今年も「クレセントのおでん」の時期がやってきました!知る人ぞ知る冬限定の超人気メニューです!
僕はどちらかというと夏男、暑いのはへっちゃらなのですが冬の寒さが苦手で、、、
しかし!このおでんがいただけると思うと、冬到来が待ち遠しくなるぐらいクレセントのおでんファンなんです!
クレセント?おでん?
シドニーに長年住んでいらっしゃる方はもうお馴染みだと思いますが、最近来られた方はまだご存知でないかも、、、
それもそのはず、クレセントは創業24年の歴史を誇るシドニーを代表する老舗ナイトクラブで、
日系ビジネスと日系コミュニティーの発展を縁の下から支えてきたと言っても過言ではない存在。
そのクラブがおでん?と思われる方もいらっしゃると思いますが、
実はクレセントのオーナーファミリーが、大正創業の老舗おでん屋さん「お多幸」の家系なんです!
つまりクレセントの現オーナー、ヒロさんのお爺さまが大正時代、銀座に初めて暖簾をだしたんですね~♪
おでん屋に生まれ、小さい頃から本物の味を舌に染み込ませてきたヒロさん、
そして弟の日本人セレブシェフ雷太さんが生み出す究極のおでん。
今年もスタートしたと聞きつけ、居ても立ってもおられず早速お伺いしてきました!
「焼き豆腐 / 大根」
出汁は薄味ながらも種ものの味わいがしっかりでていて、豆腐、大根に完璧な状態で染み込んでいます。
主役は種ものではなく出汁ですね。出汁を味わうために豆腐と大根が存在しているかのようです。
主役を伴った名脇役たちは、その持ち味を最大限に活かそうと健気にその存在をアピールしてきます。
そして名脇役を伴った主役の出汁は柚子と昆布、そして鰹節の香りと共に口中を楽しませてくれます!
「完熟トマト」
これは創作おでんといったところでしょうか?!
一旦ローストしてから出汁で煮込まれているので、一味違う風味とジューシーさを堪能できます。
トマトのトロトロ感と酸味がたまりませ~ん♪
「たこ足 / つみれ / こんにゃく」
昆布、いりこ、鰹節でとった出汁とこんにゃくの出会いって最高ですね!
こんにゃくって味が染みにくいイメージがありますが、いやいや、しっかり染み込んでいます!
タコはほど良い弾力を残しつつも出汁がしっかり染み込んでいました!美味しかったです!
そして圧巻はつみれ。テイスト、練り加減、出汁の染み加減、小骨の食感、もう完璧!
「海老しんじょう / かに飛龍頭(がんもどき)」
なんとジューシーなおでん?!どちらもフワフワ!おでんが口中でとろけるという表現は適切でないと思いますが、
それ以外の表現が思いつきません。噛むごとに海老と蟹のエキスを吸い込んだ出汁がジュワァ~と口中に広がります!
飛龍頭は僕の大好きな銀杏とキクラゲが入っています。ぜひお試しあれ!
「キャベツ巻き」
キャベツとチキンそれぞれの旨味を、出汁が上手にひとつにまとめています。
出汁がほどよくキャベツの葉と葉の間に入り込むので、他の種ものとはまたひと味違う楽しみがあります。
こちらも逃しちゃだめですよ~!
「いくらおろし」
おでん以外の一品料理もいただきました。
雷太さんお手製のいくらの濃厚な味わいと、さっぱりした大根おろしの組み合わせが絶妙で、日本酒がほしくなる一品です!
「イワシのスモーク」
この見た目で「あ~、オーシャンルームだ!」と思った方はかなり食通ですね♪
はい、野田雷太シェフお得意の燻製料理です!
このお料理はテーブルにサーブされて10秒ほど待ってから蓋を開けてくださいね。
その間にじっくり桜のウッドチップの香ばしい香りがイワシに移ります。
でもそのたった10秒がとても長く感じ、待ちきれなくなるほどの絶品料理です!
今までこれほど美味しいイワシを食べたことがあっただろうか?と書くと大袈裟なようですが、ホント感動しました!
この独特の香りは「香ばしい」と表現するにはあまりに月並み過ぎて、自分のボキャブラリのなさを痛感させられます。
いや、もう、これは皆さんに食べてもらうしかないですね!とにかくおススメの一品です!
(その日の仕入れによってお魚は変わります)
そして最後の〆は、、、、
「茶飯のぶっかけ」
茶飯におでんの出汁をかけ、そこへ海苔や山葵といった薬味をのせていただきます。
茶飯の上品な香りとおでん出汁が相まって、お茶漬けのようにさらっといただけます!
そしてぜひ試していただきたいのが、焼き豆腐のトッピング!
適度な大きさの焼き豆腐を入れ、レンゲで豆腐を崩しながら茶飯、出汁と一緒にいただきます。
豆腐の滑らかな歯触りと大豆の旨みが加わることで、また一味違うぶっかけ茶飯を楽しめます♪
祖父から代々受け継がれた味わいはシドニーで進化を遂げ、野田ファミリーによって完成されました。
シドニー滞在中に一度はこの美味しいおでんをお試しあれ!
ヒロさん、雷太さん、情熱のこもった素晴らしいおでんとお料理の数々、本当にありがとうございました!
僕にとってかけがえのない毎冬の愉しみです♪
お品書きとお店の詳細は→こちら
冬限定メニューなのでお急ぎを!
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