5月3日は世界報道自由デー(World Press Freedom Day)です。
1991年のユネスコ総会決議に基づき、1993年12月の国連総会で制定されました。
1991年のこの日、ユネスコと国連によってナミビアのウィントフックで開かれていた「アフリカの独立、多元主義的な報道の促進に関するセミナー」で、「ウィントフック宣言」が採択されました。
世界報道自由デーとは、一般市民が報道から信頼できる正しい情報を得る権利があることを表明し、ジャーナリストが自由かつ安全に活動できる権利の保証を促進、さらには報道や見解の表明のために自らの命を賭して活動をしている世界中のジャーナリストたちの業績を讃える日でもあります。
パソコンや携帯電話など、インターネットとつながるメディアデバイスが浸透し、一般人が簡単に画像や動画などの情報を発信することができる今の時代は、自由な報道を促進するとともに、一般人によって無造作に侵害される肖像権問題も決して軽視することができませんね。
日本でも盗撮などの犯罪が後を絶たず、「服装が変」、「髪型がおかしい」などの単純な理由で一般人が一般人を撮影し、それをインターネット上で公開してしまうという、個人の肖像権を侵害する行為が頻発し問題視されていますよね。盗撮などの問題は日本だけではなくオーストラリアでもあります。
さらに、ネット上では自由にアップロードできることに加えて、自由にダウンロードすることもできてしまいます。自分と面識のない人間が、自分の画像を隠し持っていることなど日常茶飯事な時代となってしまったのです。
よくありがちなのは、パーティの際に写真を撮ってそれをネット上で勝手に公開し、参加者が不快に思ってしまうなんてことも。肖像権だけでなくプライバシーの侵害にも引っかかる恐れがあります。
メディアに触れやすい今の時代だからこそ、「権利」について見直し、自分で情報をアップロード、ダウンロードする際には一度じっくり考えてから実行するようにしたほうが良さそうです。