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【現地就職への道】NSW州でただ一人の日本人騎手、市川雄介さんに聞くオーストラリアでプロの騎手になる方法!

オーストラリア 騎手
この記事で説明する準備オーストラリアで騎手(ジョッキー)になる方法を知ろう!

難易度:★★★☆☆ | 所要時間:15分間

こんにちは。YURIです。

皆さん。騎手ジョッキー)というお仕事はご存知ですか?競馬を見る方は知っているかと思います。オーストラリアでも競馬はとても人気で、メルボルンカップなど大きなレースが開催される日は開催州では休日になる程です。

騎手という職業に興味がある方、海外へ行くという方法もありますよ。日本では競馬学校に入学するには年齢制限もあり、厳しい適性検査がありますが、オーストラリアの競馬学校は比較的に入学しやすいです。オーストラリアで騎手になるという選択肢はいかがでしょう?

そこで、このブログ人気シリーズ「現地就職への道」第5弾!

このシリーズは、オーストラリアの現地企業で活躍されている日本人に「どうやってその仕事に就いたのか」という就職への道を、留学生・ワーキングホリデーの皆さんに代わって直接インタビューさせていただき、その真相を探っていく、まさに特攻型の企画です。

今回は、現在シドニーで騎手ジョッキー)として活躍されている市川雄介さんに「どのようにオーストラリアでジョッキーになったのか」「オーストラリアでのジョッキーの仕事の探し方」など、実際にお話を伺いました。

プロフィール

名前:市川 雄介(いちかわゆうすけ)

役職:騎手/Jockey

会社:Tim Martin Racing Stable

では、さっそく行ってみましょう!

 

Q1. まずは自己紹介をお願いします

つよし:今日はよろしくお願いします。まずは簡単に自己紹介をお願いします。

雄介:市川雄介です。東京都出身で、17歳の時に日本の高校を中退してオーストラリアの競馬学校に入学しました。5月でオーストラリア歴10年になります。

つよし:へー!17歳の時に来たんですね。語学学校は行きましたか?

雄介:いいえ、語学学校には行ってないんです。Gold Coastに競馬の専門学校へ入学したんですけれど、その学校には馬学と騎乗に加えて英語の授業もありました。

つよし:そうなんですね。学校以外で英語はどこで身につけたんですか?

雄介:渡航して1年半はホームステイをしていたので、そこで学びました。

つよし:ホームステイ先は良かったですか?

雄介:そうですね。ご飯は準備してくれましたし、結構自由な家でした。

つよし:学校にはローカルの学生もいるんですか?

雄介:いや、ほとんど留学生です。日本人や韓国人、トルコ人などですね。ローカルの学生はほぼいなかったです。

つよし:そうなんですね~。

 

Q2. ジョッキーになるまでの道のり

つよし:では、ジョッキーになろうと思ったきっかけを教えてください。

雄介:14歳の頃に馬に乗り始めて、それがすごく楽しくて、日本の養成学校に入学したかったんですが、入れなかったんです。その時に、「オーストラリアでジョッキーになる」という選択肢を知り、渡航を決めました。

つよし:14歳の頃から乗って職業にしたいと思うほど楽しかったんですね。学校コースの期間はどれくらい通ったんですか?

雄介:まず、トラックワークライダー競馬場で馬に乗るためのライセンス)とステイブルハンド厩舎で働くライセンス)を取るコースに1年通いました。これがないと就職ができないんです。その後、ジョッキーコースに通いました。このコースでは競馬場で乗るスキルを身につけます。コース期間はライセンスをどれくらいの期間で取得するかによって変わってきます。またそのコースには職業研修も含まれていて、ワークエクスペリエンスを積む必要があります。

つよし:学校卒業後はすぐに就職されたんですか?

雄介:そうですね。その研修先にそのまま就職したんですけど、その厩舎が潰れてしまったので、学校に別の厩舎を紹介してもらってシドニーに拠点を移しました。

つよし:学校が手伝ってくれるんですね!

雄介:そうですね。厩舎は基本的に人手が足りていないので、学校と競馬業界の繋がりが強く、仕事や人材を紹介するケースが多いですね。

つよし:実際にジョッキーになるまでの期間はどれくらいかかるんですか?

雄介:1年半ほどです。仕事を覚えたり、馬に乗る技術を磨いたりする期間です。また、就職先のボス次第でジョッキーになれるのか、調教するのがメインになるのか決まってきます。

つよし:ほおー、それでレースに出れるかどうかも決まってくるんですね。

雄介:その前に、またレースに出るための試験があるんです。

つよし:え、それは学校のプログラム以外にですか?

雄介:そうです。「レーシングニューサウスウェルズ(Racing NSW)」という協会が行う試験です。これもレースなんですが、人も馬もそのレースに出ないと通常のレースに参加することができないんです。プロの方も参加するレースなのですが、誰しもが最初に見習いとしてこのレースに出場して最低でも20回パスしないといけないんです。20回パスすれば協会から許可は頂けるんですが、最後は、就職先のボスが許可を出すまでは騎手としてデビューできないんです。

つよし:最終判断はボスなんですね。ボスから認めてもらえないとレースに出れない、と。馬も20回ですか?

雄介:馬はゲートで暴れたり遅れすぎたりしない限り基本的には1回でパスがもらえます。

つよし:馬もレースに出れる状態にしてからレースということですよね。通常の賞金の出るレースとは別のレースということですよね。

雄介:別のものですね。トライアルレースです。僕は競馬場で乗り始めて1年半後にトライアルレースに出始めてその半年後にパスしました。

つよし:レースだけをやっているジョッキーもいれば、契約して調教する人もいますよね。それは、会社に雇われているということになるんですか?

雄介:僕は厩舎に雇われて調教もしているんですけど、調教はせずにレースだけでるジョッキーもいます。その人たちは個人(フリー)でジョッキーをやっていますね。

 

【次のページ】次のページでは「厩舎での仕事の探し方」「ビザについて」「オーストラリアでジョッキーになるベストなタイミング」について伺いました。

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