オーストラリアの楽しみはスーパーマーケットと以前書きましたが、もうひとつ忘れてはいけないのが、ビールです! オーストラリアは世界有数のビール消費量を誇り、通りを歩けばあちこちにパブがあり、明るいうちからビールを飲むのも当たり前。ビールを片手にパブでランチタイムを過ごすビジネスマンの姿すらめずらしくありません。
ビールは大きく分ければ「ラガー」と「エール」の2種類。そこからさまざまに派生して数え切れないほどの種類があるのですが、日本で気軽に飲めるビールのほとんどはラガー系のピルスナーという種類のみ。最近でこそコンビニに「よなよなエール」などのエール系ビールが置かれるようになりましたが、まだまだ日本での認知は低いのが現状です。ましてやビールに無数の種類があること自体、あまりピンとこないもの。
ところが! ここオーストラリアはビールの種類がものすごーーーく豊富で、小規模なビール醸造所(ブリュワリー)で作られたビール、つまりはクラフトビールがたくさんあるのです! クラフトビールをウリにするパブも数多くあり、あちこちのパブで個性豊かなさまざまなビールを飲むことができます。代表的なのは、次の5種類。
PILSNER(ピルスナー)
世界で最もよく作られ、飲まれているビール。爽快な喉越しで、「アサヒスーパードライ」や「キリン一番搾り生ビール」もこの種類です。日本人をはじめ、多くの人に一番馴染みのある味わい。
PALE ALE(ペールエール)
クラフトビールの定番で、オーストラリアで一番人気のビールです。フルーティーなホップの風味が特徴で、複雑な香り。定番なだけに多くのブリュワリーが作っているので、それぞれのペールエールを飲み比べてみるのも楽しいです。
IPA(インディア・ペールエール)
ペールエールのホップの量を増やしたもの。アルコール度数が高く、華やかな香りと強い苦味を持つパンチの効いたビール。さらにImperial IPA(インペリアル・アイ・ピー・エー)、通称IIPAという、さらにホップの量を増やしたものもあります。
※IIPAは「ダブル・アイ・ピー・エー」とも言われます。
STOUT(スタウト)
ローストした麦芽の香ばしさとどっしりした飲み口が特徴。コーヒーのような風味もあり、暑い夏にグビグビ一気に飲むというよりは、じっくりと風味を楽しみたいビール。寒い季節にチビチビ飲むのが似合います。
WHEAT BEER(ウィートビ―ル)
小麦を使ったビール。苦味は少なく、バナナやバニラのような風味があり、口当たりはなめらか。小麦ビール、白ビールとも呼ばれています。わたしはビール大好きなのでわかりませんが、ビールが苦手な人でも飲みやすいそうです。
他にも種類は果てしなくあり、夏には「Summer Ale」と銘打ったビールをよく見かけましたし、おみやげによさそうな「Australian Pale Ale」なんてビールもあります。最近ではフルーツの風味を加えたフレーバービールや、二酸化炭素に変わり窒素を使ったニトロビールも人気です。ビール好きの皆さま、ぜひぜひオーストラリアで好みの一杯を探してみてくださいね!
文:天野夏海(編集部)
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