人間の表情を、「日本人は目元で」「欧米人は口元で」読み取るとはよく言いますが、やはり欧米ではかなり口元が重視されています。
欧米では歯の矯正をすることが社会的ステータスのひとつとされています。
白く整った歯並びは、清潔感や教養の有無につながっていると考えられてもいます。
ぜひ、印象の良い歯並びで接したいですよね。
歯並びが気になるけれど、矯正中であることを周りに知られたくないというお気持ち、よくわかります。
矯正治療を躊躇してしまうのはもったいないですが、見た目が気になるのは当然のことです。
矯正治療には様々な方法があり、目立たない治療法もいくつか存在します。
確かにワイヤー治療は目立つ上、痛みを伴い、一度装着したら治療が完了するまで基本的に取り外しのできないものです。
こうしたマイナスポイントを嫌がっていた方に打ってつけの「インビザライン」という矯正治療があります。
インビザラインとは、透明に近いマウスピース(=アライナー)を使った治療法のことです。
アライナーは数十枚カスタムメイドされます。1枚目をつけたら7後に2枚目へ、とつけ替えていくことで少しずつ歯を動かしていくシステムです。
透明に近いアライナーは装着していても他の人から気づかれることはほぼありません。
金属が出ていないので、頬や舌など傷つけたり、急な痛みが発現したりすることもまれです。
また取り外しができるためお食事もいつも通り楽しめます。
アライナーは1日20時間から22時間装着する必要があります。
1日最低20時間の装着ですから、お食事、歯磨きの時以外はアライナーを常に使用する生活になります。
ここがインビザラインの唯一のデメリットと言えるでしょう。
面倒くさがりで、あるいは忘れっぽくて装着時間に自信がない…という方には、インビザラインはどちらかというと不向きかもしれません。
アライナーは少ない方では20~30枚、抜歯して矯正する場合など多い方では最大99枚まで作成されます。
1週間に1つずつの交換なら、52枚でおおよそ1年間の治療となります。
開咬(オープンバイト)の方は、ワイヤー矯正よりもインビザラインに向いています。
ここでは歯の位置が原因でオープンバイトになっている歯性のものを指し、骨格的要因のものは除きます。
オープンバイトとは奥歯が咬んでいるのに、前歯は上下で咬み合わず、前歯ではものが咬みきれない状態のことです。
インビザラインは幅広い症例に対応
以前は軽度の歯並びの乱れにのみ対応可能でしたが、技術の進歩により、近年では多くの症例に対応できるようになりました。
3Dシミュレーションによって治療計画を確認でき、安心して進められるのもマウスピース型矯正のメリットです。
矯正は子供のうち、若いうちにするものと考えている方も多いですが、そうではありません。
歯並びは審美的に重要なだけでなく、健康にも影響を及ぼすものです。
👆50代から矯正された患者さん
100年人生の終盤を入れ歯で柔らかいものだけ食べて過ごすか、自分の歯で好きなものを何でも食べるか。
またガタガタの歯を気にして口元を押さえて笑うか、歯を見せて綺麗な笑顔を作るか。
これらの違いで、人生の質は大きく変わってくるとは思いませんか。
矯正治療=つらい、目立つ、時間がかかる。そんなイメージはもう過去のもの。
今の技術なら、もっと手軽に、もっと快適に、理想の歯並びを手に入れられます。