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【インターンシップ特集】の第3回目は、日本とオーストラリアのインターンシップの違いについて解説していきます。
前回の2回までにインターンシップとは、自分自身の成長のために利用するべき制度であり、目的を伴ったインターンシップは就職にとても有利だという事を解説してきました。
ここオーストラリアに留学する学生やワーホリの方は、日本での就職を考えている方が多いですよね。
日本の就職活動を有利に進めるためにインターンシップはとても有効な手段ですので、日本で受けるインターンとオーストラリアで受けるインターンの違いを理解して上手く利用する事ができればいいですよね。
オーストラリアの現地企業インターンシップというと、まとめている情報も皆無で、情報ソースが乏しく、私の経験や今までに調べた範囲での話になりますが、できるだけ詳しく書きたいと思います。
インターンのすすめ① インターンに関する様々な質問にお答えします
インターンのすすめ② インターンに参加する目的と参加前の準備と心得
インターンのすすめ③ 日本とオーストラリアのインターンシップの大きな違い ←今ココです
まず日本とオーストラリアの大きな違いについて最初に挙げたい点は、インターンシップが誰を対象としているのかについてです。
日本国内のインターンシップの場合は、100%の確率で大学生や大学院生を対象としています。学年で言えば、大学3回生が最もインターンに参加する人数が多く、中には大学1回生〜2回生向けのものや4回生も参加できるものもあります。
それとは対象にオーストラリアの場合は、大学の単位取得に繋がる大学生・大学院生向けインターンシップもありますが、社会人や留学生・ワーホリの方でも参加できるインターンシップもあります。
応募規定により明確にされている場合が多いのですが、プログラムにより、ある特定分野を学んでいる大学生・大学院生などと規定している場合は、必ずオーストラリアの大学に通っている学生向けのものになり、逆に、特に応募対象に規定が設けられてなく、そのインターン業務に適しているまたは興味がある人物であれば応募可能と書いてある場合もあり、その場合は、留学生やワーホリでも応募ができます。
日本 | 対象は大学生・大学院生 |
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オーストラリア | 対象は、大学生・大学院生・留学生・ワーホリなど |
日本で頻繁に開催されているインターンシップで特に多いのは、この企業イメージアップ型のものです。
大人数を同時募集かけるものが多く、日数にして1日・2日から1週間程のプログラム、内容は、会社案内、事業案内、グループに分かれてのワークショップやビジネスコンテスト、セミナーなど企画体験などが行われます。
サマーインターンや秋冬インターンなどがこの部類に入ります。
学生は、これらのインターンを通して、このような体験ができます。
このタイプのインターンは幾つも応募できますので、気になる企業にどんどん応募してみましょう。
企業視点で見るとこれらのインターンは、会社の宣伝を意味しています。多くの学生に会社の事を知ってもらいたいというのが一番の狙いで、参加する学生の中から優秀な学生を獲得したいという想いがあります。
オーストラリアにこのタイプのインターンがあるかどうかというと、残念ながらありません。もしかすると日本独自に発展したタイプのインターンかもしれませんね。
日本 | サマーインターン・秋冬インターンなど企業イメージアップ型 |
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オーストラリア | 同等のインターンは無い(私の知る限り・・) |
インターンシップ手配費用も大きな違いです。日本のインターンシップは参加者は基本的には無料ですが、オーストラリアの場合は、個人で手配しない限り手配費用は有料です。
これはなぜかというと、日本の場合は企業の人材採用プロセスの一環としての側面が強いため、インターンシップ斡旋会社に企業から成功報酬として支払いがされる場合が多いんですね。
それに対して、オーストラリアの場合は、特に留学生やワーキングホリデー向けのプログラムの場合はそれら人材採用の側面が全くないため(ほぼ無い)、インターンシップ手配会社は収益を上げるには参加者から手配費用をいただくしか無いという事になります。
手配費用の金額については、会社によって様々で大きく変わりますので、よーーーく研究して料金を比べてから申し込みをすることをお勧めします。特に日本国内で海外インターンに応募するとトンデモナイ費用がかかってしまう場合がありますので、その点重々お気をつけ下さい。
日本 | 手配費用:無料 |
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オーストラリア | 手配費用:有料(会社により金額は変わる。要チェック!) |
これは当然ですね(笑)日本の場合は日本語、オーストラリアの場合は英語のものと日本語を使うものがあります。
オーストラリア企業の場合は、100%英語環境で、前回の記事でも書きましたが相当の英語力が求められる場合が多いです。
しかし中には英語力がそこまで高くなくても良い、語学学校で言う中級〜中上級程度あれば参加可能なインターンプログラムもあります。特に特定の業務のみを担当するインターンのタイプの場合で、有給インターンのものが多いです。
日系企業でのインターンでは特に社内コミュニケーションは日本語、お客さんとのやり取りや営業の際には英語を使う、という日本語と英語を両方使うインターンもあります。
日本 | 使用言語:日本語 |
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オーストラリア | 使用言語:英語、日本語 |
さて、この使用言語についてもう少し触れておきたいと思います。
「オーストラリアに来てまで日本語でインターンするのはちょっと・・」、と考える人も少ないないのではと思います。。はい、私もよく聞きます。
確かに英語を使って業務体験をしたいという気持ちは痛いほど分かりますよ。大事なのは、そのインターンを通して「何を得れるか」だと思うんです。
例えば、日系企業のインターンで、その日系企業はオーストラリア企業を顧客に持っていたりする場合、ビジネスで使う実務レベルの日本語と英語を両方覚えることができますよね。これってすごく効率的じゃないですか?
しかもそういう企業は日本人としてオーストラリア人とどのようにビジネスをするのかのノウハウを持っているわけで、そんな裏技まで学べるわけです。
逆に、英語オンリーの環境のオーストラリア企業でインターンした場合に実は英語が付いていけなかったり、オーストラリアのビジネス習慣が理解できなかったりした場合、思ったほど自分がインターン先で活躍できない、業務体験を得る事ができない事もあり得るわけです。
その結果、簡単な業務だけを任されることになり、あまり手ごたえを感じる事なくインターンを終える場合もあります。
インターンに参加することで自分が何を得る事ができるのかをなるべく明確に理解しておくことで、より有益な体験ができるのではと思います。そのためにはプログラムの内容をしっかり事前にチェックするようにしましょう。
海外インターンシップの体験談などを読んだことがある人なら聞いた事があるかもしれませんが、オーストラリア企業でのインターンは「仕事を自分で見つける」パターンのインターンシップも多くあります。
どういう事かというと、その日にやる事を自分で見つけて自分で業務にあたるという事をします。
日本だと社員の方が何をするか細かな指示をくれますよね、オーストラリアの場合は、細かな指示はあまりありません。。(苦笑)
これはオーストラリア企業の一般的な働き方にも通じるものかもしれませんが、それぞれ役割が決まっており自分たちの裁量で仕事を進めていきます。
そのため仕事が出来ない人は置いていかれ(すぐに辞めさせられる事も)、結果仕事がデキる人間だけが残るチームが出来上がります。
インターンに求められるのも同じことで、インターン生に対してその日する事などの細かな指示は少なく、大きな目標に向かって自分で日々ゴール決め業務を行っていく形が多いです。
慣れるまでは、ちょっと大変かもしれませんが、慣れてしまえば自分で仕事を創る楽しみを覚えより一層やりがいを感じるのではないでしょうか。(私はそのタイプですw)
日本 | 働き方が受動的、またはグループワーク |
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オーストラリア | 働き方が能動的、自分で仕事を創る |
現在の日本では本当に幅広い業種の企業がインターンシップの受け入れを行っているのが特徴的で、また大手企業も積極的に募集をしています。
選べる業界は、旅行会社、建設会社、メーカー、IT企業、広告、PR、メディア、出版、ファッション、コンサル、金融、会計、政府系機関、NPOなど。
オーストラリアでも、様々な業界・職種にて募集を行っていますが、大手企業のものはオーストラリア人現地学生向けが多く、留学生は応募ができない場合もあります。また、職種によっては英語力があるだけでは選考を通るのも難しく、応募者の適性も厳しく審査される場合が多いです。
日本 | 応募可能な業界:様々な業界から選択可能 |
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オーストラリア | 応募可能な業界:日本より幅が狭い |
では、オーストラリアで留学生やワーキングホリデーの方がどのようなプログラムに参加しているのかというと、以下の業界のものが現在も応募可能です。
現地企業インターンシップ(無給のもの) | 旅行会社、IT関連、広告、PR、出版、ファッション、会計、NPO、スポーツビジネス、高級レジデンスアパート、学校など |
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有給インターンシップ | ホテル、ナーシングホームなど |
また、日本では得られないオーストラリアで就業する事で得られる体験というものがあります。
オーストラリアでしか得られない主な体験:
これらの体験は、必ず自分自身の大きな成長に繋がり、日本に帰国したあとも就職の際に大いに有利に働くでしょう。
ぜひ多くの方に、オーストラリアならではの成長を手にしてもらいたいと願っています。
さて、今までは参加される皆さんの視点でどのように日本とオーストラリアのインターンについて選ぶと良いのか書いてきましたが、最後に、企業からの願いを書いておきたいと思います。
これは、おそらく多くの日本の企業も思っているのかもしれませんが、私が今までに数多くの現地企業と人材の受け入れに対する協議を行ってきた中で分かったことを皆さんと共有させてもらいたいと思います。
どの受け入れ先企業においても、求人やインターンへ応募してくる方へ対する期待は共通しています。
それは、応募者の熱意です。熱意を持った人間に仕事に就いて欲しい、という想いです。とてもシンプルに聞こえますが、これがなかなか難しいようです。
熱意を持ち続けるには仕事に対する意欲と自分の成長に対する意欲の両方を継続して持ち続ける必要があります。特に3ヶ月から6ヶ月の長期のインターンの場合にもその熱意を維持できるかが重要になります。
一人でずっとモチベーションを維持するのも大変な事です。インターンシップを手配するエージェントが継続して参加者のサポートを行うことも重要になるでしょう。私が見聞した多くのエージェントは手配だけであとは知らん顔という会社も多いようですので、その点しっかり確認しましょう。
「プログラム中のサポートはどんな事がありますか?」という質問も忘れずに聞いて下さい。
インターン参加者と企業とエージェント、その三角関係が上手く保たれること、それで皆の熱意が保たれること、そのような状況で続けた6ヶ月のインターンを終える時には、あなた自身は圧倒的な成長と自信を身につけている事でしょう。
より多くの方にこの国にしかない経験を積んでいってもらいたいと思います。
日本とオーストラリアで受けれるインターンシップには大きな違いがあります。日本にしかない部分とオーストラリアにしかない部分、両方を理解して、自分に必要なインターンに参加するようにしましょう。
オーストラリアで得ることのできる経験は、きっと自分自身の大きな成長へと繋がり次のステップへと導いてくれます。
就活の際や人に自分の経験を伝える際には、自分がどのように感じ、どんな行動を取り、どんな結果を残したのかを完結に伝えられるようにしておきましょう。
インターンシップ特集として、3回に渡りインターンシップという制度について詳しく解説してきました。
私は、このオーストラリアでしか得る事ができない就業体験に注目し、なんとか多くの方に届けることができないかと2015年9月より自社でインターンの手配を始めました。
より多くの方がオーストラリアで特別な体験をすることができますように願っています。
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