子どもの歯科矯正はいつから始めることができますか?

お子さんの歯並びが気になる場合は、いつから矯正治療を始めたら良いのか迷う方も多いでしょう。

一般的に、顎の骨が成長している時期、つまり8歳から9歳頃が、矯正治療を始める目安となります。

この頃であれば、歯並びを整えるための準備段階をしっかりと行うことができ、出っ歯など、歯並びの気になる問題を早期に改善することができます。

出っ歯のお子さんには、ボールが当たる、壁にぶつかるなどの事故があった際に、前歯が折れてしまうケースも少なくないからです。

こうした事故を未然に防ぐためにも、矯正治療は有効といえるでしょう。

ただし、歯並びの状態が複雑な場合は、10歳から11歳頃に治療を始める方が良い場合もあります。

この頃であれば、永久歯が生え変わり、歯並びが安定してくるため、より精密な矯正治療を行うことができます。

15歳ごろになると歯の生え変わりも完了し、状況は変わってくるといえるでしょう。

お子さんの将来のためにできること矯正歯科治療メリットは、「美しさを得ること」だけではありません。そのほかの利点としては、下記などが挙げられます。

1:かみ合わせを改善することでどんな食べ物でもかみやすくなり、健康な食生活が送れるようになります。
2:歯並びが整うと歯磨きがしやすく、虫歯になりづらくなります。
3:顎のバランスが整うとかむ際の各歯への負担がバランス良く分散され、歯の破折や摩耗を防いでくれます。

矯正治療を正しく行うことで、大 切なお子さんの歯も、生涯にわたって長 持ちするようになります。

さらには、虫歯や歯周病になりやすい環境からも守ることができます。

15歳頃になると、永久歯が生えそろい、歯並びの状態も落ち着いてきます。

（歯根の形成が完了し、歯の移動が困難になるため、矯正治療の適応が変化します。）

矯正歯科治療の目的は、審美的な改善だけでなく、口腔機能の改善にもあります

お子さんの歯の健康のために矯正歯科治療を考える場合、「美しい歯並び」というメリットだけでなく、もっと多くのメリットがあることをご存じですか？

矯正治療によって得られるメリットは、大きく分けて以下の3つがあります。

食生活の改善:

かみ合わせがよくなることで、どんな食べ物でも美味しく、しっかりとかめるようになります。これにより、栄養バランスの取れた食事を摂ることができ、健康な体づくりをサポートします。

虫歯予防:

歯並びが整うと、歯と歯の間の汚れがつきにくくなり、歯磨きがしやすくなります。その結果、虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。

歯の寿命を延ばす:

歯にかかる力が均一になることで、歯の破損や摩耗を防ぎ、歯の寿命を長くすることができます。

矯正治療は、お子さんの歯を一生涯健康に保つための大切な投資です。虫歯や歯周病から歯を守り、自信を持って笑顔で過ごせるように、ぜひご検討ください。