アフターコロナで移民も元通り以上に活気づき、仕事探しが厳しくなっているオーストラリア。そんな中、エイジドケアコースに通うワーホリメーカーが増えてきているとのこと。エイジドケアとは、主に高齢者介護サービスを提供するお仕事で、オーストラリア政府も、エイジドケアワーカーとして働く外国人労働者が雇用主から永住権に繋がる就労ビザの取得を受けられるよう制度の改正を行うなど、今後ますます注目されているお仕事です。
今回は、人気のエイジドケアコースを提供するノースシドニーの専門学校「Charter Australia」で、生徒のサポートを含め人事やマーケティングを担当しているHarunaさんと、その卒業生でエイジドケア業界で実際に働いているAyaさんに、JAMSスタッフがインタビューしてきました♪
エイジドケアコースが人気の理由や、ワーホリメーカーがエイジドケアコースを選ぶ理由、オーストラリアのエイジドケアコースは日本と比べて何が違うのか…学校や授業について、オーストラリア生活についてなど、現地でしかわからない内容やスタッフ・卒業生だからこそ知る情報などをじっくり伺いました。
シドニーにある専門学校「Charter Australia」。North Sydneyに位置しており、North Sydney駅から徒歩3分と好立地。今年度は既に200名弱ぐらいの申し込み申請が届いているほど人気な学校です!
そんな今話題の学校に勤務をされているHarunaさんにエイジドケア業界の現状や、アシスタントナース(AIN)の現状、学校の雰囲気・サポート体制など幅広く伺いました。
「Charter Australia」のスタッフ、Harunaさん
Harunaさん:今オーストラリアでは、看護・介護の需要はすごく高いです。日本と同じく、オーストラリアでも高齢者などのケアの問題に直面していますから、仕事は本当にたくさんあるんですよ。看護・介護職の働き手にはオーストラリア人ももちろんいますが、ワーキングホリデーのようにフルタイムで働ける看護・介護スタッフは重宝されています。日本人の看護士は皆さん特に責任感が強いですから、現場で大事にされているんです。
また、もともと最低賃金も高いオーストラリアですが、介護職の給与は去年15%アップしており、Charter Australiaの卒業生の時給は平均$30〜$35くらい。夜勤や土日祝日の勤務には、手当がついて土日であれば時給$40〜$50以上、祝日であれば時給$70ほど。こうした賃金の見直しは、国も看護・介護の労働力確保に力を入れている証拠ですよね。シフトの増減などによる不安もなく、給与はとても安定していると思います。卒業後は、施設をメインでご勤務されて、ホームケアのお仕事と掛け持ちされる方もいらっしゃいますし、アシスタントナースのコースを修了すると、オーストラリア全土で勤務出来るので別の都市で就職される方もいらっしゃいます。
そんな給与の良さと仕事の安定さを考えて、ワーキングホリデーの方はまずアシスタントナース(AIN)を取得しておくと賢いかなと思います。後々オーストラリアに残りたいという場合にも、学生ビザに切り替えても週24時間(2週間で48時間)という労働制限内でも給与が安定しますし、もちろんアシスタントナース(AIN)だけ持っておいて別のことをしてもいいですから。
<オーストラリアの看護職種の分類>
① RN(Registerd Nurse)正看護師
② EN(Enrolled Nurse)准看護師
③ AIN(Assistant in Nursing)アシスタントナースAged Care関連の職業に就くには、Certificate III in Individual Support及び、Certificate IV in Ageing Supportのコース修了証明書が必要です。
個人的にですが、将来的にオーストラリアの永住権を目指すのであれば、 いくつかオプションがあった方がいいと思うんです。
アシスタントナース(AIN)を取得しておけば、オーストラリアでスポンサーを探す道もあり得ますし、看護学士号をお持ちの方は、英語力をIELTS7.0レベルまで上げ、NCLEX(筆記試験)、OSCE(実技試験)に合格すれば、日本の看護師免許をオーストラリアの看護師免許へ切り替え、ご自身で技術独立永住ビザを申請する方法もありますし、アシスタントナースとして勤務しながら英語を勉強し、オーストラリアの大学入学を目指し看護師を目指すなど、本当に色々な道が拓けると思うんです。
Harunaさん:当校が提供している「Study and Work Program」は、ワーキングホリデーでもアシスタントナース(AIN)が取得できます。ワーキングホリデービザの就学期間17週間で、アシスタントナースのコースを終了することができます。入学基準の英語レベルはIELTS4.5相当を取得、もしくは、当校のプレイスメントテストに合格することが必要です。
医療英語にプラスして、エイジドケアかホスピタルどちらかの専門コースを選ぶことになります。どちらのコースを受講されても、卒業後はアシスタントナース(
というのも、看護業務助手の場合はHealth Services Assistanceのコースを目指すことになりますが、その提供校が少ないです。そのため、本当に病院で働きたいという方は看護師を目指して大学へ進学することが多いんですね。エイジドケアの場合は高齢者介護施設や、ホームケアの訪問介護、ホスピタルの場合は病院が、主な働き先になります。
アシスタントナース(AIN)になるための専門コースを学びつつ医療英語も学べる短期集中コースなんですが、卒業率は100%を誇っています!
また、エイジドケアストリームは3週間、ホスピタルストリームは2週間の実習を設けています。実習先で気に入られてそのまま就職される生徒さんもいるんですよ。その実習先で働いてるうちに、最終週に「うち来ない?」とオファーをもらった卒業生もいらっしゃいました。
【エイジドケアストリーム】
コース名:English for Healthcare (Intermediate) & CHC33021 Certificate III in Individual Support
コース期間:17週間(医療英語 週4日/専門クラス 週2日 / 実習 120時間)
入学基準:IELTS4.5相当を取得、もしくは当校のプレイスメントテストに合格
内容:高齢者のケアに重点を置いたプログラム。高齢化、障害またはその他の理由でサポートを必要としている方のための支援とサポートの提供について学びます。【ホスピタルストリーム】
コース名:English for Healthcare (Intermediate) & HLT33115 Certificate III in Health Services Assistance
コース期間:17週間(医療英語 週4日/専門クラス 週2日 / 実習 80時間)
入学基準:IELTS4.5相当を取得、もしくは当校のプレイスメントテストに合格
内容:病院や高齢者施設での看護助手を目指すためのプログラム。さまざまなニーズを持つ患者のケアで看護師をサポートし、緊急の健康状況に対応するためのスキルと知識を学びます。
実際の「Study and Work Program」の授業風景
Harunaさん:エイジドケアという職業は、自分の患者さんや入居者の方と長いスパンで関わっていくお仕事。お金を貯めるためだけに仕事をするんじゃなくて、もっとやりがいのある、社会の助けになる、自分自身にとっても成長の糧になる仕事なんじゃないでしょうか。
当校には生徒をサポートしてくれる先生もたくさんいて、ホスピタルストリームの先生は現役の看護師さん。エイジケアストリームの先生もエイジドケアの経験が10〜20年と豊富。英語で「これなんて言ってるかわかんない」という場合でも先生が教えてくれるので、「専門クラスでも英語の勉強になる」という声も聞きます。
最初は大変だと思うんですけど、ワーホリで来てアルバイトをしてなんとなく過ごしてしまうより
Harunaさん:当校の生徒と先生は「Charter Family」って呼べるほど、スタッフも生徒さんみんな結構家族みたいに距離が近いんです。
授業は大変ですが、親身にサポートしてくれるファミリーのような仲の良さは、当校の強みの一つ。心折れそうになった時でも「一人じゃないよ」っていうスタンスです。卒業後は皆さん就職してバラバラのところへ行きますが、定期的に職場の情報交換などもできるつながりがあるところも、良いことだと思います。
当校は生徒さんにお仕事紹介をさせていただいています。英語力が不安、という方も多いですが、
今オーストラリアでは仕事がないと言われていますが、
実際にどのような雇用主の方がどのような人材を求めているのか、面接でどういうことを聞かれるかなど、ちょっとしたアドバイスもできるかと思います。
日本とはシステムが少し違うのでわかりにくいこともあると思い
教室の様子はこんな感じ。少人数制で、わからない点や何か質問があればすぐに先生に尋ねることができる距離です。
先生と生徒の仲も良い「Charter Australia」。英語オンリーのコースは付いていくのも大変だけど、先生の丁寧なサポートを受けながら、みんな頑張って勉強しています!
今回は、特別に実技クラスも見学させてもらいました♪ 実技クラスでは、現役看護師として活躍している先生が、実際に病院にある器具を使って看護・介護のスキルを教えてくれます。
生徒同士でバディを組み、患者役と看護役に分かれた上で役割を交代しつつ、身体を動かしながら授業を受けます。先生は生徒の取り組む姿を見ながら、機械で人を降ろす際などの注意すべきポイントをわかりやすく説明してくれます。
アットホームな雰囲気なので、黙々と真剣にというよりは、和気藹々として質問を交えながら、笑顔も覗く楽しそうな実習でした!
(写真左)Harunaさん、(写真右)Ayaさん
続いて、「Charter Australia」の卒業生であり、現在はオーストラリアでエイジドケアワーカーとして働きながらインスタグラマーとして、日本からオーストラリアへの看護留学の相談を請け負っているAyaさん(ペンネーム:Kopeさん)にインタビュー!
どのような経緯でエイジドケアのお仕事をスタートできたのか、「Charter Australia」のおすすめポイントなどを伺いました。
Ayaさん:「Charter Australia」を卒業したのが4年くらい前で、新型コロナウイルスが流行しはじめた当時。 それまでに長い経歴がありまして…
留学前は日本で看護師をしていましたが、英語は当時まったくできませんでした。海外に興味を持ってワーホリの存在を知り、まずはメルボルンで8カ月間、語学学校にelementary(初級)レベルから通ったんです。
そのままワーホリに切り替える予定だったけども、英語力はまだまだ…本当に喋れなかったところから私の中では著しく伸びたけども、「アラサーなのにジャパレスのバイトで終わるのか…」とか色々と考えちゃって一時帰国しました。結局、日本で1年間「もう1年も経っちゃってるし、どうしよう…」「看護師に戻るなら、実家に行かなきゃいけないし大変だ…」悩んで、探して見つけたのが、アシスタントナース(AIN)だったんです。
「Study and Work Program」を受講してみて感じたのは、医療英語コースと専門コースですごく差があったこと。医療英語コースは語学学校のような感じで、私にも馴染みがあったんですけど、専門コースはもうネイティブみたいな人達がワーッと喋って、単語もわからないし、まったく生易しくなくて…先生はゆっくり簡潔に話してくれていたと思うんですけど、当時はタイピングにも必死で…わからなかったら放課後にも質問しに行ったり、クラスメイトと助け合ったり、なんとかやっていた感じでしたね。
Ayaさん:卒業してエイジドケアの仕事に就いた後も苦労しました。やっぱり英語が聞き取れないし通じない。言いたいことの2割も言えない。在学中に実習はしたから雰囲気はわかってはいるけども、補助する仕事が主だったので、実際に就職すると仕事のコミュニケーションや声掛けも全部その場にいるスタッフから学び取っていかないといけないのが最初はすごく大変でした。
それでも、「Study and Work Program」の4カ月でAINが習得できるところは大きな魅力です。
Ayaさん:他の学校と比較すると、最低でも6カ月必要だったり、英語レベルも最初からIELTS6〜7、ワーホリビザでなく学生ビザじゃないと無理だったり、自分でやらなきゃいけない部分がもっとキツい。
「Charter Australia」は日本人留学生が多いから、先生も生徒の英語レベルに合わせて授業をすすめてくれているというか、
、しっかりしたサポートをしてくれるし、17週間でサクっと習得できて、医療英語クラスがあって英語力が多少低くても勉強できるところが、おすすめかなと思います。
私、今はエイジドケアの他にも、Instagramで日本人向けのオーストラリアへの看護留学の相談やアドバイスをしているんです。その理由が、アシスタントナースは日本の看護師さんにめちゃめちゃおすすめできるから。
看護師さんを仕事に選ぶ人は、やっぱり真面目な方が多い。私も昔悩んだように、看護の経験を生かした仕事をしたいと考えちゃうんです。苦労も知ってるから看護から抜け出したいと思う反面、やっぱり看護に関わる仕事がしたいというジレンマがある。「外国の医療現場ってどうなんだろう」とか「せっかくなら色々なことを持って帰りたいし、英語もしっかり身に付けたい」とか考えるのが、看護師さんの真面目なところ。
アシスタントナース(AIN)を習得しておけば、色々な道が広がります。ワーホリ1年間で日本に帰国したとしても、日本の病棟で看護師同士がするやりとりはアシスタントナースでも学ぶので、病棟での患者対応スキルは身に付いています。なので、日本帰国後も、病棟での患者対応を臆することなくできるようになっています。
Ayaさん:単にオーストラリアにワーホリに行くだけじゃ、そこまで対応できる英語を覚えられませんし、もしオーストラリアに残りたい場合はオーストラリアの永住権を目指して看護師になるとか、エイジドケアで働きながらIELTSのスコアを伸ばしてステップアップするとか、キャリアの流れとしてすごくスムーズですよね。他国からの留学生にも看護師を目指しながらエイジケアワーカーとして働いてる人はものすごく多いので、そういうふうに頑張るのも有りなんですよ。
それに、「やっぱりエイジドケアはもういいや」とか「他の英語を使った仕事がしたいな」という場合も、卒業後には英語力のベースはあるわけです。英語でのコミュニケーションに困らないくらい英語は上達しているはずだから、そこから日本でTOEICを受けたりして他の道へ進んでいくとか、色々と選択肢が広がっていきます。
ワーホリで何をしようか、英語の大変さとか、迷う気持ちはわかります。悩むけど、人生で持ち帰れる部分はすごく大きいから、ただのワーホリで終わらせたくない人はぜひ「Charter Australia」の「Study and Work Program」を検討してみてくださいね!
2005年に創立された、ノースシドニー駅から徒歩3分のところにある専門学校。2011年に国のVET規制当局法に基づき、オーストラリア技能品質局(ASQA)によってオーストラリア留学生のための専門学校として登録されています。
そのため、国内外の学生に向けた短期間かつ少人数グループで受講できるアシスタントナースや介護のコースを設けていて、それぞれの業界における専門講師が各分野のクラスを担当し、民間部門、非営利団体、中小企業、政府機関と協力することで座学から実習まで手厚い教育を提供しています。小規模な英語環境の中、生徒と先生とスタッフの距離が非常に近く、学校全体が家族のように過ごせるアットホームさが強み。
大きな特徴は、日本での看護経験を海外で活用するために、ワーキングホリデービザのみでの専門資格の取得も可能なところ。アシスタントナースや介護など医療に特化したコースでは、最短1年という短期間でコースを受けることができるため、日本での経験が無駄になりません。日本人スタッフも在籍しているので、日豪の医療の違いをくまなく学べます。
シドニーの学校の中でも医療介護に特化した専門学校である「Charter Australia」では、医療介護にフォーカスした授業に実習も多く取り入れられており、同校卒業後の学生のためのオーストラリア国内での就職サポートも提供しています。
特に、同校の「高齢者介護職(エイジドケア)コース」を修了した学生にはオーストラリア国内で就職するチャンスが多くあります。「高齢者介護職(エイジドケア)」に関わる仕事は給料も他の職種と比べて高めということもあり、「高齢者介護職(エイジドケア)コース」は同校の人気コース。
所在地:3/53 Walker St, North Sydney NSW 2060, Australia
電話番号:(02) 9955-5881
メール:info@charter.edu.au
メンバー一同こころよりお問い合わせ・ご相談をお待ちしております。
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