皆さん、こんにちは!留学がもっと身近になればいいのにな、と常に考えている遠藤です。
Facebookでたまに「留学エージェントなんて」という書き込みを見かけます。
悪気のない書き込みなんでしょうが、見るたびに非常に残念だなーという気持ちになります・・。
私自身、留学エージェント(またはカウンセラーとも呼ぶ)として仕事をしていますが、
この仕事、非常に専門性の問われる仕事です。
莫大な知識が必要ですし、経験も必要です。
そんな仕事なのに、なぜ留学エージェント「なんて」と言われるのでしょうか。
今日は、前から一度書きたいと思っていた「留学エージェントというお仕事」について、
私なりの解釈ですが、どんな仕事なのかという事をコンコンと説きたいと思います。
今まで「本物の」留学エージェントに会ったことがないあなたに!
これから渡航を考えている方も是非読んでいただきたい。
こんなに素晴らしい仕事はなかなか無いと思う。
実は、私自身、留学エージェント業を始めてまだ2年半です。
業界ではペーペーと言われてもしょうがないくらいの立ち位置でございます ( ̄ω ̄)
前職は、グラフィック/ウェブデザイナー。その前はダンススタジオ経営者。その前はバーマネージャーなど。
全然関係ありません。
そんなこんなで、20年もオーストラリアに滞在して思ったんです。
「海外で頑張りたいと思っている日本人をもっと応援できないかな」と。
自分なら何ができるか。そう考えて思いついたのが「留学エージェント」でした。
簡単すぎる!と思われるかもしれませんが…、その通り!超簡単に決めました(笑)
そこで前職在職中に、留学エージェントになるためには何が必要なんだと思い調べると、
留学カウンセラーの「資格」というのがある事に気がつきました。
「PIER」という団体がオーストラリアにはあります。Professional International Education Resourcesの略です。
ここでは、「Qualified Education Agent Counsellor(認定教育エージェントカウンセラー、以下QEAC)」といういわゆる政府認定の資格を発行しています。
これはオーストラリアの教育業界では知れている資格で、各種学校と契約をする際にはPIERを持っているのか?と聞かれることがよくあります。
こんな資格↓
これを持っていると、オーストラリアの教育を分かってるんだなと思われるという事です。
PIERのQEAC資格を取得するためには、当然試験に合格しなければなりません。
そのためPIERでは、資格取得のためのトレーニングコースも提供しています。
どんな事を勉強するのかというと、オーストラリアの教育システムやオーストラリアの法律や規定、エージェントとしての有効な働き方や道徳など。
沢山ありますが書いていくだけで疲れます。
その勉強をして試験に合格して始めて資格取得となるわけです。
日本にも幾つかの業界団体が発行している留学カウンセラーの資格があります。
有名なところでいうと、「NPO留学協会」や「JAOS海外留学協議会」という所です。
NPO留学協会の「海外留学アドバイザー」という資格↓
こちらも同様に、試験に向けて勉強をし、筆記試験およびインタビューをパスして資格取得となります。
試験の内容は、アメリカやカナダ、イギリスなども含む世界各国の留学についての知識を問われます。
オーストラリアだけではないんですね。
各国の事情や教育システム、カウンセリング技術や対応方法、同じく道徳も含め幅広く勉強をし、試験合格を目指します。
これらの資格があるから、信用してください!なんて事は言いませんが、
持っているという事は、留学カウンセラーとして最低限の知識を持っている証拠にはなります。
私自身、オーストラリアへは最初留学生として渡航しました。
時代背景も違い、周りに頼れる留学エージェントという存在の方がいなかったため、自分で学校を探し、自分で学生ビザを申請し、カレッジへ進学し、大学へ編入もしました。
その際の手続き云々は全て自分でやりました。
今まで沢山経験してきたしオーストラリアの生活の事も分かっていて留学の事も分かっているつもりでしたが、
資格の勉強の際に知らなかった事があることに気付かされました。特に法律やルールなど。
勉強して良かったなぁと思うわけです。
留学の基礎知識であるその国の法律や規定、その国の教育システムや進学手順、カウンセリングの基礎や道徳など理解している事が、まず始めの一歩です。
「留学エージェントの仕事 = 学校紹介」と考えている人が多いかと思います。
留学エージェントのビジネスモデルでは学校紹介が一番大きな収入源ですから、もちろん留学エージェントの仕事の中でこの割合が一番大きいです。
これから渡航する留学生やワーキングホリデーの方にとっても「学校選び」は重要ですよね。
学校選びを間違ってとんでもない学校に行くと、オーストラリア最悪だ!なんてオーストラリアの学校が全てダメみたいな悪評を作りかねないという危険性すらあります。
私は、オーストラリアに渡航する皆が「オーストラリアは楽しい」と腹の底から思って欲しいし、日本に帰る時には「オーストラリアはマジ最高だった!」と思ってもらいたいので、英語はバッチリ伸ばして欲しいし、きちんと成果を出して欲しい。
本当に行って良かったと思える学校ってどんな学校だろうと、自分でも常に考えるわけです。
渡航する目的は一人一人違うわけで、目指している英語力も今持っている英語力も違う。
強いて言えば、好き嫌いの感覚も人それぞれ全然違う。
皆違うから、ベストなマッチングになるように一生懸命考えるわけです。
目標を達成してもらうために一番適した学校はどこなのか。
皆が準備している予算もあるので、予算内に収まるように最善の選択肢を考えます。
その上で一人一人納得して学校を決めてもらうようにします。
リズムでは、独自の基準としている10通り以上の学校選択基準をクリアした厳選した学校のみを、一人一人カウンセリングしてニーズに合わせてご紹介します。
英語を学ぶところで一般英語、進学英語、英語試験対策など様々なコースがあるのが、語学学校です。
語学学校の他には、専門学校または職業訓練学校というのもあります。専門学校では沢山の資格コースがあり、そのほとんどが留学生でも受講可能です。
次は、大学や大学院があります。大学の中にも沢山の学部・学科があり種類が山ほどあります。日本に無いコースもあります。
ちょっと若くなれば義務教育である小学校から高校まで。これまた公立(州立)と私立があり、沢山の学校があります。
もっと小さくなればチャイルドケアセンターやファミリーデイケア、オケージョナルケアなど幼児向けの教育施設があります。
スポーツする人にはスポーツの学校もあります。オーストラリアはスポーツ大国ですから色んなスポーツがありますよ。
その他、趣味や習い事の学校やコースもあります。
ひと口に言うと、これ全部「学校」です。学校紹介と言っても何百という数の学校があり、特徴や教育理念・姿勢、学生の評判などを理解し、留学生一人一人のニーズに合わせて案内します。
学校案内と言っても結構奥深いですよ。
オーストラリアに渡航するにはビザが必要です。ビザが無かったら飛行機すら乗れません。
留学生の場合であれば、主に「学生ビザ」や「ワーキングホリデービザ」を取得します。
短期の場合は「観光ビザ(ETA)」で学校に通うことができます。
中には、就労スポンサービザの取得を目指している人も多いです。就労ビザは規定が難しいですよね。
就労の先には移住も考えます。いわゆる永住権の取得を目指している人も沢山います。
親子で留学する方や子供だけで留学したいという希望や、大人も自分の仕事の経験を活かして海外就職できないか、色んなケースがあります。
例えば永住権の取得が目標であれば、それに向けて可能な選択肢を探し、プランを一緒に立てていきます。
これはビザコンサルタントのお仕事領域になりますが、留学エージェントはビザコンサルタントと一緒に学校選びや移住に向けての生活の準備を進めていきます。
短期留学から長期留学まで、ビザの延長や手続きも含め、一人一人の渡航の目的を達成できるよう対応をします。
ビザは、毎年毎年条件が変わりますので、常に最新の情報を集めて勉強を続けていく必要があります。
あなたの知っているエージェントは、ビザの事も考えてくれますか?
学校とビザだけ手配したら終わりですか?
いやいやいやいやいや。ノシ(手振り)
オーストラリアで初めて生活する人のために、生活を始めるための準備をお手伝いします。
どんな家に住むのか?携帯電話は?食事は?物価は?気候は?街は?電気代かかるの?ビールは?スーパーは?ボンドってなに?銀行は?電車ってどうやって乗るの?車の免許は?ベジマイトって?一つ一つ答えて、必要な手続きを行っていきます。
オーストラリアの生活は新しいものだらけ。
スムーズに生活を始めてもらうために、渡航した日または翌日に一緒にオリエンテーションを行います。
無駄な生活のストレスをなるべく感じて欲しくないですからね。
生活の次は仕事です。
オーストラリアは合法的に留学生やワーキングホリデーは仕事ができるので、ほとんどの方が仕事に就きます。
海外で仕事するってすごく素敵で、とても刺激的です。
仕事から学ぶ英語も沢山あるし仲間もできます。
自分は、どんな仕事に就けるのか。
仕事の探し方や応募のコツも伝えるのもエージェントのお仕事です。
オーストラリアでの仕事探しは日本のとは少し変わりネットワークが重要な事も多い。
ネットワーク作りのため色々なコミュニティを紹介したり人を紹介したりします。
ただこれは現地にオフィスを構えるエージェントならではのサービスかもしれません。
常に新しいチャンスが舞い込んできますので、渡航者の皆さんのために沢山の機会作りもします。
セミナーや講演会などもします。
現地でしか手に入らない情報って沢山あるんです。
現地エージェントを利用する利点はそこに尽きます。
仕事の探し方・コツ、ネットワーク作りの機会作り、セミナーや講演会などもエージェントの仕事です。
先ほども書きましたが重要な事なのでもう一度。
私たちは、オーストラリアへ渡航してくる皆さんが、オーストラリアは最高に良い所だった、楽しかった!と思ってもらう事が一番の願いです。
人それぞれ楽しいと思うポイントは違いますので、中には何事も自分で切り開いて自分の力を試したいと思う方もいらっしゃるでしょう。
私もその気があるため否定しません(笑)
そういう方は大いに自分を試して切り開いていって欲しい。
ただ、何か迷った時や相談したい時に相談できる相手がいるというのは心強いもの。
最初からそんなに強い人ばかりでは無いし、または無駄を省きたいとか、プロの意見を聞きたいとかいう人もいるでしょう。
そんな時は我々留学のプロに相談をしてください。
渡航をするための準備や学校選び、難しいビザの手続きや学校の手続き、現地生活の準備や各種手続き、仕事の相談やコミュニティの紹介、全て我々留学エージェントの仕事です。
(逆に、ここまでサポートできないエージェントは、エージェントを辞めた方がいい)
留学・ワーホリする皆が、充実した海外生活を送れるよう、目標を達成できるように最大限のサポートやプロとしてのアドバイスを送れるように常に勉強をする必要があります。
過去には「ぼったくりエージェント」というのが本当に多く存在していたようです。
今現在は少なくなったようですが、未だにぼったくってるエージェントは存在しています。
また、名ばかりの「留学サポート」を提供している会社が数多くある。
なぜなのか。
留学業界というのは元々とても閉鎖的な業界で、「情報を高く売る」というサービスモデルで成り立ってきました。
しかし、今はインターネットの時代。
皆が生きてる今の時代は、留学・ワーホリ・移住・海外就職がとても簡単にできる時代。
情報が簡単に手に入るのに、その情報を高く売るというサービスは成り立たないですよね。
そんな中、相手が「知らない」という事をいい事に、未だに色々な料金を水増しし、または高額のサポート費用を請求している留学斡旋会社も存在しています。航空券の料金上乗せ、ホームステイ料金の上乗せ、学費の上乗せ、高額サポート費用の請求。普通に行われています。
前述したような留学エージェントとしての専門性を磨くことに注力せずに、サービスを高く売るという事に注力した結果、
ただ高く留学を売るだけのビジネスモデルが出来上がってしまった。
そんな昔から続いた風潮が「留学エージェントは高額」という認識や拝金主義で中身の無いサポートを提供する「留学エージェントなんて必要ない」と呼ばれる所以になったわけです。
今の時代に立ち上がっている、留学業界をよくしたい・留学生やワーキングホリデーを本気でサポートしたいと思って毎日毎日切磋琢磨している留学エージェントからすると、とても残念な社会的印象なわけですよ。
昔の留学斡旋会社や今もそんなビジネスモデルでやっている留学斡旋会社の悪習が今の留学エージェントに対するイメージ作りをしたという責任を感じてもらいたいですよ。
留学業界がよくなるために何をしたらいいのか、これからのエージェントが一人一人行動を起こせば少しずつ健全な方向に変わるのではと思ったりしているわけです。
そうすると「エージェントなんて」という言葉はもう使われなくなるでしょう。
本物の留学エージェントというお仕事は、専門性と豊富な経験を持ち留学する皆のチャレンジを全力で応援しサポートするお仕事。
皆に「ありがとう」と言ってもらえる仕事ですよ。
これからますます留学が身近なものになりますように☆
では現場からは以上です。
>>次の記事はこちら>>>
語学学校選びの基準は沢山あります。英語学校ではどんなコースがあるのかをまずは知ろう。自分がやりたいと思えるコースが見つかるはず。こちら▼▼▼
< 失敗しない語学学校の選び方① 自分が本当にやりたいコースを選ぼう >
ツヨシからワンポイントアドバイス:
・本物の留学エージェントは利用しないと損をするだけ
・本物かどうかの見極めはあなた次第だ。ただこのブログに辿り着いているという事はもう分かったはずだ👍
留学を目指す方には、渡航先で自分の英語が通じるか不安な方が多いでしょう。 現地で英語ができなければ学校の授業の内容を理解…
オーストラリアには、世界大学ランキングでも上位にランクインする有名大学が数多くあります。留学先の大学のレベルは、その後…
留学先・入学先の大学のレベルは、その後の就活にも影響するだけに気になりますよね。この記事では、オーストラリアの大学は世…
ワーホリでもチャイルドケアのCertificateが取れる! ノースシドニーにある専門学校が、11月から新たに17週のみのチャイル…