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【日本語教師養成講座】アンナチュラル

BBIC420時間日本語教師養成講座

 

 

金曜19時のお楽しみ♪

 

 

 

 

よく、私が受講生に注意すること。

『それ、地球上にない会話だよ。』

アンナチュラル。

 

自然な会話を心がけること。

 

 

初級の最初の頃は、使える語彙や文法が限られているので、

どうしても表現が制限されることはあるのですが、

それを「場面」を使って不自然な会話にならないように

工夫して教えるというのが重要なポイントです。

 

例えば、英語でよく揶揄される

「This is a pen.」

日本語では、

「これはペンです。」

になります。

どちらの言語においても、

文の構造としてはいちばん基本的なもので、とても重要です。

ところが、これを使う場面を誤ると、

「地球上にない会話」

になってしまします。

 

「これは何ですか。」

「それはペンです。」

 

でしょうね。

 

何の報告?

 

『それ、地球上にない会話だよ。』

 

 

明らかにペンとわかるものを指して、

「ペンです」と言われても現実味がないわけです。

学習者は飽きます。

 

 

では、これではどうでしょう?

 

「これは何ですか。」

 

「これはペンです。」

 

「へぇ、そうですか(´゚д゚`)。」

 

だいぶナチュラルだと思いませんか?

 

 

代入練習と呼ばれる、機会的に対象物を差し替えて

ひたすらドリルのように練習することも大切ですが、

実際の「会話」として運用していくには、

このような場面設定が重要なのです。

 

 

この課を勉強した数日後、ある学習者がレッスン後に、

「せんせー、これはラーメンではありません。( ̄ー ̄)ニヤリ」

 

(でしょうね、と思いつつ)

「何ですか。」

「これはペンです。( ̄ー ̄)ニヤリ」

「そうですか!」

「すごいです。」←「すごい」は教えてないのに知っている

「うん、すごいですね。」

いつ使うとナチュラルになるかというのを理解している

ということが証明された瞬間でした。

 

そして、私は腹筋のみで笑うという、

不自然な笑い方のテクニックを手に入れました。

 

 

 

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