難易度:★★☆☆☆ | 所要時間:15分間
皆さん、こんにちは。
とことん「実践する」留学でおなじみのリズム留学センターの遠藤烈士(つよし)です。^_^
今日は、今年4月から私も運営委員のメンバーとして参加をしている「シドニーの日本の祭り」での活動から、日本人とオーストラリア人の違いについて、面白い考察がありますので、皆さんにも共有したいと思います。
実は、先日ですが、私個人のFacebookで呟いていたのですが、やはり確信を得てきたので、あえてブログに格上げです。笑
以前からお伝えしている日本人留学生・ワーホリも参加可能なボランティア活動「シドニーの日本の祭り」について。こちらの記事にてご確認下さい。
関連記事:
ちょっと背景を説明すると、シドニーで開催されているこの「日本のお祭り」ですが、例年2万人〜2万5千人が訪れるシドニー最大の日系イベントです。今年は、運営から10周年という年を迎えたわけですが、4月から新たに運営委員が組まれ外部からの人を迎え入れ運営改革を行っています。
そこで、5月にはウェブサイトのリニューアルを企画、留学生やワーホリからもボランティアを募集開始、6月に制作を始め7月15日に晴れて新しい日本語サイトを公開。今月、8月からは、ローカルの大学生ボランティアを募集し、今度は英語サイトの制作を企画している、というわけです。
先日、リズムで行われたボランティア説明会の様子。新たに12名の現地学生が参加しました。
そこで、実は、私、ボランティア募集隊長なのですが、ローカル大学生の募集担当として今月から体当たりで募集活動を行っております。
お陰様で、先週は、ニューサウスウェールズ大学から多くの学生の応募がありボランティア説明会を開催。今週は、マッコーリー大学に潜入し募集説明会を開催。毎日、沢山の現役大学生からEメールで送られてくる応募連絡に対応している所です。
さて、そこで見た、日本人とオーストラリア人のボランティア応募に対する「違い」を今日は皆さんにも共有したいと思います。
欧米社会はボランティアに積極的だと言われていますが、やはりオーストラリアも例外ではありません。キリスト教を基本とするための思想的な違いなのかもしれませんが、それで終わらせるのは、ここではヤメます。笑
もっと実質的な部分でいえば、オーストラリアでは、小学生の頃から、子供の親御さんがボランティアで参加して様々な学校活動や行事が行われることがあります。
親御さんも参加することが普通といった感覚でしょうか。行事ともなるとお母さんやお父さんまで、子供と一緒に参加するのです。
オーストラリアでの「働き方」にも通じる所はありますが、会社も学校の「決まり」など学校習慣に対してとても寛容で理解を示していますよね。子供の送り迎えが義務であり、朝はお父さん、夕方はお母さんなどと持ち回りを分けていたり、うまく家族で役割分担が出来てるのも社会全体での理解があるからです。
ボランティアで学校行事や地方行事に参加する、中高生ともなれば、チャリティー活動に全校生で参加することも、社会活動の一環として行われます。
オーストラリアでは、そのような背景もあり現地学生はボランティア活動に対して「普通の感覚」で取り組んでいるではないでしょうか。
それが我々日本人からすると「積極的に見える」のかもしれませんね。
逆に、日本ではほとんどの学生が、そういう機会に恵まれずに学生時代を過ごしてきますので、ボランティア活動といっても他人事のように感じるかもしれません。
日本でも子供の頃から学校活動や地域の活動に「普通」の感覚で参加していれば、大人になっても「普通」の感覚でボランティア活動にも参加するようになるのかなと思います。
是非、留学・ワーホリする皆には、折角の海外生活、その点は「意識」をして色んな活動に積極的に参加をして欲しいなと思います。そうすると、新しいことを始めるたり、挑戦したりすることがより楽しめるようになるのかなと思う次第です。
次に、面白いのが、ボランティア応募の際のEメールの文面について。
ボランティアへ応募する際に、 Eメールで応募するのですが、その送られてくるEメールの内容が全然違うのが興味深い。
日本人の場合:
「ボランティアに興味があるんですが、詳細を教えていただけますか?」
オーストラリア人の場合:
「私は日本語を学習している学生で、日本の文化に興味があります。実際に◯◯のイベントにも参加してきました。私の得意なことは◯◯ですので、イベントの◯◯などにも役立てると思います。」
オーストラリア人はすごい具体的で自己アピールが上手い。
さて、この文面ですが、今まで30名ほどのオーストラリア人学生からの応募を受け取りましたが、おそらく25名ほどはこういう書き方です。内容が具体的で、その書き手がどんな人間なのか少し想像が付きます。
そして、日本人の方の応募については、今まで15名ほど受けてきて、そのうち全員が上記の文面です。これじゃ、会うまでどんな人だか分かりませんよね。
ちょっと厳しい言い回しになりますが、仮に、ボランティアの定員が5名や10名までで、倍率が高い場合は、皆さんだったらどっちのメールで採用の可否を判断しますか?ということです。
これは仕事の応募の際にも言えます。
私も今までに多くのアメリカ人・イギリス人ワーホリの履歴書と日本人の履歴書を見てきましたが、決定的に書き方が違うんです。履歴書や後はカバーレターもですが、そこの差は採用の差に繋がりますよ。
自己アピールがどうすれば上手になるのか、そして自分がその組織でどのように活躍できるのか、その点を上手く表現すること。
これには、書き方がありますので、その点を習得したらいいと思います。仕事が取れる英文履歴書の書き方はこちらの記事を参考にして下さい。
大学生編:
社会人編:
カバーレターの書き方は、こちらを参考にどうぞ。
オーストラリアで勝負するのであれば、オーストラリアの習慣や文化を理解しないといけません。オーストラリア人が得意とする「自己アピール」について、オーストラリア人からすると実は「普通」の感覚なんだけど、日本人から見ると「積極的」に見えるボランティア活動や地域活動、それらはオーストラリアの幼少教育から来ているものかもしれませんが、行動や思考について理解を示すこと。そうすれば日本人でも十分活躍できます。
日本人には日本人の良いところがあります。しかし、日本人の良さだけで勝負してもオーストラリア人には理解を示してもらえません。オーストラリアの習慣の上で日本人の良さを活かすことがベストでしょう。
いかがでしょうか。今日はちょっと難しい話になったかもしれませんが、オーストラリアで見習うべき所は見習い、皆さんそれぞれ自分の良さ・個性を発揮していけば、自分らしい留学生活・ワーホリ生活が送れるのかなと思います。
色々なチャンスに飛び込んで、とにかく積極的に活動をしてみて欲しいなと思います。
ボランティアに参加したい方も、まだまだ募集中です!お待ちしています!
・いつも本質を見ようとすること、そのためには文化や習慣、言葉や食べ物、色んな背景を知ることからだぞ!
トップ写真は、「祭り」ボランティアの様子
グローバル化が進む昨今、英語をはじめとする語学力が求められる機会は、国内外問わず増え続けています。 語学の習得をするにあ…
「社会人留学後は就職できない」「ワーホリで人生終わった」など、社会人留学・ワーホリ後のネガティブな意見が多く、留学を迷…
オーストラリアの語学学校では、授業だけでなく、独自のアクティビティを学生に提供する施設が数多くあります。 この記事では、…