社会人留学・ワーホリのその後はどうなる?帰国後のキャリアと後...
「社会人留学後は就職できない」「ワーホリで人生終わった」など、社会人留学・ワーホリ後のネガティブな意見が多く、留学を迷…
難易度:★★★☆☆ | 所要時間:20分間
こんにちは!YURIです。
オーストラリアでは「看護留学」や「看護インターンシップ」がとても人気ですが、実際にオーストラリアで看護師として働くってどういうことなのか気になりますよね。もし自分も海外で看護師として働けるのであれば…、どんな気分でしょう…?
海外で働きたい日本の看護師さんに「オーストラリアの看護師さん事情」を知ってもらおう!そこで、当ブログの人気シリーズ「現地就職への道」!第6弾は、オーストラリアの正看護師さんにスポットをあててお送りします♪
このシリーズは、オーストラリアの現地企業で活躍されている日本人に「どうやってその仕事に就いたのか」という就職への道を、留学生・ワーキングホリデーの皆さんに代わって直接インタビューさせていただき、その真相を探っていく、まさに特攻型の企画です。
今回は、シドニーの病院で勤務中の下田絵梨さんに「どのようにオーストラリアで看護師として永住権を取得したのか」をテーマにお話を伺いました!また、「看護師として就職する方法」や「必要な英語力」、「日本とオーストラリアの働き方の違い」など皆さんが気になる「オーストラリアの看護師さん事情」について沢山お話していただきました。
プロフィール
名前:下田絵梨
役職:Registered Nurse(RN、正看護師)
会社:Manly waters private hospital
つよし:今日はよろしくお願いします!まずは、自己紹介をお願いします。
絵梨:下田絵梨です。オーストラリア歴6年目です。
つよし:(滞在歴が)スーパー長いわけではないんですね。最初はワーキングホリデービザで渡航されたのですか?
絵梨:そうですね、最初はワーキングホリデーで来ました。1年で日本に帰る予定だったんですけど、多くの友達がワーキングホリデーのセカンドビザを取るためにファームに行ったので、私も行こうかな~と思い行きました(笑)バイロンベイにも滞在していたんですけど、仕事があまりないし、友達もみんな帰ってしまったのでシドニーに戻ってきました。そのタイミングで、友達にアシスタントナースの資格が取れることを教えてもらって、日本で7年間看護師をしてたのでやりたいなと思ったんです。
つよし:あれ、ワーキングホリデーでは看護留学や看護インターンシップなどの目的で来たんではないんですか?
絵梨:いや、単にワーホリをするために来たんです。1年間の休憩が欲しかったのと、サーフィンがしたかっただけなんです(笑)
つよし:あ、そーなんですね!サーフィンしたかっただけ!?(笑)てっきり看護目的のワーホリをするために来たのかと思いました。
つよし:アシスタントナースの資格はどうやって取得されたのですか?
絵梨:学校で知識を身につけアシスタントナースの資格を取りました。実習もあり、さらに、ワークエクスペリエンス(職業経験)を積む必要があったんです。学校が私の家の近くのナーシングホーム(介護施設)に配属してくれたのでそこで2週間働きました。
つよし:へー、勤務先を住んでいる地域などを考慮して配属してくれるんですね。
絵梨:そうなんです!2週間のワークエクスペリエンス(職業経験)の最後の日にそのナーシングホームがアルバイトとして雇ってくれたので、その後も続けて6ヶ月間働きました。その後は日本に帰る予定だったのですが、そこのボスがまだまだオーストラリアにいて仕事を探すのであれば紹介してくれると言ってくださって、もしかしたらずっとオーストラリアにいれるかもしれないという希望が一気に高まったんです。でも、アシスタントナースでは永住権の申請はできないので、「Registered Nurse(RN、正看護師)」の資格を取得することにしました。
つよし:そうなんですね。RN(正看護師)の資格を取得するために大学は行かれたんですか?
絵梨:はい。行くことに決めたんですけれど、大学は学費も高いですし、2年は行けないなと思い1年で資格が取得できるアデレードの大学に通いました。大学に進学するにはIELTS 6.5が必要で、それも厳しいと思ったので内部進学のできる語学学校に6ヶ月通ってから大学に入学しました。
つよし:1年で大学を卒業した後、技術独立移住ビザで永住権の申請をしたのですか?
絵梨:はい。Skilled Independent Visa(技術独立移住ビザ)で申請しました。ポイントは年齢と日本での7年間の看護師経験、あとOET(医療英語テスト)で満たしました。1回目申請をした時は、トラブルがあってなかなかビザが下りなかったのですが、2回目に自分で申請した時は1ヶ月で降りました。
つよし:へえ、そうなんですね!そして現在は正看護師として働かれているんですね。
絵梨:はい。RN(正看護師)の資格を取れた時にずっと働いていたナーシングホーム(介護施設)に報告をして、その時にアシスタントナースとして戻っていいか聞くと歓迎してくれたので、アデレードからシドニーに戻りました。OET(医療英語テスト)に受かった後は正看護師として病院で勤務を始めました。現在の病院で働き始めて1年くらいですね。
つよし:なるほど、よく頑張りましたね!
つよし:オーストラリアの看護業界で日本人は歓迎されますか?
絵梨:めっちゃ歓迎されますよ!まず、働き者ですし、文句も言わないので。
つよし:看護師の仕事を探す時にもプラスになりますか?
絵梨:そうですね…、日本人の働きっぷりはとても歓迎されますが、問題は英語力だと思います。例えば、ネパール人やフィリピン人は彼らの国でも英語を日常的に話しますし、やっぱり比べると日本人の英語力は落ちてしまいます。ネパール人やフィリピン人でさえ仕事を見つけるのは難しいみたいです。
つよし:そうなんですね。やっぱりポイントは英語力なんですね。求人も少ないんですか?
絵梨:州立病院の求人は出てるんですけれど、入るのは難しいみたいです。ただ、州立の病院で1度働き始めたら横のつながりがありますし、仕事は見つけやすくなるという話は聞きました。私立病院の仕事の方は、見つけやすいと思います。
つよし:州立病院と私立病院での(仕事環境の)違いはありますか?
絵梨:州立病院の方がお給料が高いです。なので、みんな州立の病院で働きたがります。それに比べると私立病院は州立病院よりお給料が安いですし、さらに忙しいです。また労働環境も比較すると劣るように思います。
【次のページ】次のページでは「必要な英語力」と「日本とオーストラリアの働く環境の違い」、「これから留学・ワーホリする方へのメッセージ」について伺いました。
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