シドニーだけでなく、オーストラリア全土に日本人の友人がいるのだが、以下のような話を聞くことがよくある。

1 :  通っている語学学校の授業料が他と比べて高いことをオーストラリアに来てから知った

2 :  高い授業料の割には授業の質が良くないと感じる

3 :  日本人が少ない学校を希望したはずなのに日本人が多すぎる

語学学校にあまり満足をしていない人の話が多く、正直、残念な気持ちが強いです。何故このようなことが起きているのであろうか。

1 :  世界のどこにいてもインターネットを使えば情報が簡単に手に入る時代、ご存知の方も多いとは思いますが、無料留学代理店の経営は主に語学学校やカレッジ等の教育機関からのコミッション（手数料）を主として成り立っています。コミッションのパーセンテージはその教育機関との関係によって変わってきます。ここで考えて欲しいことがあります。

A :  コミッションのパーセンテージが高くて授業料の高い学校の紹介

B :  コミッションのパーセンテージが低くて授業料の高い学校の紹介

C :  コミッションのパーセンテージが高くて授業料の安い学校の紹介

D :  コミッションのパーセンテージが低くて授業料の安い学校の紹介

A～Dのどちらが会社にとって効率的に利益を出せるか。もちろん、考えるまでもなくAですね。その教育機関との関係によりコミッションのパーセンテージは上がるので、Bも将来的には効率的に利益を出せるようになります。CとDを紹介してくれるところは非常に良心的であると思います。もちろん「授業の質」、「授業時間」、「アクティビティ」、「施設の充実性」など様々な要因が絡んでくるので、何か高くて何が安いのかは一概には言えません。ただ、事前に多くの情報を知っておいて損はないと思います。ワーキングホリデービザであれば現地で無料の体験レッスン（トライアルレッスン）を受けてから学校に通うのもよいのではないでしょうか。

2 :  授業料が高い、しかしその金額に見合った質の高い学校も多くあるので授業料が高いことを否定するつもりは全くありません。ただ、「授業料が安い＝学校の質があまり良くない」とお考えの方がいれば考え方を変えて欲しいとは思っております。格安学校と言われるところは「より安い料金で質の高い授業を提供したい」という思いで運営をしているところが多いです。大規模学校ほどアクティビティや施設の充実性はもしかするとないかもしれないですが、「やる気」がございますし、授業の質は決して悪くないです。

3 :  学校紹介の際に国籍のパーセンテージ等を示してくれるとは思うのですが。色々と考えてみましょう。「そのデータはいつのものなのか？最新データ？これからどう変わる？」、「それは分校等を含めてのものなのか？これから通うその学校自体の国籍の割合は？」。もちろん、毎日のように全ての最新データをこと細かく報告をしてくれるほど学校も暇ではありません。もしも日本人が多い語学学校に通いたくないのであれば、日本人が同じ学校に集中する理由を考えるのが良いと思います。例えば、多くの留学代理店が同じ学校を強く薦めていたら、そこには日本人が多い可能性が高いです。実際に自分の目で見てから決めたいというのであればやはり体験レッスンを受けて、その学校のスタッフに最新情報等を聞くのが良いと思います。

自分自身にも言い聞かせていることですが、「どの道（選択）を選ぶにしても基本は自己責任です」。人のせいにしても何の解決にもならないですし、人のせいにして生きていく人生に成長はないと思います。

「世界のどこにいても人生は一度だけ」　マレーシアで働いていたときの上司の言葉です。一度しかない人生、どこの国にいたとしても頑張りましょう。

Kenichi  / Japanese Marketing Manager 　

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