Y子
31歳。ものごとをあんまり深く考えていないのでストレスは少ない。自分の身に危険が迫ると恐怖のあまり脳がヒートしてしまい、笑い出してしまうクセがある。以前バンジージャンプをした時、飛び降りた瞬間からケラケラ笑っていた。お化け屋敷でも笑い出すので、お化けにビックリされてしまう。19歳でメイクアップアーティストに憧れて専門門学校へ。その後ファッションショーなどの現場で働くが、給料が安すぎて、家の電気、ガス、水道を止められる。それでもコンビニのトイレや銭湯に通いながら粘り強く続けるが、毎日ツナ缶だけで生活していたため、体重が40kgを切ってしまい最後は栄養失調で倒れてしまうという経験を持つ。彼氏ができると何よりも優先してしまうため友達はほぼいないという残念なタイプ。現在セカンドWHでシドニー滞在中。
さあ、向かうはオーストラリア。
私のワーホリ・ライフがいよいよスタート!
30歳という節目の年を迎え、当時つきあっていた彼に突然の別れを告げられ失意のどん底にいた私。世の男性を恨み、人生に絶望し、これから何をしようか…、どこに行こうか…、トホホ…、と途方に暮れていた。だけど人間ってうまくできている。時間が経つに連れて、自由になれたんだからどこにでも行けるし好きなことできるじゃん、という元々のポジティブシンキングが蘇ってきたのだ。失恋なんかよりどう生きるかの方がよっぽど大切な問題だ。自由になれた気がした30の夜~♪by尾崎豊。よ~し、このまま海外に行っちゃえ! ということでオーストラリアでのワーホリを考えついた私ももうすでに30歳。大人の階段を昇り始めてかなり経つ。そんな大の大人が目的のひとつもなく「海外に行ってきま~す!」なんて誰に言えよう。本当はこれからの人生のために何かを見つけたいと思っていたのだが、そんな悠長な話しに耳を貸してくれそうな人など周りを見回してもどこにも見当たらない。心配する両親には「オーストラリアで素敵なダンナ様を見つけてハーフの子供産むから!」とでも啖呵を切って家を飛び出すしかないかな…。まあ、自分の人生だし誰になんと言われようと好きにやらせてもらいましょう、というわけで勝手にオーストラリア行き決定。とりあえずは長期で滞在したかったのでまずは“セカンドワーホリ”(以降セカホ)をゲットだ! 年齢的にセカホを取れるか心配だったがエージェントで詳しく聞いてみると、なんと、なんと、31歳の誕生日までに申請をすれば丸2年滞在できるというではないか。神様は私にオーストラリアに行けとおっしゃっているのだ。きっと幸せな生活が私を待ち受けているのですね。そうですか、そうですか…。能天気にポジティブなだけの私はうれしくなり、2年の滞在プランが頭の中でカチカチカチ…。そうです、私のオーストラリアの旅は、このように始まったのでした。
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