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乗り物酔いを克服する!

乗り物酔いを克服する!

 

乗り物に酔いやすい、と友達がこぼしていました。通勤時も朝はいいんだけど、夕方疲れて帰宅する時はバスに10分揺られただけでも気持ち悪くなる、バスの中でスマホをいじるなんてとんでもない、と。

 

その気持ち、良く分かります!

以前は私も乗り物に酔いやすいタイプでした。この海の美しいシドニーでクルーズしていても(といってもフェリーでマンリーに行くだけですが)、「景色いいね〜」なんていっている余裕はありませんでした。

 

でも、実は乗り物に酔いやすい体質は理学療法的に改善できるのです。しかもとても簡単でシンプルな方法で!宇宙飛行士の方々はまさにこのトレーニングの原理を応用して、宇宙空間でふわふわ漂っていても気持ち悪くならないように訓練されているのです。

 

乗り物酔いのメカニズム

では、『乗り物に酔う』とはどういう状態で、どのような場面で起こるのでしょうか。乗り物に酔うのは、目からの入る視覚情報と、身体で感じるバランスの情報にズレが生じ、脳が混乱している状態です。例えば揺れの激しいバスの中でスマホの画面をじっと見ていたとします。視覚情報はスマホの画面で、それはそんなに揺れていないと脳は処理します。しかし、身体はでこぼこ道で上下したり、急な発進やブレーキで前後したり大忙しです。そうなると、目からの情報では身体は揺れていないことになりますが、身体からの情報では身体は揺れていることになります。この情報のズレにより脳が混乱してしまい、気持ち悪くなってしまうのです。

 

乗り物酔いを改善するフィジオセラピー 〜リハビリ〜

トレーニングの目的は、脳にたとえ視覚情報と身体の感覚からの情報の間に誤差があっても大丈夫だよ、と教えてあげることです。

  1. まずはイスにしっかりと腰掛け、背筋を伸ばし、正面を見ながらアゴを軽く引いて正しい姿勢をとってください。
  2. 人差し指で「1」を作り、顔の正面に持っていきます。
  3. 指は動かさずに顔を左右にゆっくりとふります。この時、目は人差し指をしっかりと見て、視線を一点から離さないように気をつけましょう。
  4. 首の横振りを往復10回ほど行ないます

 

 

この簡単なトレーニングだけで、雨の日のフェリー通勤も山道ぐねぐねドライブもいつもの数倍は楽しめるようになるでしょう!

 

メトロフィジオセラピー

奥谷匡弘

 

Metro Physiotherapy and Injury Clinic

Tad Okutani

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