オーストラリアへ渡航するにあたっての、大事な準備の1つ“荷造り”。気軽に日本の味が楽しめる食品から、ホストファミリーへのお土産まで、持って行きたい物はいろいろありますよね。でも、トランクに詰める前に、国外からの持ち込みがNGなものを一度、確認した方が良いかもしれません。
この記事では、オーストラリアに国外から持ち込めない物をご紹介。出発前にチェックしたい禁制品、物品の申告方法、罰則についての情報をまとめました。
オーストラリアは、動植物の保護と環境を維持するために、税関・検疫にて厳格な措置を行う国の1つです。入国時には、食品や動植物製品、医薬品といった、多くの物品の持ち込みが制限されています。とくに食品には品目ごとに厳しい規定があり、要注意です。
ここでは、オーストラリア政府観光局と、在日オーストラリア大使館の公式HPに記載がある、オーストラリアに持ち込めないもの、持ち込みに申告が必要な物品についてご紹介します。
薬物、ステロイド、武器、火器など、禁止または制限された品
保護対象となる野生動物
食品は基本的に、缶詰およびレトルト以外の肉製品、商品加工されていない海産物・卵・果物・野菜・豆類等の持ち込みは不可
●卵・卵製品:生卵やゆで卵など全卵、一部の加工された卵製品、一部の卵が具として含まれる加工食品
●乳製品:国際獣疫事務局(OIE)および豪州政府農業省が口蹄疫の清浄国と認めた国・地域以外で生産、加工された製品
●肉・肉製品:生・冷凍・薫製・塩漬け・保存肉・調理済みの肉製品、肉片や動物性食用油脂(牛脂、豚脂など)が含まれる肉由来のエキスやブイヨンを使った製品
●魚・魚製品:内臓及び頭を除去していない製品、冷蔵・冷凍の必要がある製品
●野菜・果物・穀物:生および冷凍(未調理)の果物・野菜、種・根・皮を含むドライフルーツおよび乾燥加工した野菜、未調理の豆・穀物
医薬品・ステロイド・違法なポルノグラフィー・火器・武器・違法薬物など、禁止または制限された品
オーストラリア国外で購入した商品またはオーストラリアで購入した免税商品で、合計金額が大人(18歳以上)1人につき900豪ドル、子ども1人につき450豪ドルを超える場合。贈答用の品も対象となります。
アルコール飲料:大人1人につき2.25リットルまでのアルコール飲料(蒸留酒・ワイン・シャンパン)
タバコ:大人1人につき25本の未使用タバコ(または無煙タバコ25グラムに相当する製品)
業務用または商業用の品または製品サンプル
1万豪ドル、または1万豪ドルに相当する外貨
肉・鶏肉・魚・魚介類・卵・乳製品・果物・野菜
穀物・種子・ナッツ・球根・わら・木・漢方薬など、植物または植物の一部
ペットフード・標本・鳥・魚・昆虫・貝殻・蜂製品など、動物や動物の一部を使用した品
土・土の付いた用品・または淡水地域で使用した用品(スポーツ・レジャー用品・靴など)
厳しい規制こそありますが、持ち込み可能な食品や工芸品もあります。在日オーストラリア大使館の公式HPに記載のある物品の中から、一例を紹介します。
調理済みの白米・玄米:常温で6ヶ月以上保存可能な、未開封の市販品
調味料(しょうゆ・味噌・みりん・ソース):未開封の市販品
インスタント麺(ラーメン):卵を10%以上含む麺は、長期常温保存可能な場合のみ可。
インスタント麺(そば・うどん):申告不要で持込可
市販の菓子類(卵を含む焼き菓子):十分に加熱加工された常温保存可能な市販品
木・竹製品(例: 箸・漆器・枡・扇子・けん玉など):新品、またはきれいな状態で、生きた虫や虫食いの痕跡などがない場合
いざ、オーストラリアの空港に到着した際、どのような手順で所持品の申告を行えば良いのでしょう。また、申告をせずに規制のかかった物品を持ち込むことは可能なのでしょうか。入国時に必要な所持品の申告方法、そして申告を怠った場合の罰則に関する情報を紹介します。
所持品の申告は、オーストラリアに入国する際、機内で配られる入国用旅客カードにて行います。入国手続き後に、税関にて国境管理隊の職員に入国カードを渡しましょう。機内での配布がない場合は、税関や国境警備区間付近に用意があります。
手荷物検査のときに申告漏れが発覚したり、申告内容に虚偽が認められた場合は、所持品の押収や罰則が科されるケースもあります。最高2,664豪ドルの罰金や、刑事罰を受ける可能性があるため、正しい内容で申告することが何より大切です。
オーストラリアへの留学にあたり、注意したいのが所持品の持ち込み規制です。とくに食品は規制が厳しいため、持参したいインスタント食品やお土産を用意する前に、禁制品に該当しないかをチェックしましょう。
検疫・税関に関する最新情報は、各種公式ホームページにて、ご確認ください。
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