奨学金最大1,000ドル!ワーホリ・学生のための留学エキスポ
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難易度:★★☆☆☆ | 所要時間:10分間
こんにちは!YURIです。
皆さん、実は、オーストラリア人は健康志向な人が多いって知っていましたか?数年前までアメリカと1位2位を争うほど肥満大国だったオーストラリアですが、近年は政府の働きかけもあり、健康を気にかける方が増えてきました。
そこで、今回は健康志向なオーストラリア人にフォーカスを当てて「栄養」や「食」に関する健康意識についてお話をしたいと思います。栄養学やオーガニック文化に対する考えが先進的なオーストラリア、どのような背景があるのか、現状と取り組みについて見ていきましょう。
オーストラリア人の健康意識についてお話をする前に、実際どれくらいの人が健康を気にかけているのでしょうか?オーストラリアでは健康を気にする人が増えてきたと冒頭でお伝えましたが、とはいえまだまだ日本に比べると肥満率はとっても高いです。
2014-2015年の1年間のオーストラリア政府による統計を見てみましょう。
成人(オーストラリアでは18歳以上)の63%が太り気味や肥満であると診断されています。その内、35%は太り気味、また28%は肥満です。また、5歳から17歳の4人の内の1人は太り気味か肥満と診断されています。若者の太り気味や肥満率は近年に比べて減ってきてはいるもののまだまだ世界の水準に比べると高い方です。
現在、オーストラリア政府はコーラなどの砂糖の入っている飲み物に税金をかけることを検討しています。さらに、人口の17.4%はフィットネスやジムに通っており、太り気味や肥満の人が多いと同時に健康を気にかける人もとっても多いのです。私の渡航直後のオーストラリアのイメージと言えば、太っている人かムキムキの人かのどっちかに分かれていました。(もちろん所謂普通体型の人もいます。)
まだまだ肥満の多いオーストラリアですが、街中には、ランニングしている人、公園でヨガやピラティスをしている人、ベビーカーを押しながらジョギングしている人などたくさん見かけます。日本よりも肥満率は高いのと同時に運動やエクササイズをする人も多いのではないでしょうか。
では、オーストラリアの肥満事情、エクササイズ事情を知った上で、本題のオーストラリア人の「栄養」、「食」に関する健康意識についてお伝えします。オーストラリア人の36.7% の人がカロリーを考えて食事を取っているようですが、どのようなことを気をつけているのでしょうか。
オーストラリアの食品には「健康指数」を示すラベルが貼られているものがたくさんあります。体に良い食品なのかどうかを栄養などすべてを含めて判断します。「星の数☆☆☆」で表示されているので忙しい日々のショッピングの時間にも素早く簡単に他の食品と比較できます。また、カロリーや砂糖の量、食物繊維の量なども分かりやすく記載されています。
(画像出処:http://healthstarrating.gov.au/internet/healthstarrating/publishing.nsf/Content/Home)
オーストラリアでは、健康に対する意識を変えようという変化が見られます。みなさんは、「ベジタリアン」や「ヴィーガン」という名前を聞いたことはありますか?最近では日本でも「ベジタリアンレストラン」や「ヴィーガンカフェ」などまだまだ少ないようですがあると伺いました。
簡単に言うと、ベジタリアンは「菜食主義者」という意味で、その中の種類の一つとしてヴィーガンが存在します。菜食主義者といっても単にお肉や魚を食べない人ではなく、お肉や魚は食べないけれど卵は食べる人やお肉や魚はもちろん、卵、乳製品、はちみつも避ける完全菜食主義者(これが所謂ヴィーガンです。)もいます。全て含めると10種類ほどになると言われています。
オーストラリアでは、日本に比べるとベジタリアンの方がとても多いです。そのため、レストランに行くと必ずと言っても良いほどベジタリアン用の食事があり、メニューに(V)や(Vg)とベジタリアンの記載がされています。また、(V)の記載がなくてもメニューには使われている食材の詳細が載っています。自分で判断して食べ物を選べるのは良いですね!
(画像出処:http://www.hoochiemammacafe.com.au)
赤字で(Vg)とベジタリアンメニューである記載がされているので一目で分かりますね!安心して料理を頼めます!ちなみに、のちほど紹介しますが(GF)はグルテンフリーです。
(画像出処:http://belfield.sydney)
ハンバーガーのメニューの下に小さくどの食材が含まれているか記載されています。嫌いな食材が入っていれば事前に抜いてもらうことも可能ですね!<例>マッシュルームバーガー(マッシュルーム、ルッコラ、ハッシュブラウン、アイオリソース)
実は、2012年から2016年の間に人口の9.7%から11.2%へと増加しています。10人に1人はベジタリアンであることが分かります。
さらに、シドニーのあるNSW(ニューサウスウェールズ)州では9.5%から12.4%とオーストラリアで1番ベジタリアンの人数が増えました。
ベジタリアンになる理由は様々です。健康のための人もいれば、動物や環境のことを思ってベジタリアンになる人もいます。オーストラリアでは多く人が「健康のため」と「体重を減らすため」に「ベジタリアンダイエット」を行っていると言われています。
また、成人したオーストラリア人(18歳以上)の48.7%はダイエットのためお肉を食べなかったり、お肉を食べる機会ほ減らしたりしています。さらに、オーストラリア人の53.4%は「赤身のお肉」を食べる機会を減らしています。
(参考記事:Roy Morgan「The slow but steady rise of vegetarianism in Australia」
http://www.roymorgan.com/findings/vegetarianisms-slow-but-steady-rise-in-australia-201608151105)
ベジタリアンが年々増えるオーストラリアですが、その分ベジタリアン用のメニューがどこの店にもあったり、メニュー上にも記載されていたりとベジタリアンにとってとても生活しやすい国ですね!
オーストラリアではベジタリアンに加え、グルテンフリーダイエットも流行っています。先ほども言いましたが、レストランのメニューは同様グルテンフリーのマーク(G)や(GF)が記載されています。
グルテンフリーとは、グルテン(小麦製品の含まれるタンパク質)を取らない食事をとることです。元々はセアリック病というグルテンを摂取することによって疲労感を感じたりや腸が異常反応を起こしたりする対策として行われた食事療法です。オーストラリア人の70人に1人の割合で病気が発症しているようです。最近ではダイエットにも効果があるということで多くの方がグルテンフリーを取り入れるようになりました。
グルテンを含む食材はコチラ▼▼▼
小麦粉、ライ麦粉、パン、麺類、スナック、コーンフレーク、醤油、ビール、ソース、スパイス、ケーキ、クッキーなど
オーストラリア人の30%の人がグルテンの摂取を避けています。また、買い物をする40%の方はグルテンフリーの食材を選ぶように心がけています。また、男性より女性の方の方が意識が高いという結果が出ています。
オーストラリアではグルテンフリーの食材があるため、スーパーマーケットなどでは「グルテンフリーコーナー」が存在するほどです。また、グルテンフリーの食品をオンラインで販売している会社が沢山あります。それほどオーストラリアでは需要があるということですね☆
(画像出処:http://www.quorn.com.au/Home/)
(画像出処:http://freedomfoods.com.au/our-foods/)
いかがでしたか?オーストラリアでは年々、政府の働きかけもあり健康に対する意識が高まってきています。ベジタリアンやグルテンフリーの生活をしている人もまだまだ増え続けると見込まれています。食品も多く、需要に合わせて業界も大きくなっているように思います。また、オーストラリアだけでなく、日本でも認識が広がっていますよね!今後も注目を集める「健康法」です。
ベジタリアン、グルテンフリーの聖地、オーストラリアで「栄養」について学ぶのも面白そうですね!現地オーストラリアで生活しながら学ぶと新たな発見があるかもしれません!
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・メニューや食品も豊富で、表示もしっかりされているので一目でベジタリアン・グルテンフリーだと認識できますよ☆
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