるのが特徴で、一部のコースでは在学期間中に一定期間派遣社員として企業で就業体験が行えるワークプレイスメントも実施されています。
専門知識や技術の習得のみならず、履歴書の書き方や面接の準備についてもサポートを行っており、現地での就職を目指している方にぴったりの学校といえるでしょう。
King’s Own Institute (KOI)は、シドニー中心部に2つのキャンパスを構える高等教育機関です。
以下、KOIの基本情報になります。
ロケーション | シドニーシティ中心部 |
日本人比率 | – |
公式HP | https://koi.edu.au/ |
KOIは会計やビジネスなど、質の高い認定学位コースを提供しています。
それぞれのコースを受講するためには、IELTSで6.0以上のスコアを獲得していなければなりません。
大学と同じ学士号や修士号のプログラムを大学の半額近い費用で受講できるほか、英語サポートやアカデミックサポートも充実しており、特に留学生から高い人気を誇る学校です。
Macquarie Education Group Australia (MEGA)は、質の高い教育と手厚いサポートが特徴の語学学校です。
以下、Macquarie Education Group Australia (MEGA)の基本情報になります。
ロケーション | シドニー中心地 |
日本人比率 | ・英語:5〜10% ・専門:1% |
公式HP | https://www.mega.edu.au/ |
キャンパスは小規模ながら、アットホームな雰囲気なのが特徴です。
一般英語コース以外にもビジネスや会計、ITなどの専門知識の取得を目指す専門コースも用意されています。
現在でも定期的にカリキュラムのアップデートが行われているほか、豊富な経験を持った教員が多数在籍しているため、生徒一人ひとりの苦手分野に向き合った授業が受けられるでしょう。
エンジニアとしての技術と経験には自信があるものの、英語には自信がない方は、現地で就職する前に語学学校に通って英語の基礎をマスターするのがおすすめです。
以下、オーストラリアのおすすめの語学学校になります。
English Unlimited(EU)は、オーストラリア政府公認の専門学校APCグループの語学学校です。
以下、EUの基本情報になります。
ロケーション | ・シドニー ・メルボルン |
日本人比率 | ・シドニー:7% ・メルボルン:7% |
公式HP | https://www.apc.edu.au/study/about-english-unlimited/ |
日本人の比率の低さが特徴で、多国籍な環境で自然に英語を話す機会を増やせます。
在籍している留学生の多くは現地の大学や専門学校への進学を検討しており、勉強に対するモチベーションも非常に上がりやすいです。
また、学生へのサポートも充実しており、学校生活の相談以外にも仕事探しの手伝いや各種カウンセリングも行っています。
ELSISは、企業インターンシップにも力を入れているキャリア志向の方におすすめの語学学校です。
以下、ELSISの基本情報になります。
ロケーション | ・シドニー ・メルボルン ・ブリスベン |
日本人比率 | ・シドニー:6% ・メルボルン:7% ・ブリスベン:9% |
公式HP | https://www.elsis.edu.au/ |
ELSISではビジネス英語や英文履歴書の書き方、仕事探しなど実践的なワークショップが毎日開催されています。
特に人気なのが、無料で受講できる先生との20分のプライベートレッスンです。
プライベートレッスンは回数制限が存在しないため、積極的に利用するのをおすすめします。
Lexis Englishは、多種多様な選択授業が魅力的な語学学校です。
以下、Lexis Englishの基本情報になります。
ロケーション | ・シドニー ・ブリスベン ・パース |
日本人比率 | ・シドニー:10% ・ブリスベン:8% ・パース:15% |
公式HP | https://lexisenglish.com/ |
Lexis Englishでは、語学の基本となる話す・聞く・書く・読むの4技能に加えて、旅行に役立つ英語やビジネス英語など、各々の目的に応じたオプションクラスを選択できます。
毎日放課後には特別カリキュラムも実施しており、授業外で個別の指導を教員から受けられるだけでなく、ワークショップやアクティビティにも参加可能です。
また、現地での就職や永住権の獲得に必要なIELTSやケンブリッジ検定試験の専用対策コースも用意されています。
オーストラリアでエンジニアを目指すにあたって持ちやすい疑問や質問を取り上げます。
疑問を解決して、海外就職の不安を払拭しましょう。
未経験でもエンジニアは目指せますが、ハードルはかなり高いです。
現地でエンジニアとして就職するためには英語力はもちろん、学歴や実務経験が求められます。
そのため、未経験者は就職前に専門学校やTAFEでエンジニアの専門知識や技術を学ぶのをおすすめします。
就職に必要な学位を取得できるだけでなく、企業と提携している学校であればインターンシップを通じて実務経験も積めるでしょう。
日本もオーストラリアも、ITエンジニアとしての仕事内容は特に変化はありません。
違いを挙げるとするなら、仕事でのコミュニケーションが英語になるくらいです。
オーストラリアで開発に用いられる主な言語はjava・sql・python・C#なので、人によっては言語への慣れが必要な方もいるでしょう。
しかし、最初は難易度の高い仕事も任されないため、初の海外での仕事にあまり怖がる必要はありません。
もちろん、面接時にスキルや実績を高く評価された方は、すぐに重要なポジションを任されるケースもあります。
ちなみにオーストラリアには、給料体系や昇格制度が仕事の成績によって決まる会社が多いです。
キャリアアップのための制度も充実しており、自ら積極的に動いて成果を出したい方にはオーストラリアの職場環境はぴったりといえます。
参考:ignite
タビケン留学を利用してオーストラリアの専門学校に進学した方の中で、IT関連コースに進んだのは5%ほどです。
ちなみに、専門学校やTAFEへ進学したものの、授業内容に不満を抱いたり、別の分野を学びたくなった場合は、コースの変更や転校ができます。
ただし、転校やコースの変更をするための条件や手続きは学校によって異なっていたり、そもそも転校もコース変更も認められていないケースもあるため、事前にきちんと調べておきましょう。
オーストラリアにおけるエンジニアの主な採用試験の内容は以下の通りです。
また、オーストラリアでは少しでも知見があるスキルがあれば、積極的に履歴書や経歴書に記載するのをおすすめします。
たとえば、C言語を1週間でも使用した経験があるなら使用可能言語の一覧に記載してください。
もちろん経歴詐称になるレベルの嘘を記載してはいけませんが、アピールできる技能や経歴があれば、積極的に記載するようにしましょう。
結論からいうと、ITエンジニア以外のエンジニアを目指すのは可能です。
タビケン留学では、過去に自動車関連のエンジニア職を希望している方の相談を受けた経験があります。
以下のコースであれば、タビケン留学で紹介可能です。
専門学校で学位を取得すると、現地での就職活動を有利に進められます。
参考:TAFE NSW
オーストラリアでエンジニアとして就職するためには、実務経験と語学力、そして学歴が必須です。
そのため、未経験者は就職する前に現地の専門学校に通うのをおすすめします。
エンジニア経験者も、現地の語学学校に通って英語のスキルアップをした方が仕事を見つけやすいです。
しかし、海外経験が少ない方は、入学の手続きやビザの申請に手間取る可能性が高いでしょう。
タビケン留学では、経験豊富なエージェントたちがオーストラリアへ渡航を希望している方一人ひとりの予算や目的に合わせて、最適な留学プランの提案とサポートを行います。
無料相談を実施しておりますので、興味を持った方はぜひ一度連絡をください。
※タビケン留学では、仕事の紹介や斡旋は取り扱っておりません。
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