4月25日はアンザック・デー(ANZAC Day)です。
アンザック・デーとは、第一次世界大戦で戦死したオーストラリアとニュージーランドの連合軍(Australia and New Zealand Army Corps)の兵士たち、そして当時国のために尽力した人々を追悼する記念日のことです。1915年4月25日に連合軍がトルコ軍戦線を突破するためガリポリ半島(トルコ)に上陸した際、数多くの戦死者を出しました。
1969年から4月25日が追悼記念日として制定され、現在では第一次世界大戦だけでなく、すべての戦没者や戦争に関わった人への追悼の意を表す日とされています。
アンザック・デーには国を挙げて様々なイベントが催されており、シドニーでは、連合軍がガリポリ半島に上陸した時間に合わせて、午前4時30分に追悼式がマーティンプレイスにて開催されるほか、退役軍人による行進なども行われます。
追悼式・行進について→http://event.jams.tv/view/506
こういったイベントのほかにも、アンザック・デーにちなんだ習慣があります。
ひとつはアンザック・ビスケットを作る・食べること。
アンザック・ビスケットとは、もともとソルジャー・ビスケットと呼ばれていたお菓子のことで、長期保存が効き栄養になる食べ物として兵士のお母さんや奥さんが戦地に送ったと言われています。オーストラリアではアンザック・デーだけではなく日常的に親しまれているビスケットで、スーパーでも簡単に手に入ります。レシピも作り方も簡単なので家でもお手軽に作ることができますよ。食べたことのない方は一度食べてみてはいかがでしょうか。
そしてもうひとつはローズマリー(花)を身につけることです。
ローズマリーの香りは頭脳を明晰にし記憶力を高める効果がある言われています。この花を身につけることで、歴史を振り返り二度と同じ悲劇を繰り返さないようより深く記憶に刻み込むのです。また、第一次世界大戦時に連合軍がガリポリに上陸した際、島中にローズマリーが咲き乱れていたことが、アンザック・デーを象徴する花に選ばれた所以と言われています。アンザック・デーに行進する退役軍人の胸元にもローズマリーの小枝が付けられているはずです。
痛ましい歴史を振り返りながら、戦没者や戦争に関わった人への追悼の意を表すとともに平和を祈る気持ちにオーストラリア人も日本人も関係ありません。オーストラリアの歴史の一片を知るいい機会になることでしょう。
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