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2015年5月に発表されて、業界を騒がしていたワーキングホリデー向けの新税率導入について、本日、とうとう政府は導入を見送りました!
32.5%という高い税率を1ドルでも収入があるワーキングホリデーから徴収しようという、とんでもない施策でしたので、ワーキングホリデーの数が減るという危惧のもと、ファーム業界や旅行業界から猛反発を受けていました。
ファーム業界の労働人口の25%は、世界各国からのワーキングホリデーが担っており、ノーザンテリトリー準州においては、85%の比率がワーキングホリデーの人々とのこと。
私も沢山の方から、この税率変更についてのお問い合わせ・相談をいただいておりました。皆さん心配されていたようです。
しかし、ひとまずこれで一安心ですね。
現在のワーキングホリデーの税率は、年収が18,200ドルまでであれば非課税、18,201ドル〜37,000ドルであれば、18,200を超えた額に対して19%の税率でした。
ワーホリの一般的な平均年収は22,000ドルですので、多くの方は19%の税率です。
しかし、一点だけ、気になる文言がニュースに出ています。本日のABC Newsから。
The Federal Government has responded to pressure and dropped its plan to introduce a 32.5 per cent tax on backpacker workers.
Instead, working holidaymakers will be taxed at a lower rate. They will still be charged from the first dollar earned.
ここには、32.5%の税率変更は見送られ、今まで通りの低い税率が適用されますが、最初の1ドルの収入から計上されるようになります、と記載されています。この最後の文章、「1ドルの収入から」という部分です。
先ほどお伝えしたように今までは18,200ドルは非課税だったのが、これからは1ドルでも稼ぎがあると19%の税率が課されるという事でしょうか。
私の英語読解が正しければ・・・(苦笑)
細かい所ですが、気にしておきましょう。
2016年9月27日20時追記:
やはり、来年(2017年)より、19%の税率が決まるようです。1ドルでも収入があると19%の税率が課されるとの事です。ワーキングホリデーの平均収入が年間22,000ドルですので、今年までの課税額は($22,000 – $18,200)x 19% = $722、税率にしてわずか3.3%。
これに対して、来年1月からは収入に関わらず19%の税率ですので、$22,000 x 19% = $4,180の税金を納めなければならなくなるわけです。当初の32.5%よりは大幅に下がりましたが、それでも大きな変化には変わりはないですね。(会計士の山田宇人さん、追加情報ありがとうございました。)
The Government has dropped its plan to introduce a 32.5% tax on backpacker workers pic.twitter.com/4xvSrd1OWP
— ABC News 24 (@ABCNews24) 2016年9月27日
ABC Newsに詳しく書かれています。
http://www.abc.net.au/news/2016-09-27/federal-government-backs-down-over-backpacker-tax/7880528
http://www.sbs.com.au/news/article/2016/09/27/federal-government-drops-backpacker-tax-plan
今までのバックパッカー税に対する流れは、過去記事からご覧になれます。
【速報】ワーキングホリデーの新税率導入延期!2017年1月までに再審議との報道
2016年5月5日執筆
【ワーキングホリデーの新税制】やはり導入の方向、2016年7月から
2016年5月2日執筆
とうとう明日、5月3日発表!?ワーキングホリデーの新税率の導入について
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