◆土曜日は子どものプレイセラピーや親子プレイをやることが多いです◆◆
最近は隔週末に出張カウンセリングに行くので、行かない隔週末の土曜はシドニーのクリニックでカウンセリング日にしています。
お子さんの情緒的な問題、例えば消極的過ぎるとか、怖がり過ぎるなどを改善したいという依頼のときには、プレイセラピーを行います。まだことばでのカウンセリングで自分の問題を相談するには早いような発達段階のお子さんで、具体的には幼稚園や小学生、ハイスクールの早い時期のお子さんなどです。
プレイセラピーでは、プレイの中にある象徴的な表現を読み取ります。私の現在のクリニックはメディカル・センターの中にあって、もともとはドクターの診察室で大きさは6畳よりも小さいです。
私が若くて大学院を出たてのころ、日本で勤めていた市の教育委員会が設置する教育相談室では、広いプレイルームがいくつもありました。そこには、箱庭やシルバニアなどのドール・ハウス、プラレール、たくさんのおもちゃ、大きくてぶつけあえるセラピーボールなどもありました。
今はそこまでのプレイルームの設定ができないので、使うのは箱庭とドールハウス、絵を描くことなどプレイを行っています。
ドールハウスでは、家族の状況の現在のアセスメント、また本当はどのようになっていったら良いなか?そのためにはみんながどうしたら良いのか?といったことを考える介入も行います。
箱庭にも、その子がフィギュアを置いて作った世界に、その子のこころの世界の投影を読み取り、また介入もします。
親子でプレイをする場合には、いっしょに絵を描いたり、箱庭を真ん中で半分にわけて、それぞれ作ってもらったりします。そして「もしこの二つの世界がいっしょになるとしたら、どんな世界になるのか?」といった介入をしたりもします。
プレイセラピーを意義のある心理療法とするためには、象徴的表現を読み取る力と、象徴的表現を扱って介入する力が必要なのです。
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