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医療/保険

精密な治療を可能にする歯科顕微鏡マイクロスコープ

歯科顕微鏡を使った治療


当院の歯科治療で最も重要なことの一つは、潜在的な問題の早期発見と正確な治療です。

歯科の治療は、とても繊細で緻密なものです。

虫歯の少しの見落としや場所のずれが原因で、健康な歯を削ってしまったり出血したりと大きなリスクとなります。



当院では2004年より、オーストラリアの上位3%の歯科医院と同様に、すべてのスタジオで予防・治療の一環としてハイテクマイクロスコープを導入しており、これによりマイクロスコープレベルでの精密な歯の検査や手術が可能になりました。

日本国内でのマイクロスコープ普及率は5~10%と推定されます。

導入していても、十分に活用できていない歯科医院も多いので、実際に活用している事例はもっと少ないと考えられます。

高倍率の処置を行うことで、肉眼や特殊な拡大鏡では見ることのできない微細な部分を見ることができます。

手術用顕微鏡を使用することで、歯の修復物を非常に正確にフィットさせて仕上げることができます。

マイクロスコープを使用した歯科治療は、あらゆる面で卓越した臨床的精度を実現します。



歯科顕微鏡マイクロスコープの特徴・メリット

治療精度が高まる

顕微鏡(マイクロスコープ)を使った治療の大きな特徴は、肉眼では見えないものを3倍から30倍程度にまで拡大観察できるということです。

Microscopes in Endodontics - American Association of Endodontists

これは肉眼や拡大鏡(ルーペ)を用いた治療も顕微鏡(マイクロスコープ)を使った治療と治療自体は同じものでも、肉眼では見えないぐらい小さなむし歯を発見すれば初期段階での治療が出来、暗く狭い根管部分(歯の根の部分、神経が入っている管)も、顕微鏡治療では明るく拡大出来ますので、従来のレントゲンを参考にしながら経験と勘を頼りに施す治療とは大きな差が出ます。

う蝕治療や根管治療を行うとき、肉眼だと見逃してしまうような小さな病変も捉え、的確に取り除けるようになるため、治療精度が大きくアップするのです。

また、精密治療によってインレーやクラウンの適合精度も高められるため、審美性の向上や再治療のリスク低減にもつながります。



マイクロスコープを使ったコンポジットレジン治療

主に初期から中期のむし歯の治療に用いられるプラスチックの”詰めもの”で、当日中に処置が完了するものですがコンポジットレジンは使用しやすい反面、とても繊細な材料で詰め方によって結果に大きな差が出ます。

顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて時間をかけて丁寧に詰めれば、素晴らしい適合性と美しさを兼ね備えた治療になります。

大切なのは、コンポジットレジンを詰める前にむし歯を可能な限り取りきるということです。

健康な歯をできるだけ削ることなくむし歯だけを削り取る作業は顕微鏡(マイクロスコープ)なしには難しく、特に神経が露出しそうな深いむし歯の場合は結果に大きな差が出ます。




マイクロスコープを使った根管治療 

根管とは、歯の中の神経(歯髄)が入っている管のことです。ここがむし歯で感染すると、残念ながら神経を取り除かなければなりません。

ところが、神経は取ったものの肝心な感染が取れていない状況が頻発します。

根管はとても狭く複雑に入り組んだ形をしていて、簡単に感染を取りきることが出来ないからです。

根管の中は肉眼で見ることができず、一般的にはレントゲンを参考にしながら”経験”と”勘”を頼りに手探りで治療を進めていきます。そうすると見落としが発生し感染源が残こってしまい、再治療になる場合が往々にしてあります。

しかし、顕微鏡(マイクロスコープ)で根管内を詳細に観察することが可能になると、感染源の見落としをかなり減らすことができ、細部にまで治療が出来るようになり、治療の成功率は飛躍的に向上しました。

イクロスコープを使用しない歯根端切除術(12歯)と、マイクロスコープを使用した歯根端切除術(9歯)の成功率を比較した結果、前者が59%、後者が94%というデータが出ているのです。

このように、顕微鏡(マイクロスコープ)は根管治療において最も大きな効果を発揮することは明白です。




Drキムは、2004年からマイクロスコープを使用して治療を行っており、International Academy of Microscope Enhanced Dentistryのメンバーでもあります。

肉眼の数倍から25倍くらいまで拡大視できる歯科用の顕微鏡

歯科治療では、歯や歯の神経など非常に小さい部位を処置するため、肉眼ではどうしても見えないことがあります。

そうした確認しにくい部位を明かりで照らしながら顕微鏡で拡大視することによって、より精密な治療を可能にします。







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