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医療/保険

日本での頭痛セミナーを中止しました

昨今の世界中で感染拡大をみせている新型コロナウィルスが一刻も早く事態の終息に向かうことを願ってやみません。

現在この未知のウィルスに苦しんでいらっしゃるお一人お一人の回復を心より祈りつつ、

一医療従事者として、最前線でこの方々のケアを行っているドクターやナースの方々、

押し寄せる検体に必死で取り組まれているであろう検査技師の方々、

一刻も早くとワクチンの開発やウィルスの解析に従事されている科学者の方々に敬意と感謝を抱いています。

前回のエントリーで告知させていただいた頭痛へのマニュアルセラピーの講習会ですが、告知から約1ヶ月で定員に達し、その後も少ないくない方々から参加ご希望の連絡をいただきました。しかしながら、この新型コロナウィルスの感染拡大を受け、直前まで開催へ向けての様々な予防策も模索したのですが、屋内のセミナーであること、参加者同士の距離が近いこと、実技練習のため相互接触が不可避なこと、参加者の多くが職業柄高齢者との接触機会が多いことを考量し、今回は延期・中止とさせていただくことにいたしました。

その旨参加をご希望いただいた方々にご連絡したところ、お一人お一人からあたたかいお言葉をいただき、とても慰められました。まだお会いしたこともない方々ですが、このセミナーを企画したからこそ知り合えた方々であり、この出会いこそが恵みであったなと思っています。

この方々の期待を裏切らないためにも、次回の開催に向けて資料のブラシアップとプレゼンの練習に励みたいと思います。

また、今回の日本への一時帰国を家族ともどもキャンセルしました。私たち夫婦のどちらの祖父も具合があまり良くないので顔を見せたい、子供に少しでも日本を経験させたいなど、個人としては色々な思いがあり直前まで帰国するか悩みました。

しかし、今回のウィルスの特性として無症状でも感染を媒介できることなどがあり、帰国後たとえ2週間自主的に隔離を施しても決して来院される患者様お一人お一人に安心していただけないのではないかと考え、もちろん、それだけが理由ではありませんが、家族も含め日本への帰国をキャンセルしました。

母国である日本が危険国であるように世界から思われているのはとても遺憾ですが、私たちは対峙する相手の感情や彼らの自己防衛策をコントロールする権利も術もありません。一医療従事者としての倫理観と、クリニックで患者様を診察させていただいているクリニシャンとしての責任と、現在知ることのできた事実を客観的に判断した結果での結論です。

 

奥谷匡弘

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