永住ビザに有利な地方大学!サンシャインコースト大学について
サンシャインコースト大学(University of the Sunshine Coast)は、オーストラリアのクイーンズランド州サンシャインコースト…
難易度:★★★☆☆ | 所要時間:20分間
3月あたりから急に増え始めた「いちごファーム」への求人広告。Facebookのワーキングホリデー関連のグループでも現在でも多くの求人が目につきます。来たるシーズンへ向けて人手を補おうとしている「いちごファーム」ですが、ほとんどの場合は『歩合制』の給与体系となっています。
この歩合制のお給料については、誰もが稼げるわけではないようですので、少し気をつける必要があるようです。
ファームに行くほとんどの方は、セカンドワーキングホリデービザの取得が目的で行きますよね。折角ファームに行って、規定の88日間の労働を終えたにも関わらずセカンドビザが取れなかったという方が、実は多くいるっていう事を知っていますか?歩合制ファームには大きな落とし穴があるんです。
3月16日付ネット版「Daily Mail Australia」に一つの衝撃的な記事が掲載されました。
記事の内容を要約すると、イギリス人のワーキングホリデー、ローラ・スミスさんは、セカンドワーキングホリデーの申請を「収入が低すぎるから」という理由で却下されたとあります。
スミスさんは、VIC州のミュルデュラで104日のファーム労働を終え、セカンドワーキングホリデービザを申請しました。収入が少ない週は1週間で98ドルという時もあったとのことです。彼女は4ヶ月という時間をオレンジのピッキングを仕事として過ごし、週6日で働きました。とても厳しい労働環境の中でしたが、セカンドビザの申請のために頑張ったと書いてあります。
移民局からセカンドビザの申請が却下された後、スミスさんは法廷に再審議の手続きを取りましたが、結果、再審議からも却下。裁判費用の1600ドルも余計に支出が嵩み、その後28日以内にオーストラリアからの出国を余儀なくされた、というものです。
折角一生懸命ファームで頑張ったにも関わらずセカンドが取れなかったら、なんのために頑張ったのか分からなくなりますよね。
記事の中では、十分な賃金を得られなかった理由として3つのポイントが挙げられています。
理由① 歩合制では稼げない → もともとの歩合が低すぎる
理由② 女性は稼げない → 体力仕事のため女性には難しい
理由③ 雨など天候により稼げない → 天候により働ける日数が左右される
さて、ここでは、仕事のスキルが足りないんじゃねーか!というスミスさんの仕事に対する「頑張り具合」についての考察はやめましょう。ファーム体験者の記事を色々と読んでいると、稼ぐにはスキルが必要だ!稼げないやつはこうしろ!という有難いアドバイスの(?)記事も沢山見受けられますが、、
スミスさんの場合はオレンジでしたが、いちごだけでは無く歩合制の給与体系では幾ら稼がないといけないのか、まずはその点を知っておきましょう。
さて、下記は会計士の山田宇人さんによる『歩合制の給与基準』に対するQ&Aからの抜粋です。参考にしてください。
山田さんへの相談内容:
「ファームの給料が歩合制だったのだけれど、全然稼げませんでした。これは法的に間違ってないの?」
山田さんの回答:
結論から書きますと歩合給での契約はあり、ただし的確な(きちんと働ける)能力を持ったワーカーの平均給料が時給$25.44を超えなければいけません(*)。Fair Work Commission(公正労働委員会)が定めるHorticulture AwardにはPiecework Rate (歩合給) はきちんと働けるワーカーの平均給料がそのポジションの法的に定められた最低賃金+15%を超えなければならないと書かれております。ファームワーカーのカジュアル契約 (時間給契約) の最低時給は$22.13 ($17.70+25%) ですから、こちらにさらに15%加えて$25.44という計算です。
自分はファームステイを経験したことがありませんので、実際の作業効率は全くわかりませんが、最近某ファーム求人ページで歩合給の苺のプランティングの募集をよく目にします。安いところが1000苗で$35だったりするんですけど、計算してみると苗の補充とか余計な時間一切含まずひたすら植え続けると仮定しても、1苗5秒弱で植え続けなきゃ達成できない数字なんですよね。慣れると出来るようになるんでしょうか。
*「平均給料が$25.44を超えなければいけない」という部分なんですけど、これは「平均的な歩合給で働くワーカーの時給」という意味で、例えばファーム初日の未経験者などには適応されません。
以上。山田さんから許可を得て、Q&Aから抜粋しました。
よくある「いちごファーム」の求人広告には、1,000苗あたり35ドルや40ドルという事が書かれているのがよく目につきます。また、「1日あたり100ドル稼ぐ人もいます」という内容(←稼げない人もいるという表現ですよね。。)などについて、この100ドルがセカンドの規定の数字なのかどうか、本当に稼げる数字なのかどうか、確かめる必要があるように思います。
最終目的であるセカンドビザ取得という視点から見ると、
まず大前提として、ファームはセカンドビザの発給の可否を保証しません。許可を下ろすのは、オーストラリアの移民局ということ。
移民局の判断としては、その人が「規定を満たすほどの十分な資金を得たのか」がポイントになるでしょう。
デイオフカウントがあるから大丈夫!セカンドを取った人がいます!みんなでワイワイ楽しいファームです!今、私が働いています!(だから皆いちごファームに来てね〜!)これら全て『ファーム側』の視点です。
これらの謳い文句とあなたが実際にセカンドが取れるかどうかは『別問題』だという事を理解しておいてください。
募集広告は、あなたのセカンドの申請を保証するものではありません。ファームは労働力の確保が目的。皆さんはセカンドビザの取得が目的。セカンドの取得には労働日数と適正な賃金保証が必要。その点、まったく噛み合っていない事を理解しておいた方が良いでしょう。
さて、セカンドの申請が却下される場合のパターンですが、
セカンドビザ申請を行った後、追加資料の提出を求められることがあります。その場合に、ペイスリップ(給与明細)やフォーム1236、銀行の出入金証明(バンクステートメント)などの提出を求められます。
追加資料の提出後に、セカンドの申請が却下されるという流れです。
多くの理由は「収入が少なすぎるから」というもの。ファームの仕事は収入の確保ができない場合は、みんなでワイワイも、デイオフカウントも、誰か他の人が働いていても、過去に誰かがセカンドの取得に成功した事も、全く関係が無くなります。
ファーム仕事を選ぶ際には、あなた自身がセカンドの取得ができるのかどうかをよく検討してください。セカンドビザ申請の申請方法には多くの「都市伝説」もありますが、それよりなによりも、しっかり賃金が得られるかどうかが最大のポイントだという事を忘れないでください。
まずはお給料が十分稼げているかどうか。稼げていないファームであれば、どうすれば稼げるようになるのか、スキルを上げれば稼げるのか、もし無理であればファームを移動することを検討しましょう。
2005年から始まったセカンドビザ申請。2回のワーキングホリデーが使えるのは大変有意義なことだと私自身も大変強く思いますが、その申請の基準のあり方については未だグレーゾーンが多く残っています。誰に対しても公平なルールを敷くのは難しいことではありますが、より良い方法に改善していって欲しいと願います。
セカンドは、必ずセカンドが取れる制度であって欲しいと思いますし、また、ファーム生活は楽しく過ごせるものであって欲しいと願います。
今も多くの方がファームでセカンド取得のため汗を掻いています。その労働は過酷なものも多いようです。皆さんの労働と努力が必ず報われることを願っています。
・その反面、ファーム仕事で稼ぐにはスキルが必要だという意見も多い
・簡単ではない仕事だからこそ楽しみながら過ごして欲しい
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